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2020年11月12日木曜日

石元泰博 ヴィヴィアン・マイヤー

写真展の会場であるギャラリーE&M西麻布から徒歩圏?にある二つの写真展にいきました。

東京都写真美術館では、入り口で体温チェックを受けて入場。石元泰博の写真は何回観ても新たな発見があります。例えば「シカゴ こども」と題されたシリーズのNo.6は、着飾って星条旗を持つ黒人少女、それをちらっと見おろす白人女性の視線、そして石元の視線は交わらない。1960年という時代は今以上にこの視線は離れていたと思われるのですが、本質は今も変わっていないようです。それにしても作者の瞬間的な造形力は圧倒的です。

さて、6時で我々の写真展がクローズしてから、骨董通りを少し歩いてヴィヴィアン・マイヤー日本初個展と銘打たれた「Self portraits」(11月28日まで)へ。会場はAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで初めて行く場所です。写真展の看板も出ていないので、まさに知る人ぞ知るところ。

ヴィヴィアン・マイヤーは数年前に突然有名になった伝説の写真家ですが、そのプリントを観るのは初めてです。作者自身も(おそらく)プリントをしていないにもかかわらず、どうしてこれだけの作品を生み出すことが出来たのか驚異的です。

石元とマイヤーはほぼ同じ時代にアメリカの市井を撮影していますが、もちろんお互いを知っていたはずはありません。そこにはどこか共通した視点が感じられるようです。


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