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2024年4月21日日曜日

WISTA DISK

会員のTさんから画像を提供いただきました
ゾーンシステムは、1941年にアンセル・アダムスとフレッド・アーチャーによって考案されました。ゾーンシステムを実践するために、写真家は白黒フィルムの実効感度を調べる必要があります。貴方は、どうやって実効感度を調べますか?
シートフィルムの場合、写真家は露出を変更しながら、何枚もグレーカードを撮影する必要があります。この道具(私はこれをWISTA DISKと命名しました)を使うと、1枚のシートフィルムに異なった露出を8通り与えることができます。写真家はシートフィルムの費用や現像時間を節約することができます。
ただし、残念なお知らせがあります。おそらく、このWISTA DISKは、WISTA 45Dもしくは45SPしか適合しません。このWISTA DISKが他のWISTA45(45,45N,45VX,45RF)に適合する場合は、私にフィードバックしてください。



道具の各部分の説明
このWISTA DISKには各面に数字が4つ刻まれています。表面の数字は1,3,5,7です。裏面の数字は2,4,6,8です。露光した時、光が小さな円形の穴を通過します。円盤の周囲にある4つの窪みは、円盤の垂直位置、水平位置を確認するために使います。

使い方
step1: レボルビングバックにシートフィルムホルダーをセットします。
step2: レボルビングバックをカメラから分離します。
step3: レボルビングバックの円形の溝に、このWISTA DISKを折り曲げながら差し込みます。
step4: 画面の上部中央に数字の1が傾かず見えるように、このWISTA DISKの位置を調整します。4つの窪みを使って、垂直位置・水平位置を保持すると、簡単に調整できます。
     step3,4の動画
step5: レボルビングバックをカメラに戻します。
step6: 露光します。
step7: step2からstep6を、7回繰り返します。注意してください。step4の数字は2からカウントアップします。
step8: 前述の手順で露光したフィルムを現像すると、8個の円が時計周りに写しこまれたネガを得ることができます。

3Dモデルのダウンロードは以下からできます。
https://www.thingiverse.com/thing:6588263

3Dプリンタでつくりました。














柔軟性があるのでカメラにはいります。

2024年4月14日日曜日

Monochrome Film Workshop 写真展

会員の鈴木知之氏が講師を務めていた「Monochrome Film Workshop」の展示を拝見しました。
会場は四谷三丁目駅近くのランプ坂ギャラリー。初めて行く場所ですが、2017年頃まで「ルーニィ247」が在った場所からほど近い、小学校跡地を利用した施設です。
案内ハガキによれば、ハーフ判から4×5まで、すべてをバライタ印画紙にプリントした約50点の作品だそうです。サイズも六つ切りから全倍までと多彩です。
鈴木さんによれば、「受講生は20代、30代の人が中心で、50〜60代の昔から銀塩が好きな方、外国人も多い。」「若い方に、なぜフィルム?なぜ暗室?と聞くと、『難しいからハマる』と言われる事が多いです。スマホやデジタルが簡単過ぎて、つまらないとも。
失敗や難しいテクニックほど、面白がります。暗室で『感動した』と言われた事も。
オリジナリティにこだわる若い人の今のトレンドは、デジタルよりフィルムカメラ&暗室プリントが楽しいようです。」 ということでした。
銀塩写真もまだ存在価値はありそうなので少し安心しました。

 
校舎の面影が残る入口

鈴木さんとその作品
ギャラリーは地下にあります

会場の様子