以前、会報58号(2014年12月)に、4×5用ステップタブレットの製作記事を発表しましたが、NDフィルターを多く使うために費用もたかく、コストパフォーマンスはいまいちでした。
そこで改めて安価なものを試作してみました。
材料は5mm厚の硬質スポンジシートと1mm厚の黒ボール紙で、せいぜい数百円で済みます。
この「装置」をフィルムホルダーと重ねてカメラに装てんし、スライド板を滑らせながらシャッターを切ると、1枚のシートフィルムに最大7種類の露出をすることが出来ます。
NDフィルターを使う方式は、1回のシャッターで数種類の露出が一度にできることを狙ったのですが、今回の方式は何回もシャッターを切る必要があります。しかし、工作も簡単で安価なので、より実用的かと思っています。
実効感度を求めるにはゾーンIの前後で1/3絞りずつ変えた露出をしますが、これをフィルム1枚で済ますことができます。
試用結果と詳しい作り方は、いずれ発表するつもりです。
老婆心ながらご注意: フィルムホルダーの引蓋の替わりに穴を開けた板を差し込むと、抜けなくなってひどい目にあいます。
全部品 |
組み立てた状態(上)とフィルムホルダー(下) |
フィルムホルダーと重ねてカメラに装てんした状態 |
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