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2013年6月24日月曜日

ベローズファクターなど・・・

接写などの場合に便利な一覧表を作り、撮影の際に手帳にはさんで使っています。

簡単に解説すると、

Bellows Factor 接写などで考慮する露出倍数

たとえば拡大率が1、つまり等倍撮影の場合は有効な絞り値がレンズの目盛りの2倍になるため、露出時間は4倍にする必要があります。 レンズの焦点距離には関係なく、被写体の実際の大きさと、ピントグラス上の像の大きさの比率だけできまります。

Reciprocity Effect 相反則不軌

シャッター速度が極端に長い場合は、露出計が示す値を補正する必要があります。
(短い場合も該当しますが、大判カメラの場合はほとんど関係ありません)

補正の度合いはフィルムの銘柄によって異なるため、メーカーのデータシートを探して適宜転記しました。
たとえば、イルフォードHP5+では、露出計の指示が10秒の場合、実際には30秒露出する必要があります。 接写に限らず、露出時間を長くする場合には考慮が必要です。

接写の場合は蛇腹が伸び、さらに露出時間も長くなるので、上の二つを同時に考慮する必要があります。
たとえば等倍撮影の場合、露出計の読みが3秒であれば、ベローズファクターで4倍、すなわち3×4=12秒
使うフィルムがHP5+であれば、さらに約3倍なので36秒に補正します。


ピント合せと絞り

大判カメラには被写界深度目盛りがありません。 そのため、深度に入れるためには次のようにします。
被写体のなかで、ピントを合わせたい最も遠いところと近いところにそれぞれピントを合わせます。そのときの蛇腹の伸び量を計り、表から絞り値を求めます。 フィルムの位置は両者のちょうど中間に置いて撮影します。
フィルムのサイズによって絞り値は異なります。
8×10のフィルムで撮影しても、仮に4×5までトリミングするのなら表の4×5の欄を使います。


1 件のコメント:

  1. 今晩は。参考になります。早速メモを取りました。このBLOG何人見ているのでしょうね? MixiやFacebookのように「いいね」のボタンがあれば訪問者数の参考になると思うのですが。

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