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2025年9月27日土曜日

Hypergon 60mm

 今年も江東区文化センターで開催中のTokyo 8x10 Exhibitionにお邪魔しました。

例年通り、銀塩、湿版、フラットベッドスキャナをカメラのフィルム面に置いて直接読み込んだもの・・・と、様々な手法の労作が並んでいます。最低限の共通項は「大判カメラをつかった作品であること」でしょうか。

中で興味をひかれたのは、1900年製のHypergon 60mm f22超広角レンズによる作品でした。センターNDとレタッチの成果とはいえ、周辺光量落ちもかなり補正されています。そして驚くのはそのシャープさです。白黒作品なので色収差などは判りませんが、100年以上昔のレンズとは思えない描写でした。思わずマネしたくなりましたが、普通の8×10カメラではピントも出せないとのことで、すんでのところで思い留まりました。

会場では偶然ゾーンシステム研究会を休会中の3人と顔が合いました。みなさんそれぞれ写真は続けておられるようです。

2024年11月14日木曜日

ステレオ&パノラマカメラの歴史展

 日本カメラ博物館で開催中の展示を観てきました。

立体写真は写真の誕生と同時といってよいほど古くから試みられてきたようです。現代でも何年かおきにブームとなりますが、いつの間にかフェードアウトするのが運命かもしれません。

で、私が興味を持ったのはパノラマ写真の最初期に現れた「サットン パノラミックカメラ」です。まだロールフィルムのない時代、湾曲させた感光材(湿板だそうです)を使う斬新な構造でしたが、その材料が謎でした。撮影時には湾曲させた感光材料も、プリントする時には平面にする必要がありそうです。東京都写真美術館の文献によればマイカ(雲母)を使ったという推測があるのですが、詳しくはわかっていないようです。

博物館にはカメラの実物が展示してあり、意外と小さいのにすこし驚きました。しかし感光材料の説明はないので、その点がすこし物足りなく感じた次第です。

いずれ私達もまた、感光材料を自作する必要に迫られるかもしれませんね・・・



2024年4月21日日曜日

WISTA DISK

会員のTさんから画像を提供いただきました
ゾーンシステムは、1941年にアンセル・アダムスとフレッド・アーチャーによって考案されました。ゾーンシステムを実践するために、写真家は白黒フィルムの実効感度を調べる必要があります。貴方は、どうやって実効感度を調べますか?
シートフィルムの場合、写真家は露出を変更しながら、何枚もグレーカードを撮影する必要があります。この道具(私はこれをWISTA DISKと命名しました)を使うと、1枚のシートフィルムに異なった露出を8通り与えることができます。写真家はシートフィルムの費用や現像時間を節約することができます。
ただし、残念なお知らせがあります。おそらく、このWISTA DISKは、WISTA 45Dもしくは45SPしか適合しません。このWISTA DISKが他のWISTA45(45,45N,45VX,45RF)に適合する場合は、私にフィードバックしてください。



道具の各部分の説明
このWISTA DISKには各面に数字が4つ刻まれています。表面の数字は1,3,5,7です。裏面の数字は2,4,6,8です。露光した時、光が小さな円形の穴を通過します。円盤の周囲にある4つの窪みは、円盤の垂直位置、水平位置を確認するために使います。

使い方
step1: レボルビングバックにシートフィルムホルダーをセットします。
step2: レボルビングバックをカメラから分離します。
step3: レボルビングバックの円形の溝に、このWISTA DISKを折り曲げながら差し込みます。
step4: 画面の上部中央に数字の1が傾かず見えるように、このWISTA DISKの位置を調整します。4つの窪みを使って、垂直位置・水平位置を保持すると、簡単に調整できます。
     step3,4の動画
step5: レボルビングバックをカメラに戻します。
step6: 露光します。
step7: step2からstep6を、7回繰り返します。注意してください。step4の数字は2からカウントアップします。
step8: 前述の手順で露光したフィルムを現像すると、8個の円が時計周りに写しこまれたネガを得ることができます。

3Dモデルのダウンロードは以下からできます。
https://www.thingiverse.com/thing:6588263

3Dプリンタでつくりました。














柔軟性があるのでカメラにはいります。

2023年1月9日月曜日

LomoGraflok実写結果

LomoGraflokにはinstax wideフィルムを使います。2021年期限切れのモノクロフィルムが格安で手に入ったので、実写してみました。縦位置でとったので、フィルムホルダーがwistaに対してぶかぶかな点は気になりませんでした。

