高田馬場にあるギャラリー Alt_Medium でグループ写真展 hamadayama tune 2017 を観ました。ステートメントによれば、写真というメディアのなかで、とりわけプリントという媒体を重視し、「print oriented (プリント指向)」をキーワードにして制作したということです。 (11月28日まで http://altmedium.jp)
電子媒体による表現が盛んになるなかで、プリントという「モノ」の重要性を主張する展示は貴重なものになりつつあるようです。
従来からの写真表現に沿った、いわば「安心して」見られる作品ばかりでなく、作者の意図を俄には理解しづらいコンセプチュアルなプリントもあり、バラエティに富んでいます。
つぎに中野坂上の写大ギャラリーで 橋口譲二写真展「Individual—日本と日本人」を観ました。夕暮れ近く、観客は私の前に2人ほどいましたが、30分経っても誰も帰らず、最後に入った自分が最初に出ることとなりました。それほど見ごたえのある展示です。http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/index.html
展示室に入ると、17歳から始まって100歳を超える老人たちまで、日本各地の人々が、真正面からこちらを凝視しています。静かなのに圧倒的な存在感です。
市井の人々を撮った写真としてはザンダーを思いうかべることもできますが、分析的で、標本のように感じらるそれとは異なる印象です。
キャプションには被写体となった人々の姓名から生年月日、今朝食べたものなどが逐一書かれており、この人たちが歩んで来た人生と、その後はどうなっただろうか、などという想像も膨らんできます。
で、すっかり夜になった東京を離れて横浜へ。
還暦を迎えた以前の仕事仲間のお祝いパーティに参加しました。主賓は慣例の赤いチャンチャンコを着せられています。
宴も終って記念撮影ということになり、会場係に撮影を頼みました。タブレットで撮られた写真はプリントされることもないでしょうね。
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