このブログを検索

2026年3月20日金曜日

服部一人写真展 「いつか見たタイ」

 ギャラリーストークスの服部一人写真展「いつか見たタイ」にお邪魔しました。

パノラマカメラ(手作りの6×12)で撮影し、プリントもご自分で焼いたという写真は暖かみのある視線で統一されています。フィルムは富士とコダックを使ったそうですが、プリントをみても区別は出来ません。

カラープリントの手作業は大変な苦労があると思いますが、フィルム文化を何としても残したいという強い使命感をお持ちでした。しかしながら、富士フイルムがカラー印画紙の製造をやめるというアナウンスが先ごろあったとかで、大変なご時世になったものです・・・




6×12カメラは既存のパーツを組み合わせたという手作りで、存在感があります。
4×5グラフロックに蛇腹のフォーカシングレールの付いたホースマンの部品は、引き伸ばし機にも応用できそうです。









服部先生の大判カメラワークショップには、研究会の会員も参加していますが、これからも続けるそうで楽しみです。

2026年3月18日水曜日

小林紀晴写真展「Cyber Modernity」


 ニコンサロンの小林紀晴写真展は、予想に反し(失礼!)大判カメラで撮影されたかのように都市を精密に描写した素晴らしいものでした。作者の名付ける「超現代電子空間」には生身の人間は殆ど見当たりません。ほとんど例外的に女性の半身像がありますが、都市を眺めている後ろ姿で、主役というよりは我々と同じ観客の一部のようです。
東アジアの、その土地の伝統や文化と切り離された異様な都会風景は、月並みな印象ではブレードランナーの舞台のようにも見えます。空飛ぶ自動車でも写っていないかと、探してみました・・・
会場を出て表を眺めると、新宿の街も異様な光に包まれているような錯覚を覚えました。

2026年3月6日金曜日

建て物写真展と杉山吉良展

  JCIIで二つの写真展をみました。

・第21回 建て物写真展

以前会員だったK氏が世話役を務めている建物の写真展(前回はこちら

国内外の建物を様々な角度で切り取っています。自分の好みもあるでしょうが、白黒写真の方が建築物の構造を見せるのに適しているようです。


杉山吉良作品展 「美しき巨人」

女性写真で有名な写真家の作品展ですが、90歳近い実業家・松永安左ヱ門氏を10年間追い続けたポートレートです。日常の瞬間を切り取る撮影の腕前もみごとですが、それ以上に驚いたのはプリントの美しさです。係りの人にお話を聞くと、60年前のオリジナルネガからあらたにJCIIの担当者がプリントしたのだそうです。この時代のネガはビネガーシンドロームに侵されるものだと思っていましたが、そのような形跡は感じられません。保管方法による違いもあるのでしょうか。