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2013年12月16日月曜日

牡蠣くん

研究会の忘年会で、会員のKさん(会員には沢山のKさんがいます)から、岩手の牡蠣燻製オリーブオイル漬けを紹介されました。 
これが本当に美味で、ワインのおともにぴったりです。 一瓶2500円と高価ではありますが、震災復興支援の意味も込めて注文したくなりました。

写真

北代省三 かたちとシミュレーション


川崎の生田緑地にある岡本太郎美術館で、写真家 北代省三の「かたちとシミュレーション」と題する展覧会が開かれています。 (来年1月13日まで http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html

1950年代に「実験工房」に参加し、実験的な写真を多く撮った作家ですが、「写真家」という枠に収まらない活動をした人です。
同じ美術館で「北代省三と実験工房」展を観たのはちょうど10年前、そのとき以来2度目の訪問でした。

写真という機械のビジョンをどう使うか、どんな表現が出来るのか、写真の教科書をみるまでもなく、たいていのことはすでに先人が格闘し、実験してきたことで、今我々のやっていることはそのバリエーションに過ぎないと痛感させられます。

一方、模型飛行機を作り、ラジコンから撮影するなど、本当に楽しんで仕事をしていたことがよくわかります。 この辺は大辻清司たちと共通の性向なのでしょう。
最近、実験工房をテーマにした展示やCDの発売などが目につきますが、アーティストがクラフトマンであった頃の手仕事の良さが感じさせるノスタルジーもその要因にあるような気がします。

2013年12月8日日曜日

ネガの熟成

「植田正治のつくりかた」では、作品のわきに添えられた植田の言葉も楽しめます。
中に「ネガの熟成」と題するコメントがありました。 ネガを現像してもすぐにプリントせず、撮影時の感動や思い込みが消えてからプリントを制作するというものです。 自分の作品を客観視することの重要性を再認識しました。
また、プリントを作るのに三日かける(最初のワークプリントをみて一日目はがっかりし、二日目にプランを練り直し、三日目で完成)というのも共感させられます。

2013年12月7日土曜日

ブログで紹介のあったクーデルカ展行きました

 先日、ブログで紹介のあった近美のクーデルカ展行ってきました。
大変感動しました。

 数年前の写真美術館ではプラハの春のシリーズしか出てなく、しかもデジタルプリントでした。
今回は銀塩プリントで大変見ごたえがありました。デジタルと銀塩、写っているものがわかればどちらでも良いという人もいますが、銀塩プリントの魅力を一度知ってしまうとこれは麻薬のようなもので、やはり心ときめいてしまいます。

 クーデルカを知ったのは、18年くらい前、川崎ミュージアムでゾーンシステム講座を受けた際貼ってあったポスターを見て学芸員の方に写真家の名前を聞いたときです。
ジプシーのシリーズが好きでしたが、今回は全ての作品を見ることができました。ドキュメンタリーの作家だとばかり思っていたのですが、元々は飛行機のエンジニアをやりながら舞台写真を撮っていたアート系写真家だったようです。最近のパノラマ作品も大変すばらしかったです。

 常々オリジナルプリントを手に入れたいと思っていたのですが、日本ではあまり購入できる機会が無く、未だにコレクションできてない状況です。ただ、今後機会があったとしてもこのユーロ高ではきついです。(昨年まではドルやユーロが安かったので海外作家のコレクションが非常に楽でした。)

 
 ファインプリント系の作家ではありませんが、表現方法など大変参考になります。みなさんもぜひ一度足を運ばれていかがでしょうか。

2013年12月4日水曜日

D76入手難?

D76を買うために通勤途中の渋谷ビックカメラに立ち寄ったのですが、コダックの薬品がすっかり店頭から消えていました。
それではと、自宅から歩いてヨドバシ吉祥寺に行ってみても在庫なし。(X-TOLはありましたが)

段々不安になり、頼みの綱のヨドバシ新宿に足を伸ばしてやっと入手できました。
定番中の定番が入手しづらくなると、ここまできたかとやはり不安です。 最悪は自分で調合することになるのでしょうか。

カメラ館でエレベータに乗り、ドアを閉めようとすると「乗りま~す!」と若い女性が走ってきました。
暗室用品売り場の6階ボタンを押して待つことしばし、ご婦人も同じフロアで降り、印画紙などを買い求めていました。 すこしほっとする光景です。

2013年12月1日日曜日

森山大道展

吉祥寺美術館で「森山大道  モノクローム」展が開かれています。(12月27日まで)

http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

2012年撮影の新作が中心ですが、過去の自作品の再引用ともいえそうな既視感の漂う展示でした。

 森山の個展は1970年の「スキャンダル」以来それほど多く観たわけではありませんが、アレ・ブレが衝撃的だった当時ではなく、今の時代を告発する新たな方法は何なのか考えさせられます。

 日曜の午前、さぞ混雑しているかと思いきや、何かの間違いで入ってきたような観客がぱらぱら状態でした。

入場料は100円!(他の美術展とは一桁違います) ただし図録は4800円もするのでパス!
ミュージアムショップには、なぜか作品をプリントした南部せんべいがあります。 どんな味がするやら...


常設の版画(浜口陽三)だけでも観る価値はあります。