露光せずに現像してみましたが、最大黒濃度が圧倒的に足らない感じです。フィルムの品質劣化のせいか、もともと「そういうもの」なのか?よくわかりません。カメラ店に置いてあるサンプルも最大黒濃度はいま一つだったので、「そういうもの」の可能性が高いです。
カラーのサンプルはきちんと黒がでているので、instaxはカラーのほうがいいかもしれません。箱に書いてあるISO800で露出計の出た目で撮影したら一絞り半アンダーでした。一絞り半プラスしてなんとかなりましたが、ラチチュードがとても狭いです。なかなかぴったりの露出にきめるのは大変でした。拡大すると、細かい部分まできっちりプリントされています。

このフィルムを何に使うか?という点は悩みますね。普通のフィルムと、1)フランジバック、2)画面サイズ、3)感度・ラチチュード、全部違うので、普通のフィルムの失敗防止のため使うという使い方は無理だと感じました。迅速に結果が見えることを利用して、大判カメラのアオリ操作の習得に使うとかが考えられます。また、アオリ操作で得られるパンフォーカス×インスタントの色の柔らかさ活かした表現のためつかうのもありますね。

気になるのは、必須となるinstax wideフィルムの供給状況ですね。量販店にしかありません。フィルムはカラー(白枠)10枚1600円程度、カラー(黒枠)10枚2000円程度、モノクロ(白枠)10枚2200円程度の3種類ですが、ビックの川崎店ではいずれも売り切れでした。ヨドバシの川崎店では3種類売ってました。キタムラではwideは扱いがありませんでした(miniとスクエアのみ扱い)。3Dプリンタでスクエアフィルムも使えるようにする改造をされている方もいますので、wideの供給状況をみるとやってみる価値があるかもしれません。
https://www.printables.com/en/model/276605-lomograflok-instax-square-mod/files

-備考-
同梱のカードのQRコードを読むとわかりますが、lomograflokの説明書は以下にあります。参考まで。https://downloads.lomography.com/get/nqr09vr0

2022年12月24日土曜日

LomoGraflok Instax wide専用 グラフレックス規格フィルムホルダー

> ※LomoGraflok 公式ページで12/25まで特価販売中。
> 公式ページの説明はさっぱりわからない。以下の動画がわかりやすい。
> https://www.youtube.com/watch?v=UkSsvNTiG2U
> かなり厚みがある様子だが、愛機WISTA45Dでつかえるだろうか?(注文したので年内に届く予定)

12/22発注して、12/24佐川急便で届きました。商品に含まれる部品は、a)本体(ダークスライド含む)、b)フレーミングを確認するためのアダプタ、でした。b)のほうは厚みが23mmあって、ピントグラスをつけたままカメラに滑り込ませることができました。単に画面サイズの穴があるだけで、ピントはカメラのピントグラスを使う形です。一方、a)のほうは厚みが50mmあって、ピントグラスをつけたまま滑り込ませるのは無理そうでした(WISTAの説明書で何mmまでいけるか未確認ですが、壊れそうなのでやめました)。WISTA45Dのピントグラスを外せば(私のカメラはかなり固く外すのが難しい)、a)を取り付けることができます。ただし、組み合わせが緩く、本体に手を添えずダークスライドを引くと、ダークスライドだけでなく本体も動いてしまいます。光線引きも不安なので、工夫する必要がありそうです。

撮影プロセスは、1)bをカメラに入れてフレーミング、ピント等を合わせて、2)(WISTA45Dの場合は)ピントグラスを外す、3)aをカメラに付ける、4)ダークスライドを引いて撮影、という流れです。WISTA45Dの場合は2)が大変なので、大変そうです。

インスタントだけで撮影するならば、グラフロック規格で固定可能で、instax wideのフレーミング/ピントを確認できるものを自作すれば、2)をスキップできるので、なんとかしたい。

フィルムが届いていないため、撮影についての感想は後日追記します。




2021年9月15日水曜日

Exposure Value

 研究会では新たなゾーンシステム解説のパンフレットを編集していますが、その過程で気になることがありました。

そのひとつに「EV(Exposure Value)」について、単体露出計を使いマニュアル露出を行う研究会のなかでも認識に違いがあることに気づきました。

なかでも「EVはISO感度100で撮影するときの絞りとシャッターを表す数値」だという考えがありました。EVは絞りとシャッターの組み合わせを表すことに間違いはないのですが、ISO100に限定しているわけではありません。なぜこのようになったのでしょうか?

