開会の挨拶では、写真の発表形態が多様化する現代にはプリントのクオリティがおろそかになる例も見られるので、写真プリントに関するセミナーを開催するに至ったということでした。
内藤先生のお話は銀塩プリントに関するきわめ広範な内容で、階調表現、濃度に関すること、多階調印画紙の特性や実例、トーニング、現像や定着条件の及ぼす影響、ネガと印画紙のマッチング方法、引伸ばし機の調整方法に至るまで、正直言って、ついていくのが難しいほどの盛りだくさんでした。
中でも興味深かったのは「主観的階調表現」という項目。どのような画像表現を好ましいと思うか、多くの人の好みを分析して感光材料の特性を決めたという件でした。過去には随分と詳しい研究もされたらしいので、いずれもっと詳しいお話を聞き、自分の表現に活かしたいと思いました。
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