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2015年11月17日火曜日

やっと撮影

天気、水量、水質なかなか条件が整いませんでした。
通うこと5回目どうにか撮影できることになりました。
福島で釣りをする場所近くなのですが、9月の大水以来、川の状況が激変し
釣りも撮影も厳しい状況になりました。
大きな岩や川沿いに生えていた樹は流され、川沿いの林も柳1本を残し土砂に覆われ
流された木は思いもよらない所に堆積し川岸の景観は夏とは全く別の様相を呈してしまいました。

8×10で4枚撮影、FFで40センチ虹鱒3本、昨日の成果です。





2015年11月15日日曜日

R246に沿って

渋谷を中心に、国道246沿いで二つの写真展にお邪魔しました。

雨宮一夫 ELEMENT
 モノクロームギャラリー レイン http://monochromegalleryrain.com/


 作家が長年に亘ってつくり続けたプラチナプリントの集成です。 異国の街角、身近なものなど素材はさまざまですが、作家の感性によって拾われた物たちは闇のなかから妖しい光を放っています。素材の紙にもこだわったプラチナプリントはとても魅力的です。

11月29日には作家によるトークショーもあり、技法などについての質問もウェルカムだそうです。


もう一つはがらりと雰囲気も変わり、明るいギャラリーでのグループ展。 アートフォトグラフィ アジア 展にお邪魔しました。 (11月17日まで)
https://www.facebook.com/artphotoasia/


グループ展の醍醐味は、おなじみの作家の新しい試みに接することもありますが、思いがけず未知の作家のすばらしい作品にめぐり合えることにもあります。 今回は樹の枝の表現を追及した作品や、古い大工道具をサイアノプリントで表現した作品などにインスパイアされました。




新宿から四谷にかけてはすでに写真ギャラリーの回廊が形成されていますが、それとはべつの、ファインアートを標榜する写真の街が青山通り周辺に出来つつあると感じます。(勝手な願望でしょうか・・・)

2015年11月2日月曜日

ヴィヴィアン・マイヤーを探して

 渋谷駅から程近いイメージフォーラムで映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を観ました。

 家政婦やベビーシッターをしながら、誰にも見せることのなかった(未現像のフィルムに至っては自分さえも見ていない!)写真を撮り続けた謎めいた女性の足跡を追ったドキュメンタリー映画です。
 古い写真を探し、オークションで箱いっぱいのネガを買った青年が、その内容に驚き、インターネットで公開したことから俄かに絶賛されたというまさに伝説を地で行くような物語です。
 主に50年代以降のアメリカで市井の人々を撮った写真はロバート・フランクやダイアン・アーバスなども髣髴とさせ、彼女が並々ならぬ力量を持っていたことがわかります。

 映画は青年が生前の彼女を知っている人たちにインタビューすることで、その風変わりな生き方を徐々に明らかにしていくことに主眼が置かれていますが、欲を言えば作品の分析など、もっと写真そのものを見せて欲しいと感じました。

 捨てられる寸前だったネガを発掘し、その価値を見抜く若者がいたということが奇跡とも思えます。 写真文化にはまだまだ知られていないことが多々あるのですね。