このブログを検索

2020年4月23日木曜日

アダムスの命日

後から気が付いたのですが、今年の4月22日はアンセル・アダムスの没後36年にあたりました。仏教でいうところの三十七回忌ですね。

アダムスが亡くなった1984年にはもちろん民生デジタルカメラは存在していませんでしたが、ソニーがスティルビデオを発表したのは1981年でした。当時はフィルムのいらないカメラとして話題になりましたが、アダムスは来るべき電子画像の時代を予見していたとしても不思議はありません。
The Negative の序文(1981年)には「私は新しいコンセプトとプロセスを心待ちにしています。電子画像が大きく進歩することを信じています。それは固有の特徴を持つでしょうが、アーティストや職業写真家は理解し、コントロールするように努力するでしょう。」と書いています。


ところで先日、サフィ・バーコール著「ルーンショット」という本を読みました。(三木俊哉訳 日経BP)経営戦略の本で、写真とは直接関係がないのですが、興味深いことに、アダムスも登場します。
ポラロイドを発明したエドウィン・ランド博士とアダムスの交友は有名ですが、ランドは誰よりも早く、軍事技術としてのデジタルカメラ技術に注目していたというのです。だとすると、アダムスは私たちの想像以上に電子画像技術に詳しかったのではないか、そんな空想も膨らみます。

0 件のコメント:

コメントを投稿