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2022年12月26日月曜日

シャッタースピードテスター

12月の定例会で会員の方にお見せしたシャッタースピードテスターの情報を共有します。動画のやり方をまねして組み立てしただけなので、オリジナル要素は買い物リストだけで恐縮です。かなり明るいライトでないと安定動作しない感じです。買い物リストに書いたライトは作者の方に教えていただだいたものと同じだとおもいます。普通の単三電池でも光りますが、14500の電池のほうがより明るく光ります。シャッタースピードの表示は、xxミリ秒とか1/xxx秒といった中途半端な表示となりますが、「JIS B 7091:1992 カメラ用シャッタ 」の「参考表1 露出時間の許容範囲」と照らし合わせば許容範囲に入っているか判断できます。シャッタースピードテスターの内部プログラムは変更可能なので、許容範囲内か表示するのは難しくないはず。来年挑戦します。


シャッタースピードテスター関連
・作成方法、操作方法
   以下の動画を参照してください
   https://www.youtube.com/watch?v=BVyJSUThQfs&t=319s
・部品リスト (各1個 全部、秋月で揃えられます)
   Seeeduino XIAO https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-16135/
   1020円
   ミニブレッドボード https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05155/
   130円
   128x64 I2C OLED ディスプレイ https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/
   580円
   フォトトランジスタ NJL7502L https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02325/
   100円(2個入り)
   抵抗 10KΩ https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-25103/
   100円(100本入り)
   ジャンパーワイヤー https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-02315/
   300円
   ※別途USB-typeCで接続できるACアダプタかモバイルバッテリーが必要です。

ライト関連
・リチウムイオン充電池 規格14500,3.7V 容量750mah 長さ5cm
   320円
  ヤフオク
  ■正規大容量 14500 リチウムイオン 充電池 バッテリー 懐中電灯 ハンディライト06
  https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1072242492
・リチウムイオン充電池の充電器
   390円
   ヤフオク
   ICR123A 18650 10440 14500 16340 18350 18500 万能充電器 急速充電器 バッテリー 懐中電灯 ヘッドライト 充電池 03
   https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f1072631183
・ライト
   600円(まとめ買いするとさらに安い)
   メルカリ
   小型LED懐中電灯(CREE社Q5搭載・新品)#1118a
   https://jp.mercari.com/item/m14959249111




2022年12月24日土曜日

LomoGraflok Instax wide専用 グラフレックス規格フィルムホルダー

> ※LomoGraflok 公式ページで12/25まで特価販売中。
> 公式ページの説明はさっぱりわからない。以下の動画がわかりやすい。
> https://www.youtube.com/watch?v=UkSsvNTiG2U
> かなり厚みがある様子だが、愛機WISTA45Dでつかえるだろうか?(注文したので年内に届く予定)

12/22発注して、12/24佐川急便で届きました。商品に含まれる部品は、a)本体(ダークスライド含む)、b)フレーミングを確認するためのアダプタ、でした。b)のほうは厚みが23mmあって、ピントグラスをつけたままカメラに滑り込ませることができました。単に画面サイズの穴があるだけで、ピントはカメラのピントグラスを使う形です。一方、a)のほうは厚みが50mmあって、ピントグラスをつけたまま滑り込ませるのは無理そうでした(WISTAの説明書で何mmまでいけるか未確認ですが、壊れそうなのでやめました)。WISTA45Dのピントグラスを外せば(私のカメラはかなり固く外すのが難しい)、a)を取り付けることができます。ただし、組み合わせが緩く、本体に手を添えずダークスライドを引くと、ダークスライドだけでなく本体も動いてしまいます。光線引きも不安なので、工夫する必要がありそうです。

撮影プロセスは、1)bをカメラに入れてフレーミング、ピント等を合わせて、2)(WISTA45Dの場合は)ピントグラスを外す、3)aをカメラに付ける、4)ダークスライドを引いて撮影、という流れです。WISTA45Dの場合は2)が大変なので、大変そうです。

