東京の猛暑日も8日目となりました。モノクロームギャラリーレインで始まった「Double Platinum 久保元幸×杉野信也」展にお邪魔しました。(7/2~31の土日のみ開催)
会場にはプリンティングディレクターの久保氏がおられたので、いろいろとお話をきくことが出来ました。会場ではプラチナプリントに持っていた既成概念を覆される、漆黒をベースにした陰影の強いプリントが目に飛び込んできます。ネガを使わず、紫外線レーザーで焼き付けるという特殊な技術を使った、これが唯一のオリジナルプリントになるのだそうです。
デジタル技術で可能になるイメージのプロセスもあるそうで、「古典技法」などと呼ばれるオルタナティブ・プロセスも新たな技術と組み合わせることで、より表現の幅を広げる可能性があると感じました。
写真家は杉野信也氏という、不勉強ながら初めて知るお名前でした。カナダ在住で、プラチナに限らず、様々なオルタナティブ・プリントを手掛けているそうです。写真集を拝見すると、ゴシック・ロマン的な世界に引き込まれます。
光は満ちているのに陰は限りなく深い、ヴェニスはそんなイメージを喚起する場所なのでしょうか。
それにつけても、昨今のプラチナやパラディウムの高騰は大変なことになっているそうです。国際情勢がこんなところにも影響しているのですね。
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