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2023年11月22日水曜日

小川一眞と写真製版 展

 H会員の情報で、飯田橋から少し歩いたところにある印刷博物館で開催中の「明治のメディア王 小川一眞と写真製版」展を観てきました。

小川一眞(おがわ かずまさ)という明治の写真師は、明治百年記念に発行された「明治の機関車コレクション」という写真集の撮影者、というほどの知識しかありませんでした。しかしこの展示を観て写真印刷にも大きく貢献した人だ、との認識を新たにしました。

写真を複製する技術は、ネガポジによる「焼付け」から「印刷」に移ったことで桁違いの大量生産が出来るようになりましたが、その技術もコロタイプから網目印刷へと発展していきました。小川はその両方の導入に力を注いだそうです。

展示はそうした彼の作品や歴史的な成果が中心で、技術的な内容には少し物足りなさも感じました。ただ、会場の係の人に質問すると、わざわざ担当の方を呼んでいただき、より詳しい説明をしていただけました。

先日観たDNPと今回のTOPPANと、業界の二本柱が写真印刷に関わる展示を行っているのも興味深いところです。


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