インスタントだけで撮影するならば、グラフロック規格で固定可能で、instax wideのフレーミング/ピントを確認できるものを自作すれば、2)をスキップできるので、なんとかしたい。

フィルムが届いていないため、撮影についての感想は後日追記します。




ワイズクリエイト来春廃業、店舗最終営業は12/27

 ゾーンシステム研究会の写真展情報をとりあげていただいたこともある、大中判カメラ専門店「ワイズクリエイト」が来春廃業します。店舗の最終営業日は12/27です。












店舗では出版物、オリジナルグッズ、委託中古品の販売が実施されています。閉店に備え値下げされており、店主の木戸さんによると「だいぶ売れてしまった」そうです。気になる方はお急ぎください。(ネット販売は1月までの模様です)

http://www.yscreate.co.jp/

もともとプロユースが多かった大判カメラの解説書は、玄光社から多く出版されていますが、プロを対象としたものがほとんどでした。そんな状況の中、2008年ワイズクリエイトから「大判カメラマニュアル」が出版されました。35mm/中判からステップアップしたアマチュアにはわかりにくいアオリ操作について、写真を多用した解説がされており「親切」「労作」という形容詞がぴったりの本です。アマチュアの大判カメラユーザには必携の書と言えます。












12/22に店舗を訪れ、店主の木戸さんに「初心者が撮影技術を身につけるため数をこなす必要がある。大判はデジタルと違い現像があがるまでタイムラグがあるので、それが難しい。」という悩みを相談してみました。

木戸さんから「現行のインスタントフィルムinstax wideをグラフレックス規格の大判で使えるフィルムホルダー(LomoGraflok※)があるので、つかってみては?」という悩みがスッキリ解消できる情報を教えていただけました。著作からも感じられる、アマチュアによりそった「親切」な対応で、感激しました。

※LomoGraflok 公式ページで12/25まで特価販売中。公式ページの説明はスペックがさっぱりわからないですね、以下の動画がわかりやすいと思います。かなり厚みがある様子だが、愛機WISTA45Dでつかえるだろうか?(注文したので年内に届く予定)
https://www.youtube.com/watch?v=UkSsvNTiG2U

※2019年出版の「東京下町界隈 カメラ散歩」の訳あり品が特価だったので購入しました(残り2冊だったので、もうないかも?)。こちらも、「これでもか」という分量の写真/説明にくわえ、QRコードによる散歩動画、技術解説動画もあり、下町通になれそうです。オススメします。

2022年9月28日水曜日

内藤明写真展 happend

 ギャラリーE&Mの 内藤明写真展 happend にお邪魔しましてきました。

深い闇の中から浮かび上がる光は、より凄みを増しているようです。(前回お邪魔したのは2019年でした)

「水のある景色が多いですね」とうかがうと、「ゴミが写らないようにしている」という、すこし意外なお答え。さらに「日本の写真界では、作品の美しさについて議論することを避けてきたように思える」と、力説されました。


展示の最後は、それまでとは異なり、霧のかかった幽玄を感じさせるものでした。

わが研究会も11月には同じ会場で写真展を開きます。作品の準備が追い込みに入っていますが・・・


2022年7月25日月曜日

素晴らしかったルートヴィヒ美術館展

 この週末六本木の新国立美術館にて開催中の《ルートヴィ
美術館展》をみてきましたが、「期待以上」の素晴らしい
展覧会でした。
 内容はドイツ ケルンの20世紀美術のコレクション展ですが、
表現主義絵画から1990年代に至る現代美術の優品が並ぶなか、
アウグスト・ザンダー、アレクサンドル・ロトチェンコ、マン
・レイなど同時代の重要写真作品もかなり豊富に展示され
いました。それぞれのセクションで絵画・彫刻と共通する時代
思潮が写真にも感じられましたが、特に第二次大戦以後のポッ
プ・アートやスーパーリアルな絵画表現において絵画と写真、
動画の境界が曖昧化され新しい局面に入ったことが印象的に
みてとれました。

