11月2日 渋谷の西武百貨店でマイケル・ケンナのトークショーがありました。 ギャラリーにパイプ椅子を並べた会場は盛況で、ぎりぎり座ることが出来ました。 見知った顔もちらほら。
1時間あまりのトークから、気になった言葉をすこしメモしました。
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私は隠れたもの、不在のもの(absense)に興味がある。 見えるもの(appearance, presense)を説明することに興味はない。
写真を始めたころは人生からの逃避となる美しいものを撮っていたが、次第に考えが変わってきた。 美しさは対象にではなく、観る人の心に生まれるものだ。 私は人は写さない。 観る人が入り込む創造的な余地(creative space)を造りたい。
同じ場所を何回も訪れて撮影する。 時間の変化を楽しんでいる。
人は必ず死ぬ。 その後どうなるかは誰も知らない。 その疑問は誰でも持つだろうが、自分はいつも考えている。 観る人に問いを投げかけている。
その風景を撮影させてもらえる幸運に感謝しながら撮っている。 撮影中はアシスタントにも声をかけさせない。
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自作や創作意図について、明快でよどみのない説明が印象的でした。
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