浜松町(竹芝)の東京パブリッシングハウスと目黒のJam Photo Galleryで写真展を観ました。どちらも初めてお邪魔する所です。
北代省三 大型カメラの世界(東京パブリッシングハウス)
バブルのころはナイトクラブだった建物をリノベーションしたという広大な空間に、北代省三のヴィンテージプリントがややひっそりと展示してあります。
北代の展覧会は何回か観ましたが、今回は現代カメラ新書『大型カメラの世界』の原稿用に撮られたものだそうです。
アオリの作例に新宿の高層ビル群がありますが、京王プラザ以外には2~3棟しかなく、広大な空き地が広がっています。70年代初期の風景にみとれてしまいました。
お手製の8×10ピンホールカメラも展示してあり、興味は尽きません。
山手線でさきごろ線路をつけかえた高輪ゲートウエイ駅を通り過ぎ、目黒で降りてJam Photo Galleryの 千代田路子「探険記」展へ。知人から「ぜひ見るべき写真」と紹介されたのです。
ハーレーダビッドソンのカスタム工房で撮られた金属や切粉などを見ていると、オイルの焼けたにおいが鼻の奥によみがえってきます。このイメージ喚起力は白黒写真のだいご味でしょう。
ステートメントによれば作者はJ.G.バラードが愛読書だとか。なかにはCrashを思い出させるポートレートもあります。
確かな造形力に裏打ちされた素晴らしい写真でした。
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