このブログを検索

2014年8月13日水曜日

目黒から恵比寿へ

写真の展示ではないのですが、目黒区美術館の「ジョージ・ネルソン展」と写真美術館の「フィオナ・タン展」をはしごしました。
 ジョージ・ネルソンはアメリカのミッドセンチュリーを代表する建築家/デザイナー。
展示の主体は家具やオフィス家具、ディスプレイデザインで、半世紀を経てもコンセプトは少しも古びていません。

所々に映画を上映するスクリーンがあり、みとれてしまいました。
「レクイエム」は、廃棄された自動車のスクラップなどを延々と映し、使い捨てにすることへの批判を表明したもの。 アメリカン・カルチャーの絶頂期にあって、そのあり方に疑問を投げかています。
「カウントダウン」は、街角の表札、交通標識、市場の値札など、様々な「数字」を撮影したスライドでカウントダウンしていくというアイデア。 どうしても最後のゼロまで見てしまいますが、その先に仕掛けが・・・ 同世代のチャールズ・イームズにも通じる、おもしろいものでした。

雨も降りそうなのですこし急ぎ足で恵比寿まで歩き、写真美術館の「フィオナ・タン まなざしの詩学」へ。

何の予備知識もなく入ったところ、写真ではなく動画のみの展示でした。 なかでも楽しめたのは「ディスオリエント」。 
大きなスクリーンを寝転がって見上げていると、異世界に踏み込むような気分になります。 作者の意図が那辺にあるのか、ほとんど理解できませんが、仏像や剥製、骨格標本、人形などがうず高く積まれた異国の倉庫を舐めるように見せられていると、この場所を訪れ、8×10で写してみたいという衝動に駆られました。

0 件のコメント:

コメントを投稿