6月10日の例会が終わってから、有志数人で中野のギャラリー冬青で開催中の 古谷津純一写真展『残像』- 木々の中の散歩道 - にお邪魔しました。関東が梅雨入りしてから間もない時期ですが、幸いなことに雨にはあわないで済みました。
従来、古谷津さんの写真は8×10を使い、きわめて精緻な描写をされてきましたが、今回は一転してコットン ラグベース印画紙を使い、柔らかな雰囲気になっています。一見すると写真の教科書に載っている、スティーグリッツや福原信三などの描写をほうふつとする穏やかで情感に満ちたスナップショット風ですが、そのイメージを仕
上げるためにはまず小型カメラで撮影・現像してから改めて大判で撮るなどの周到な準備を重ねているそうです。タイトルの「残像」にはそんな意味が込めてあるというお話でした。
プリントの仕上げにも、ハイライトとシャドー部には異なった調色剤を使うスプリットトーニングを行うなど、撮影準備から機材選び、プリント作業すべてにご自分のイメージを定着するためのこだわりが詰め込まれています。
こんな写真談義をしていると本当に時を忘れます。
蛇足: 古谷津さんの地元、野田付近で売られている「焼ねぎ千葉味噌」は、ご飯が無限に食べられるという絶品です!
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