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2014年3月31日月曜日

ワークショップ

我が研究会代表のゾーンシステム・ワークショップがスタートしました。
全7回、6月下旬まで行われる第1回目です。

何かお手伝いできることがあればと思い、ブログ取材をかねて会場に行きました。
皆さん熱心に受講されていて私が行ったときは、
フィルム感度を見つける撮影の準備をはじめていました。
一寸だけ4×5フィルムの装填のお手伝いをさせて頂きました。

2014年3月30日日曜日

この指とまれ 第一回

都内でも桜の咲き始めた29日の土曜日、Kさんの提案になる「この指とまれ」方式で、有志が銀座から六本木を中心に写真のギャラリーを巡りました。 参加者は4人、丁度よい人数でしょう。

14時、並木通りのギャラリー・ミハラヤで「金井杜道展 ネパール風景」 (当日最終日)

1978年にハッセルのSWで撮影されたネガから最近プリントされたという作品で、イルフォードのウォームトーンを使ったということでした。 数点を除いては超広角レンズを意識させない、ゆったりとしたアングルで撮られた風景と、彼地の人々の表情です。
 
 
次はいささか敷居の高いシャネルに行き、「リリアン・バスマンの仕事」展 (4月10日まで)
ハーパーズ バザーなどで活躍したというファッション写真家の回顧展ですが、写真というより写真を素材にしたイラストレーションという趣でした。
 
地下鉄で六本木に移動。 AXISビル2階のタカ・イシイギャラリーで アービング・ペンの「Cigarett」 (4月19日まで)
 
タバコの吸殻をクローズアップしたプラチナプリントが並びます。
「1個のケーキを撮ることだってアートになりうる」という作者の言葉に勇気づけられます。
 
バスマン、ペンともに、1917年生まれでファッション写真分野で活躍した写真家でした。 折に触れ先達の作品を観ることはよい勉強になります。
 
1階上がって、最近オープンしたIMAコンセプトストア。 森山大道ワークショップが開催中らしく、ご本人の姿も見受けられました。
広いスペースには膨大な写真集やオブジェなどが展示されています。 タンポポの綿毛をアクリルで固めたオブジェは「いったいどうやって作るのだろう?」と、盛り上がりました。
 
個人的には Janet Russek The Tenuous Stem という写真集が気になりました。 帰宅してから調べると、相当なキャリアの写真家のようです。 

 

みなさん疲れ気味なので、お茶を飲んで17時半に解散。

暗室を作りたいというIさんの質問に、いろいろなヒントが出るなど、有意義な午後になりました。

2014年3月25日火曜日

写真集食堂「めぐたま」誕生

 既に、一部のマスコミに取り上げられていて、ご存知の方も多いかと思いますが、一ヶ月程前に、恵比寿から5〜600メートルのところに「写真集食堂・めぐたま」と言う店ができました。 建物もとてもユニークな店で、建築家必見かも。 コーヒーも美味しいし、メシは薬膳が売りのようですが、内容は所謂家庭料理の領分でしょうか。 得に玄米ご飯が美味しい。 ソフトクリームも好評。(夜は、酒も好評のようですが、私には論評出来ません。)

 問題は写真集です。 建物の左右両側の壁いっぱいに天井までぎっしりと写真集が並んでいて、お茶を飲み乍ら総ての写真集が見放題。 入口に立つと左側に日本人の写真集、右側に外国人の写真集がほぼ時代順に並んでいて壮観です。
 これらは、写真評論家、飯沢耕太郎氏の蔵書で、公称4500冊。 飯沢氏の予想では5000冊近いとのこと。(近々ボランティアが正確な数を数えるらしい。)
 皆さん、4500冊の写真集って想像出来ますか? それを知るだけでも一見の価値はあります。 まして、写真好きにはお勧めのスポット、間違いなしです。 嬉しい事に我が家から3〜4分のところなので、私はヒマがあるとちょくちょく出掛けています。

 住所は、山種美術館の近くで、
  渋谷区東3−2−7 (tel: 03−6805−1838) 写真集食堂『めぐたま」

是非、一度行ってみて下さい。 ついでに、店内の床一面に白いペイントで絵が描かれていますが、これも飯沢耕太郎氏の作品の由。
  

2014年3月23日日曜日

土門拳写真展 手


工芸大学 写大ギャラリーの土門拳写真展「手」に行きました。(28日(金)まで)
ほとんどがおなじみの作品ですが、昭和16年に撮影された「文楽」に改めて驚きました。 その描写の美しさ、凝視の激しさは、それが撮影された時代を感じさせないものです。 というより、その時代にあっても自分の表現を追及したことに驚かされました。

帰り道、新宿のフランスパン屋に立ち寄ると、「先日のテレビで人気が出たのでクロワッサンは一人三個まで」と貼紙がありました。 すぐ近くのドーナッツ屋では、数年前の開店当初にとんでもなく長い行列ができてびっくりしたのですが、何事も「付加された物語」に、人は群がるようです。
で、私も3個買って帰りました。

2014年3月14日金曜日

「日本写真史 上・下」 鳥原学著  中央公論新社

昨年暮れに、首記の本が出版されてます。
既に読まれた方も多いかと思いますが、新書判でもありなかなか読み易くて優れた本と思います。
写真史は、これまでも何冊か出てますが、私のような写真知識の浅い者には入り易く、要領よく纏められていると思います。
現代社会で、注目されている写真と、自分が指向しようとしている写真とのギャップは何なのかを考え乍ら読んでみると、なかなか説得力が有ると感じました。

ベテランの方はともかく、これから突っ込んで写真をやろうと思う方にお勧めです。
消費税が上がる前にご一読あれ。

2014年3月2日日曜日

ホームギャラリー

会員Aさんご自宅のホームギャラリーで開かれたコレクション展にいきました。
いつもながらそのコレクションの豊富さ、作家とのつながりの幅広さに圧倒されます。
ジェリー・ユルスマンの有名な作品から、林ナツミの最近の浮遊写真まで、現実をすこし超えたところを表現した、少し変わった味の写真を堪能できました。

おしゃべりをしたり、おいしいお菓子をごちそうになったりして、気が付くと2時間近くもお邪魔してしてしまいました。
辞去してから冷たい小雨が降る中を歩き、「リンデンバウム」のバウムクーヘンを買って帰りました。

カルティエ=ブレッソンとシュルレアリスム

今朝、3月2日の日経朝刊に「カルティエ=ブレッソンの眼」と題した特集があります。
シュルレアリスムとはあまり関係がなさそうにも思われた写真家ですが、ブルトンたちと深い交流があったとは初めて知りました。
伝統的な美意識を破壊することが20年代当時の先端的な思想だったのでしょうか。