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2018年3月18日日曜日

4×5 多重露光装置

最近、シートフィルムの発売中止や値上げが相次ぐご時勢となってきました。止むを得ず別の銘柄に乗り換えることがあるのですが、ゾーンシステムではフィルムの実効感度や現像時間を自分で決めることが重要です。そのためには何枚ものフィルムを撮影、現像しなければならず、手間も費用も決して少なくありません。
以前、会報58号(2014年12月)に、4×5用ステップタブレットの製作記事を発表しましたが、NDフィルターを多く使うために費用もたかく、コストパフォーマンスはいまいちでした。
そこで改めて安価なものを試作してみました。
材料は5mm厚の硬質スポンジシートと1mm厚の黒ボール紙で、せいぜい数百円で済みます。
この「装置」をフィルムホルダーと重ねてカメラに装てんし、スライド板を滑らせながらシャッターを切ると、1枚のシートフィルムに最大7種類の露出をすることが出来ます。
NDフィルターを使う方式は、1回のシャッターで数種類の露出が一度にできることを狙ったのですが、今回の方式は何回もシャッターを切る必要があります。しかし、工作も簡単で安価なので、より実用的かと思っています。
実効感度を求めるにはゾーンIの前後で1/3絞りずつ変えた露出をしますが、これをフィルム1枚で済ますことができます。
試用結果と詳しい作り方は、いずれ発表するつもりです。

老婆心ながらご注意: フィルムホルダーの引蓋の替わりに穴を開けた板を差し込むと、抜けなくなってひどい目にあいます。

全部品


組み立てた状態(上)とフィルムホルダー(下)
フィルムホルダーと重ねてカメラに装てんした状態

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