川崎の生田緑地にある岡本太郎美術館で、写真家 北代省三の「かたちとシミュレーション」と題する展覧会が開かれています。 (来年1月13日まで
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html)
1950年代に「実験工房」に参加し、実験的な写真を多く撮った作家ですが、「写真家」という枠に収まらない活動をした人です。
同じ美術館で「北代省三と実験工房」展を観たのはちょうど10年前、そのとき以来2度目の訪問でした。
写真という機械のビジョンをどう使うか、どんな表現が出来るのか、写真の教科書をみるまでもなく、たいていのことはすでに先人が格闘し、実験してきたことで、今我々のやっていることはそのバリエーションに過ぎないと痛感させられます。
一方、模型飛行機を作り、ラジコンから撮影するなど、本当に楽しんで仕事をしていたことがよくわかります。 この辺は大辻清司たちと共通の性向なのでしょう。
最近、実験工房をテーマにした展示やCDの発売などが目につきますが、アーティストがクラフトマンであった頃の手仕事の良さが感じさせるノスタルジーもその要因にあるような気がします。
0 件のコメント:
コメントを投稿