
電子媒体による表現が盛んになるなかで、プリントという「モノ」の重要性を主張する展示は貴重なものになりつつあるようです。
従来からの写真表現に沿った、いわば「安心して」見られる作品ばかりでなく、作者の意図を俄には理解しづらいコンセプチュアルなプリントもあり、バラエティに富んでいます。

展示室に入ると、17歳から始まって100歳を超える老人たちまで、日本各地の人々が、真正面からこちらを凝視しています。静かなのに圧倒的な存在感です。
市井の人々を撮った写真としてはザンダーを思いうかべることもできますが、分析的で、標本のように感じらるそれとは異なる印象です。
キャプションには被写体となった人々の姓名から生年月日、今朝食べたものなどが逐一書かれており、この人たちが歩んで来た人生と、その後はどうなっただろうか、などという想像も膨らんできます。


宴も終って記念撮影ということになり、会場係に撮影を頼みました。タブレットで撮られた写真はプリントされることもないでしょうね。
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