 ケルンの人口規模は世田谷区程度ですが、そこにこれだ
の質・量の近現代美術コレクションがあるとは…やはり彼の
国と我が国の文化水準には大変な格差がある溜息がでまし
た。(JH)


2022年7月2日土曜日

Double Platinum 久保元幸×杉野信也 展

 東京の猛暑日も8日目となりました。モノクロームギャラリーレインで始まった「Double Platinum 久保元幸×杉野信也」展にお邪魔しました。(7/2~31の土日のみ開催)

会場にはプリンティングディレクターの久保氏がおられたので、いろいろとお話をきくことが出来ました。

会場ではプラチナプリントに持っていた既成概念を覆される、漆黒をベースにした陰影の強いプリントが目に飛び込んできます。ネガを使わず、紫外線レーザーで焼き付けるという特殊な技術を使った、これが唯一のオリジナルプリントになるのだそうです。

デジタル技術で可能になるイメージのプロセスもあるそうで、「古典技法」などと呼ばれるオルタナティブ・プロセスも新たな技術と組み合わせることで、より表現の幅を広げる可能性があると感じました。

写真家は杉野信也氏という、不勉強ながら初めて知るお名前でした。カナダ在住で、プラチナに限らず、様々なオルタナティブ・プリントを手掛けているそうです。写真集を拝見すると、ゴシック・ロマン的な世界に引き込まれます。

光は満ちているのに陰は限りなく深い、ヴェニスはそんなイメージを喚起する場所なのでしょうか。

それにつけても、昨今のプラチナやパラディウムの高騰は大変なことになっているそうです。国際情勢がこんなところにも影響しているのですね。

2022年7月1日金曜日

岡崎正人写真展 「掌の残像」

 猛暑が1週間も続き、外出にも命の危険が感じられる今日この頃ですが、中野のギャラリー冬青に岡崎正人写真展を観に行きました。(7月1日~30日まで)

作品はすべて横長のパノラマで統一され、不思議な光と陰に満ちています。どこか夢の中のようで、直線は湾曲し太陽も黒くぼんやりと輝いています。

撮影の種明かしを伺うと、使用したフィルムは歯科用パノラマレントゲンフィルムで、40年も前のものだそうです。とっくに期限は切れており、現像するとカブリがはげしく、ネガを見てもほとんどなにが写っているのかわからない。それを逆手にとって不思議な世界を表現するために、試行錯誤の連続にまる2年を費やしたと聞いて驚きました。

太陽が黒く写る「ソラリゼーション」はアダムスの作例にも登場しますが、望み通りの効果を出すための露出時間を求めたり、周囲が露出オーバーにならないよう撮影中に「覆い焼き」をするなど、完成した作品を見るだけではとうてい想像の出来ない努力があったそうです。

カメラは金属製ペンキ缶による手製で、広角撮影につかえるピンホール素材も各種探したとか。両面に乳剤が塗布されたレントゲンフィルムをムラなく現像するために、トレーに細工を施したそうです。どこか朦朧とした世界を仕上げるためにはメラから暗室処理まで独創やノウハウの積み重ねであることに作者の勢いを感じます。


来週は猛暑も少し治まりそうで、そうなれば暗室作業を再開できそうです。

2022年5月26日木曜日

スマートスタートタイマー

現像時間を計るのは普通のキッチンタイマーを使ってきたのですが、新たに「スマートスタートタイマー」というものを買いました。(エー・アンド・デイ製 AD-5715)
謳い文句は「3ステップの時間設定可能」「防滴構造」「触れずにスタート・ストップ出来る」などで、現像用に最適のようです。
見た目は普通のタイマーですが、例えば「現像10分」「停止30秒」「定着2分」という3種類の時間を設定できます。一回のスタートで連続して計れるので、キッチンタイマーを3個並べるより使い勝手は優れています。時間設定は裏側にあるボタンで行うので、慣れるのに少しコツが必要です。
防滴なので多少は濡れても差し支えないでしょうが、念のためポリ袋に入れました。非接触センサーは問題なく動作するようです。