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2018年4月23日月曜日

ギャラリー宙 コレクション展

 写真のコレクターとしても有名な会員のAさんは、自宅の一室をギャラリーにして時々写真展を開いています。今回は4月後半の土日に久しぶりの展示があったのでお邪魔しました。前回、私が拝見してからは4年が経っていました。
よく晴れた日曜の午後、東横線日吉駅から25分ほど歩いて到着しましたが、初夏を通り越したような暑さです。個人のお宅なので限られた人しか来ませんが、それでも見知った顔が続々と集まってきます。
案内状に「今回の展示はカラーの現代写真をメインに展示します」とあったのですが、実際に拝見するとジャンルー・シーフやルース・バーンハードの有名なヌード、大辻清司、最近亡くなった風間健介といった作家たちの白黒写真もあります。「展示のバランスをとる必要があった」とのお話でしたが、それより「どうやって手に入れたの?」などと下世話な話になってしまいました。

Aさんに作品や作者について丁寧に解説していただきましたが、現代の写真ではそのコンセプトを言葉で説明することも重要な要素になっているそうです。ネット上のフリー画像素材をプリントし、コラージュしてから撮影・プリントすることで架空の物語を紡いだという作品は、いきなり観てもそのバックグラウンドを理解することはできないわけで、そのコンセプトまるごと一式が作品なのでしょう。この話を聞いて、前に紹介したサマセット・モームの「・・・美は各時代の要求に関わるものであり、・・・絶対的な美の本質を探すのは無駄だ・・・」という文を思い出しました。
最近のアートの傾向は「絵画が具象的になり、写真が抽象的・コンセプチュアルになってきている」のだそうです。これが時代の要求なのでしょうか。
こんな話をしていると、あっという間に夕方になってしまい、本当に楽しいひと時でした。
で、帰路には前回と同様リンデンバウムのバウムクーヘンを買いました。バウムクーヘンで作った「菩提樹ラスク」が絶品で、これも家内から厳命を受けた大切なミッションなのです。

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