地下鉄半蔵門線 水天宮駅近くのミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで「浜口陽三と国際メゾチント展 星より遠い色」を観ました。 (入場料600円 12月23日まで)
http://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20141011-1223/
メゾチントは、銅板の表面に細かい凹凸をつくったうえで、その一部を削り取ってグラデーションを表現する凹版の版画技法です。
漆黒の闇に浮かぶ画像は、写実的な表現も、抽象的なものも、宇宙の光を感じさせるとても魅力的なものです。 デジタルで手軽に鑑賞・複製できるイメージとは異なり、鼻をこすりつけるようにして、質感を味わうことが要求されます。そのために、会場にはマスクが用意されていました。
写真との近親性を感じながら観ていくと、図録の「版画技法発明史略年表」には 1642年のメゾチント技法と並んで、1839年ダゲレオタイプ銀板写真、1879年フォトグラヴュール(腐食凹版)も、しっかり記載されています。
さらに、植田正治氏も魅了されたそうで、12月6日にはトークイベント「植田正治のカメラ的メゾチント表現」も開催されます。(要予約)
http://www.yamasa.com/musee/events/20141206/
伝統的な技法を駆使して新しい表現を追及する姿勢は、我々も見習わなければならないと感じながらじっくりと鑑賞してきました。
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