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2023年8月9日水曜日

PHOTOGRAPHIC ART ASIA 2023

 九州の西側にいる颱風の影響で、突然雨が降り出すという天候でしたが、半蔵門のJCIIクラブ25で開かれているフォトグラフィック アート アジア 2023 展にお邪魔しました。

会場はいままでの表参道よりすこし小さい印象ですが、かえって参加アーティストの多様な作品が凝縮して観られます。表現の内容や技法は多種多様で、身近な風景のなかで一瞬のきらめきを捉えたもの、広大な風景を緻密に表現したものなど、個性が際立つ展示となっています。写真の技術も多岐にわたっており、サイアノタイプに着色したもの、オイル印画など、ゼラチンシルバープリント以外は何でもある、という印象でした。現代では過去に蓄積された技術の中から、最も自分の表現に適したものを選べるという、かつてない豊かな時代であることを実感します。

土居氏のオイル印画は、一度や二度のお話ではとても理解しきれないプロセスでしたが、スマートフォンで撮影したデータから、やや硬質でエッジが立ったプリントをつくるという興味深い作品でした。


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