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2023年4月8日土曜日

3Dプリンタで作る写真用品


以前紹介したlomograflokのピントグラスが欲しくて、数カ月前3Dプリンタを買いました。
※大きさは35mm専用引き延ばし機と同じくらい。値段は約3万円です。材料は約2000円/kgです。動作中の消費電力は液晶テレビと同等です。動作が長時間になること、放熱ファンが案外うるさい(小型サーバーのファンと同じくらい)&材料によっては悪臭が発生する場合もあるので、我が家では家の隅に位置する台所のガスコンロの近くに置いてます。

実際に3Dプリンタで印刷した写真用品や、印刷してみたい写真用品を紹介します。

(1)ミノルタスポットメーター用ゾーンスケール
URL https://www.thingiverse.com/thing:4949157
pentaxのデジタルスポットメーターのようなダイアルを追加する道具です。
ただし、ゾーンの表記が5,4,3,2,1Λ1,2,3,4,5のような表記になっています。
シールを自作してはりつければよいとおもいます。
ダイアルをなめらかに回すには部品の精度が重要です。
しかし、印刷したままでは組み立てできず、プラスチックは縮むということを学びました。
同じ作者の方が、汎用的なゾーンスケールも公開されています。
印刷時間:3時間くらい
ゾーンシステムのテキストから、ゾーンスケールのシールを作ってみました。
https://drive.google.com/file/d/1SpHrUEEL2BM-W2Tv9uztO3IAjGpVVBMO/view?usp=share_link

(2)lomograflok用のピントグラス
URL https://www.printables.com/model/85070-4x5-ground-glass-frame-for-use-with-a-lomography-i/files
以前、lomograflokは、1カット毎にカメラから割れやすいピントグラスを外す必要がある、とブログに書きました。
これがあれば、カメラのピントグラスは不要になります。
これもピント精度が命なので、調整しているところです。
印刷時間:8時間くらい

(3)lomograflokで正方形インスタントフィルムを使うための部品
URL https://www.printables.com/en/model/276605-lomograflok-instax-square-mod/files
lomograflokで利用できるのはINSTAX WIDEですが、lomograflokの内部部品を置き換えて正方形画面のINSTAX SQUARE「も」使えるようにするアダプタ。
正方形画面もおもしろいので、いつか試してみたい。

(4)4x5フィルム乾燥ラック
URL https://www.thingiverse.com/thing:4903440
湿板を乾燥するための折り畳みラックを模倣したようにみえます。
4x5フィルムを置くには、バランスを微妙にとる必要があり、使い勝手はいまひとつでした。
印刷時間:3時間くらい

(5)EPSONフィルムスキャナ用フィルムホルダー
URL https://www.thingiverse.com/thing:4038305
私の持っているフィルムスキャナは6x6を3駒スキャンできないホルダーしかついてません。
これがあれば6x6を3駒スキャンできるようになります。
3Dプリンタで印刷すると隅の部分が反り上がりやすいということを学びました。
印刷時間:5時間くらい

(6)パターソンタンク(35mm2本用)自動現像アダプタ
URL https://www.instructables.com/Spinmatic-Automated-Film-Development/
これは、現像時の攪拌を自動的に行う道具です。電子工作も必要になります。
まだ作っていないですが、わりあい簡単そうに作れる気がするため作ってみたいです。

(7)イルフォードの4x5ピンホールカメラ用の露出計算盤用のホルダー
URL https://www.thingiverse.com/thing:147404
イルフォードの4x5ピンホールカメラには露出計算盤のPDFが提供されています。
https://www.harmantechnology.com/harman-titan-4x5-pinhole-camera
その紙を張り付けるためホルダーです。厚紙でもいいのですが、耐久性がありそうです。
ピンホールカメラ自体を3dプリンタで作っている方は多数いらっしゃいます。参考まで。https://www.thingiverse.com/search?q=pinhole+camera&page=1&type=things&sort=relevant

(8)オートフォーカス調整機
URL https://www.thingiverse.com/thing:4324387
Amazonで似たような道具をみたことがあります。
単純な仕組みのわりには結構な値段です。
lomograflok用のピントグラスの調整のために欲しい気がします。
https://www.amazon.co.jp/JJC-%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%97%E3%83%AD%E7%84%A6%E7%82%B9%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%8C%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AB%E5%AF%BE%E5%BF%9C/dp/B08SH1JWG8/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=14T4GRDS37ITD&keywords=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9+%E8%AA%BF%E6%95%B4&qid=1680915178&sprefix=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9+%E8%AA%BF%E6%95%B4%2Caps%2C362&sr=8-3