ひとつの推測として、ゾーンシステムで必須アイテムであるスポット露出計が考えられます。現在市販されているデジタルのスポット露出計は、ファインダーを覗いてスイッチを押せば、EVが表示されます。フィルムの感度は予め露出計にセットしておくので、被写体の明るさは同じでも、感度が変われば当然EVも変わります。

一方、むかしのペンタックス・スポットメーターでは同様にファインダーで数字を読み取りますが、その値はフィルムの感度を切り替えても一定のままです。読み取った数値を本体の計算ダイヤルに移し、そこでフィルムの感度を加味して絞りとシャッターを読み取ることになっています。

フィルムの感度設定によってファインダーの表示が変化するようなカラクリは、当時の技術ではむずかしかったのでしょう。

そのため、ペンタックスのファインダーで読み取った数値を「EV」と混同することがおきてしまったようです。(あくまで推測ですが)

改めてネットで検索してみると、ずいぶんいい加減な解説が目につきます。なかには「EV=TV+AV-ISO値」などという珍説もありました。

デジタルカメラは自動露出が当然なのでEVの知識がなくても支障はないでしょう。しかし銀塩写真の普及を願う身としては、正しい認識を広めたいと思うようになりました。

2021年3月27日土曜日

Super Resolution

 Photoshopの新しい機能に Super Resolution なるものが出てきました。Camera Rawで編集するときに「強化」※を選択すると解像度が2倍になるという謳い文句です。つまりデジタルカメラの画素数が4倍になる魔法のような機能です。ちなみに一度強化した画像をさらに強化することはできません。

ビネガーシンドロームで寿命がきたネガをデジタル化していますが、ひどく変形してしまうとスキャナーのネガキャリヤに入らなくなります。そこでガラス製のネガキャリヤに挟み、ライトボックス上でデジタル一眼で複写してみました。2600万画素フルサイズ機に50mmマクロレンズをつけて撮影し、Super Resolution を適用すると一億画素を超えます。 


これを2400dpiのフィルムスキャナーと比較してみると、まあまあの勝負です。(例はビネガーではない、新しいネガ。左側がカメラ撮影、中央は左のデータにSuper Resolutionを適用したもの、右側がフィルムスキャナー使用)
下の写真はネガの全体です。

ブローニー以下のフィルムのデジタル化には十分使えそうです。

※ Intensifyを「強化」と訳したのでしょうが、個人的にはもう一工夫ほしかったという気もします。ファイル名にも自動的に「***強化」 とつきます。

イメージ・インテンシファイアは(光電子)増倍デバイスと訳されていたので、「強化」よりは「増倍」や「倍増」のほうがぴったりきます。文字通り解像度を「倍増」しているのですから。

2019年12月2日月曜日

雨宮一夫 PLATINUM/PALLADIUM

たびたびお邪魔するモノクロームギャラリーレインで雨宮一夫展。今年の締めくくりは新しい技法で奥行き感を出そうと試みた作品群だそうです。
何気なく見過ごしてしまうようなものにも、具象と抽象のはざまをみるような面白さがうかびあがってきました。

 偶々訪れたときにはクラシックカメラを愛する方もいて、カメラ談義も楽しむことが出来ました。

2019年11月18日月曜日

オルレアカメラ

吉祥寺の喧騒?から少し離れたところに、さいきんフィルムカメラ専門の店がオープンしたと知り、でかけました。ついでに(実はこちらが主目的!)写真展のDMもおかせてもらいました。
アンティークなショーケースにはフィルムカメラが良く似合います。我々にとって少し残念なのは大判カメラの取り扱いはなく、35mmとブローニー専門ですが、聞けば若い人にブローニーの人気が高まってきているそうです。


お店の奥には小ぢんまりしたギャラリーもあり、写真展を楽しむことができました。
 http://orlayacamera.com/

井の頭公園の中をやや歩いて、以前訪ねた「ブックオブスキュラ」にもDMを置かせてもらいました。
https://bookobscura.com/
こちらの店内でも壁面を使った写真展を開催しています。

ひところは量販店の進出でほぼ絶滅してしまったようですが、吉祥寺周辺に写真関係の店が増えるのは大いにありがたいことです。

2018年12月23日日曜日

手作りカメラ

612という横長のフォーマットで広角レンズを使用した写真がすきで、何回か撮影をしてきました。

で、なるべくコンパクトなカメラが欲しくなり、手作りにチャレンジしました。

4×5カメラ用ロールフィルムホルダーやヘリコイド式レンズボードをヤフオクで手に入れてあったのですが、フィルムホルダーが不調だったのを先日修理してもらいました。

発泡スチロールのボードでモックアップを作るなど、構想2ヶ月! (実は三代目なのです)

アオリはライズ(前上げ)15ミリだけに割り切り、レンズボードもネジ止めする(交換は考えない)など、できる限りコンパクトにしました。

乏しい工作力でもなんとかなるように、3ミリ厚のチーク材をカットして張り合わせる構造です。

モックアップ(左奥)とパーツ類。右奥は、ほぼ完成したボディー。
レンズはスーパーアンギュロン58mm。近所の写真館のオヤジさんから譲ってもらったものです。

ようやく形の目処がついてきました。
ファインダーは21mm相当の外付けがあれば良いのですが、意外と高価なので迷っています。ドアにつける魚眼レンズが最もリーズナブルでしょう。100円ショップでスマホ用魚眼アダプターを求めてみたのですが、視角が不足でした!

