二人の写真家は1960年代から70年代にかけて、お互いの存在も知らずに筑豊を撮り続けたそうです。本橋氏(昨年逝去)は広川氏より10歳年上とか。やはり作風にそれぞれの時代を感じさせるものがあります。両者ともにオリジナルプリントの展示で、見比べていくと興味が尽きません。カメラやべた焼きアルバムも展示してあるので、作者の現場でのアプローチも追体験できます。
本橋作品は正統的な(?)グラフジャーナリズムの写真という印象です。エネルギー転換政策の犠牲となった人たちを、共感を持って描いているようです。
いっぽうで広川作品は、70年代初期の雰囲気がただよっています。粒子を荒らし、硬調に仕上げたプリントはどちらかといえば「情況」を提示することに重きを置いているような気がします。(勝手な解釈ですが・・・)
才能ある写真家の、スタート地点をみていくのも勉強になります。