(9)4枚羽根イーゼルマスク
URL https://www.printables.com/model/429203-darkroom-easel/files
こんなものも作れるのかと感心しました。
大きな部品を印刷するには大きめな3Dプリンタが必要となり、私の3Dプリンタでは無理でした。

(10)やわらかいレンズキャップ
URL https://www.thingiverse.com/thing:5793382
3Dプリンタでは固いプラスチック以外に、スマホ用のやわらかいケースみたいな材質でも印刷できます。直径も自由自在に変更できます。
Minolta himatic7用のレンズキャップを探していたのですが、レンズキャップだけでは見つからないため助かりました。
印刷時間:30分ぐらい

(11)4x5フィルムの箱
URL https://www.thingiverse.com/thing:4119828
FOMAの4x5フィルムは富士の4x5フィルムと違い印画紙のような箱に入っています。
注意深く扱っていますが若干不安を覚えます。
4x5フィルムの空き箱は売っていないため、富士の4x5フィルムの空き箱がほしい方はこれを使うといいとおもいます。

(12)印画紙乾燥ラック
URL https://www.printables.com/model/78864-darkroom-drying-rack
現在バライタ紙を乾燥するのに洗濯ばさみをつかっており、洗濯ばさみの跡がのこり困ってます。
改善を思案中にみつけたもの。パターソンがRC紙用に似たようなものを売っていたような・・7560円・・微妙な値段。
https://www.inkjet-online.jp/shopdetail/000000002401/
RC専用と書いてあるので、構造的にバライタ紙は無理そうですね。残念。
絵画用の乾燥ラックは腰のないバライタ紙を乾燥するのは無理だし、自作するしかないか・・

(13)4x5フィルム1枚を現像するタンク
URL https://www.thingiverse.com/thing:3662167
150mlで現像できるとのこと。多人数でワークショプするときにいいかも?
個人で使う場合は現像液の節約にはなりますが、現像時間は変わらないため、使うかなぁ?

(14)4x5フィルムホルダー
URL https://www.thingiverse.com/thing:4603056
フィルムの感度測定の際に、4x5フィルムが何枚も必要なのに悩んでました。
最近、会報のバックナンバーをみて、多重露出する方法があるのを知りましたが、
3Dプリンタでなんとかならないかと思案中。引き蓋だけ印刷してみました。
既製品のホルダーには入るのですが、引き蓋が薄いため、日光にかざすと透けてしまいます。ちょっと難しそうです。
(説明にも引き蓋は同じ形をアルミで作ってくださいと書いてありました。)
印刷時間(引き蓋のみ):2時間くらい

(15)RittreckView用 5x7back
URL https://www.youtube.com/watch?v=YhO-j6LIKIk
5x7が使える安いカメラというとRittreckViewですが、ヤフオクでみかけるのはほとんど4x5バックがついたものです。
5x7をつかえるようにする部品になります。いやぁ、すごいです。この調子で8x10もお願いしたい(笑)。
5x7や8x10というと、intrepidが安いということを最近知りました。8x10で72600円!でびっくり。
https://intrepidcamera.co.uk/
そこにカメラの製造工程のビデオがあるのですが、蛇腹に普通の紙や革のものは使っておらず、おそらく3Dプリンタで印刷した柔軟なゴム状のプラスチックをつかっています。
大判カメラの中古は蛇腹が痛んでいることが多く悩みの種ですが、3Dプリンタで印刷できるなら助かります。
(ただし、小さく折り畳むのは苦手みたいです。)

(16)polaroid-110/120用の4x5filmアダプター
URL https://film.kolve.org/darkroomdiy/polaroid-110-convert-to-4x5/
polaroid-110/120用のポラロイドフィルムは90年代に製造中止になっている影響で案外安く買えます。
レンズが4x5をカバーできるものなので、4x5フィルムを使えるようにする改造されている人がけっこういます。手持ちで4x5フィルムで撮影できます。
私もやってみようと思いカメラは買ってみたのですが、ハズレを引いてしまい、いろいろ修理が必要で、修理の方法から勉強中です。

~以上~

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