ゴールデンウィーク(NHK辞書では大型連休)改めステイホーム週間となり、外出もためらわれるご時世ですが、先週の記事に続き、日経ではアダムスが取り上げられています。今回は自然保護活動やマンザナー収容所などのエピソードが主となっていますが、2回で終わるのは大変もったいない内容です。
今回大きく取り上げらているのは「月とハーフドーム」ですが、手元にある8×10のスペシャルエディションと並べると、原寸で印刷されていることがわかります。(新聞印刷の方が黒が締まって見えますが、これは額に入っているアクリルのせいです。)
新聞の複製を改めて眺めると、いままであまり気にしていなかった右手前の闇に浮かぶ樹々もコンポジションとして極めて重要だと気付きました。
紙面で最後に紹介されているのはゆで卵や牛乳瓶を撮った「静物」。さすがに殻のついた卵と剥いたものの質感の違いを新聞で再現するのは少し厳しいようです。
LensWorkのBrooks Jensen はPhotographing at Homeと題したブログで、歴史上重要な写真作品の多くは自宅で撮影されたもので、身近な人やものを観察して作品にすることは、パンデミックの時に限らず常に大切なことだ、と指摘しています。
https://vimeo.com/405170335/4bbcb4523a
このブログを検索
2020年4月26日日曜日
2020年4月23日木曜日
アダムスの命日

アダムスが亡くなった1984年にはもちろん民生デジタルカメラは存在していませんでしたが、ソニーがスティルビデオを発表したのは1981年でした。当時はフィルムのいらないカメラとして話題になりましたが、アダムスは来るべき電子画像の時代を予見していたとしても不思議はありません。
The Negative の序文(1981年)には「私は新しいコンセプトとプロセスを心待ちにしています。電子画像が大きく進歩することを信じています。それは固有の特徴を持つでしょうが、アーティストや職業写真家は理解し、コントロールするように努力するでしょう。」と書いています。
ところで先日、サフィ・バーコール著「ルーンショット」という本を読みました。(三木俊哉訳 日経BP)経営戦略の本で、写真とは直接関係がないのですが、興味深いことに、アダムスも登場します。

2020年4月20日月曜日
アンセル・アダムスの記事

記事は「美の粋」という両面見開きのシリーズで「偉大なる風景写真 アンセル・アダムス(上)」。記者はカリフォルニアのカーメルにあるアダムスの暗室まで取材するという、近年まれな本格的な紹介です。有名な「ヘルナンデスの月の出」を例に、アダムスがいかにプリントづくりに時間とエネルギーを使ったかをていねいに書いてあるのでとても参考になります。

日本ではドキュメンタリーが写真の本流という意識がいまだに強いようですが、テクノロジーによってそのような傾向も変わってくるのでしょうか。

日経の来週の記事が楽しみです。
2020年4月1日水曜日
ほぼ無観客展示
登録:
投稿 (Atom)