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2016年10月2日日曜日

横内勝司写真展 時を超えて


知られていないすごい写真家がいた、という展示がこのところ目に付くようになりました。
先日観た塩谷定好に続いて、ほぼ同世代といえる横内勝司というアマチュア写真家の展覧会を観る機会がありました。
(四ツ谷 ポートレートギャラリーにて 10月5日まで。)



年譜によると1902年、松本に生まれ、1936年に早世したアマチュア写真家です。

プリントは殆ど密着焼きで丁寧に残されているそうですが、数年前に1000枚あまりの乾板が見つかり、これをデジタルカメラで複写して新たにインクジェットプリントしたものです。

満足な露出計などなかった時代ですが、乾板の露光や現像はきわめて適切で、シャドーのつぶれもハイライトの飛びも殆どないそうです。 おそらく独学で、雑誌や書籍などを頼りに学んだのでしょうが、現在とは比較にならないほど情報が乏しい中で創り上げたとはおもえない作品ばかりです。
ずいぶんと試行錯誤をしたと想像されますが、当時の乾板は一枚50~60銭だったので、現在の貨幣価値に直すと数百円以上にはなりそうですね。

われわれもシートフィルムが高くなったと嘆いているばかりでは駄目だと反省させられました。

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