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2026年1月31日土曜日

二つの眼差し 矢島公雄+Chema Madoz写真展

私たちは写真が三次元の世界を二次元に表現するものだ、という知識や先入観を持っているのですが、それを逆手にとったマジックをみるとなぜかとても楽しくなります。

ギャラリーE&Mで終了間近の矢島公雄+Chema Madoz写真展を観ました。

何気なく見ると積み重ねた本に過ぎない写真から、とつぜんエッフェル塔が浮かび上がったり、青空だと思っていたら青い紙だったり・・・と、作家は「図」と「地」を自由自在に入れ替えたり、空間と実体をすり替えてしまいます。見ていくに従い、次の写真にはどんな仕掛けがあるのか、身構えている自分に気づきます。

作家が好きだったというマグリットの絵と共通する諧謔の精神も感じます。

幸運なことに会場には作家の奥様が居られて、作品創りの種明かしや苦労話などを伺うことが出来、とても楽しいひと時になりました。現在ならデジタルで合成なども容易にできるのでしょうが、アイデアを実現するために、途方もない努力がはらわれたということも驚きです。アイデアの発見と執念とがこれらの作品を成り立たせているようです。

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作家の矢島公雄氏は、病床でこの展示の様子をスマートフォンの画面で確認してから旅立たれたそうです。鮮やかなマジシャンの幕引きにはさらに驚かされました。



2026年1月15日木曜日

暗室フェス

 浅草橋駅から歩いて数分のところにある「写真企画室ホトリ」で、「暗室フェス」を拝見しました。
DMをみると、暗室用品の即売会か?とも思えますが、作者が暗室でプリントした作品を展示する公募展です。白黒だけではなく、カラープリントの手焼きもあります。キャプションにプリントした暗室も表記してあるのがユニークなところで、名の通ったレンタル暗室や自宅暗室など様々ですが、やはり自宅で処理する人は少数派のようです。









1階のギャラリーから急な階段を上ると手作り感満載の暗室があります。研究会会員の鈴木さんが整備に力を尽くしています。

暗室で作品を作り、それを同じギャラリーで展示するのが理想的です。

(この暗室のレンタルはまだ検討中だそうですが)

暗室で写真を創るというプロセスは手間も費用もかかりますが、何をどう表現するのか、ゆっくりと検討しながら仕上げていくのが大切ですね。