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2018年7月18日水曜日

広川泰士写真展 Portraits


身の危険を感ずるほど暑い夏の昼間、写大ギャラリー
の 広川泰士写真展 Portraits を観にいきました。
建物の壁も日の光を強烈に反射していますが、中に入ってほっとひと息。

先ず目に飛び込んでくるのが相馬市で撮られたという被災者の群像。キャプションを見なければそれとは気付かない、明るい笑顔がカメラに向かっています。

会場の壁を埋め尽くしているのは少し前に有名だった芸能人や文化人、そしてカメラに向ってポーズをとる市井の人々など、じっくり観ていると飽きることがありません。
活き活きとした表情を捉えていながら、ときに毛穴の中のひげまでもはっきり見えるほどの描写に技を感じました。

この作家の写真は、コンセプチュアルなものも楽しめるのですが、写真の原点ともいえるポートレートはまた違った面白さがあります。
昨年の橋口譲二写真展もそうだったのですが、人物だけで構成した写真展は、自分が観ているのと同時に観られているという感覚、その人たちのその後の運命など、色々なことを考えながらじっくりと観て興味が尽きません。

で、建物を出るとまたもや熱波に襲われます。再来年のオリンピックではどうなるのだろう、などとあらぬことを考えながら中野坂上までの坂を登りました。

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