①受講者は4名、オブザーバー1名。
②当日は変わりやすい天候で、4時頃に軽く一雨きましたがなんとか時間いっぱいの講習ができました。
③講習内容
(1)最初に撮影に必要な大判用機材(特にレンズのイメージサークルとアオリの自由度の関係) についての説明があり、
(2)同時に実際のカメラ操作について
○蛇腹に穴があいていないかの点検
○フードを使った時のケラレの点検
○露出計でどこのポイントを最初に測るか
○水準器の使い方(ピントグラス、レンズボードの垂直の確認)
○シャッターの動作の確認
○冠布の使い方(固定用の紐をつけておくこと)
○被写界深度を利用したピント調整の手順
○絞りすぎの防止(画像の先鋭度のため)
○フイルターの使い方
○強い直射光の時の対策(ハレ切り、ホルダーへの光もれ防止)
○ホルダーのカスタマイズ(番号にあわせてフラップに刻みを入れる)
○撮影後の行うべきこと(構図やピントの再確認、データの記載)
などの教習がありました。
(3)つぎに実際に被写体を設定し、カメラセッティングのデモンストレーションがあり、実際にピントグラスを覗かせていただきました。その後各自のカメラでセッティングをおこない、その手順や構図、ピントを確認していただきました。
(4)最後に各自で自由に撮影を2枚程度おこない、ちょうど閉門時間10分前くらいで終了となりました。
④感想
つい自己流になりがちな4×5カメラの操作ですが、合理的なセッティングの手順を再確認でき、得るところが沢山ありました。今回の撮影(講習)会はゴルフのラウンドレッスンのようなもので、プロの動作を見ているだけで学ぶところは多々あり、中級者の方にもおすすめしたいと感じました。
また珍しい機材や手作りのアクササリーを披露するなど、少人数ならではの和気藹々の雰囲気が大変よかったと思います。
プアマンズ・ビューファインダー(300mm画角) |
※す通しの枠とビニール製のスケールが一体化したものであらゆる焦点距離に対応するプレビューファインダーです。撮影時これを使うと何ミリのレンズをカメラに装着すべきかが 一発で決まります。光学系のファインダーとちがい、単純・軽量・安価です。
90mm画角 |
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