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2013年11月26日火曜日

名画座

 地元のフィルムコミッションが主催する映画祭で「一日だけの名画座復活」と銘打った二本立てを観ました。  本物の映画館ではなく、自治体施設の会議室なので、液晶プロジェクターによるデジタル上映だろうと想像していたところ、なんと35mmフィルムを投影する「本格的な」ものでした。 小型とはいえ、35mm映写機が動いているのを間近に観るのは初めてです。 ロビーでは終わったフィルムを巻き戻しているなど、映画と同じくらい舞台裏も興味深く観ることができました。
一巻の終わり近くに出るパンチと、それに続くリールの交換などはデジタルにはない懐かしいものです。

  で、観た映画は「サクリファイス」と「勝手にしやがれ」の二本立て。  難解さと長大さが予想されたタルコフスキーの遺作は、事前にインターネットであらすじ等を予習したにもかかわらず、「???」をいっぱいお土産に帰ることになりました。

5 件のコメント:

  1. 「サクリファイス」は見てないけど、「勝手にしやがれ」は当時大いにヒットした作品だったと記憶します。ジーン・セバーク/ジャン・ポール・ベルモンドのヒット作だったと思う。確か監督はゴダールでしたよね。当時は夢中になったけど、今見たら「青臭い」のかも。

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    1. 「勝手にしやがれ」は1959年の公開ということで、半世紀以上も前の映画ですが、今観ても鮮烈で印象的です。 当時は海外旅行など庶民にとっては夢物語だったでしょうから、ベルモンドが盗んだ車を乗り回すシャンゼリゼの景色などは、ただそれだけでも観る価値があったでしょうね。

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    2. 風物もさることながら、サガンの小説に繋がるような、気取って言えば、「現代のアンニュイ」を感じさせてくれる映画だったという印象を持ってます。キザだねぇ、まったく。

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  2. 「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンを観たあとだったので、スクリーンのJP・ベルモンドを観て「フランスでは、なんでこんなヘナチョコが、ムービースターなんだ!」と驚いた記憶があります。ドロンにはあった切実さが、ベルモンドにはまったくないので、当時は、これはただのファッション映画なのかと思ったものでしたが、現在では、映画もデジタル化しているわけですから、焦点が、フィルムとデジタルの対比に移行しているので、隔世の感があります。どちらにしても、映画としては、黒沢「七人の侍」、小津「秋刀魚の味」のほうが、はるかに上等だと思える今日この頃ではあります。

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    1. 誰でも若い頃は難解な作品を好むようです。 「自分はこんな高尚なモノが解るんだゼ!」と、云いたいわけで、それが「青臭い」といわれる所以でしょうか。
      かつてのゴダールなどはその必須アイテムだったわけですね。

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