 
漏光対策やピント調整など、しばらくは楽しめそうです。

直射日光で漏光テスト中!




2014年10月26日日曜日

修理のついでに

タチハラ8×10カメラの蛇腹にピンホールが数か所できた。
ワイドレンズで撮影の時は影響は受けないけど、長焦点レンズで蛇腹を伸ばすと
かぶり布をかけても一寸心配。
自分で穴埋めも考えたけど今回は蛇腹を交換することにした。
現在の蛇腹は人工皮革の為、畳んでおくと蛇腹同士がくっいてしまい
広げるときバリバリと嫌な音が出て毎回破れるのではないかと不安させる。
何れ本革製に交換する予定だったので、今回思い切って出費することにしました。
御徒町の新橋イチカメラに依頼した。
8×10蛇腹交換の費用は概算で国産牛革で約64,800円、人工皮革で54,000円

その後、渋谷西武B館8階でマイケル・ケンナ写真展を見る。
本人プリントの写真がブックマットされていて329,400円~販売されていました。
来週2日はトークショーと、販売されている写真集を買うとサインがもらえるそうです。

神宮前まで歩きハービー・山口氏の写真展を見る。
若い人たち(女性)に人気のようで多くの人たちが出入りし
サイン入り本を2~3冊ずつ買っていかれました。



2014年9月23日火曜日

Fujinon W 180mm f5.6




8x10のカメラを手に入れてから、接写を除いて300mmばかり使ってきました。 すこし広角レンズもほしいと思ってネットで調べていると、フジノンW180mm f5.6の旧タイプがぎりぎり8x10をカバーするという情報を見つけました。これなら多少四隅が切れても広角らしい描写が期待できそうです。 新旧タイプの見分け方は、レンズ名などがネーム環(正面から見えるレンズ周りの部分)に書いてあるものが旧タイプ、鏡筒の外周に書いてあるものが新タイプだということでした。
デパートで開催していたクラシックカメラ市で探しても新タイプばかりで、 店員にきいても、「ネットの情報は間違いが多いですよ・・・」と懐疑的なご意見です。

ヤフオクに登録して待つことしばし、ようやくみつけて13,000円ほどで落札できました。(ちょっと高め!)
品物が届いてみると、シャッターの取り付けリングがなく、これも探し回ってワイズクリエイトで入手。
レンズボードは東急ハンズで買ったパドックという赤い材木と真鍮板で自作し、ようやく格好がつきました。
ピントグラスから覗いてみると、確かに四隅はぎりぎりでほとんどライズする余地はなさそうです。 4x10のパノラマでも良いか、と思っているこのごろです。

2013年9月1日日曜日

8×10用バックパック

8×10カメラを手に入れてから、その運搬方法で悩んできました。 どちらかというと街中で撮ることが多いので、身軽に動きたいのです。

はじめはホームセンターで見つけた布製の大工道具バッグに入れ、キャリーカートに載せて引きずってみたのですが、平地はともかく階段の上がり降りが一苦労です。 撮影よりも運搬で疲れ果ててしまう有様でした。

会員のK氏が帆布製のリュックサックを使っているのを見て、やはり背負うのが一番と悟りました。 同じリュックはどうやら製造中止らしく見当たりません。 往年のキスリングでもよいのでは、と登山用品店にいくと、「そんなものはとっくにありません!」と哂われました。 横幅の広いものは周囲の邪魔になるので流行らないそうです。 特注で作ってくれる店もあるそうですが、結構値が張るので断念。 昭和は遠くなりにけり。

で、結局はf64ブランドの大型バックパック(BPX)を買うことにしました。

アマゾンの「並行輸入」で2万6千円程度です。 一方アメリカの通販サイトでは日本までの送料込みで200ドル程度ですが、通関費用や税金が別途かかるでしょうから、アマゾンを選んでしまいました。

使ってみると疲れがぜんぜん違い、行動半径がぐっと広がる気がします。 さすが餅は餅屋ですね。 後から知ったのですが、使い方を丁寧に解説しているサイトがありました。 


2013年5月18日土曜日

ポータブル4x5カメラ

アメリカの若者たちが4x5カメラの商品化を企画しているようです。
インターネットで資金を集めたり、3Dプリンターでプロトタイプを作ったりと、新しい可能性もありますね。

http://www.kickstarter.com/projects/wanderlust/travelwide-45-camera