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2019年11月28日木曜日

オープニングパーティ

11月28日にいよいよ写真展が開幕。夕方にはパーティに多くの方がおいでいただきました。

会員から恒例の差し入れに貴重なお酒をいただき、これはあっというまにカンバイしました。




2019年11月27日水曜日

写真展準備完了

研究会最大のイベント、今年の写真展の展示が完了しました。
いよいよ明日が初日です!
多くのご来場をお待ちしています。

最後の最後まで仕上がりのチェック!


展示順序の確認


水平出しはプロの仕事


入り口の看板もできました。

追記
会場に「撮影・シェアOK」の掲示をしました。
最近のトレンドですね。


2019年11月26日火曜日

浜松町と目黒の写真展

浜松町(竹芝)の東京パブリッシングハウスと目黒のJam Photo Galleryで写真展を観ました。どちらも初めてお邪魔する所です。

北代省三 大型カメラの世界(東京パブリッシングハウス
バブルのころはナイトクラブだった建物をリノベーションしたという広大な空間に、北代省三のヴィンテージプリントがややひっそりと展示してあります。
北代の展覧会は何回か観ましたが、今回は現代カメラ新書『大型カメラの世界』の原稿用に撮られたものだそうです。
アオリの作例に新宿の高層ビル群がありますが、京王プラザ以外には2~3棟しかなく、広大な空き地が広がっています。70年代初期の風景にみとれてしまいました。
お手製の8×10ピンホールカメラも展示してあり、興味は尽きません。



山手線でさきごろ線路をつけかえた高輪ゲートウエイ駅を通り過ぎ、目黒で降りてJam Photo Galleryの 千代田路子「探険記」展へ。知人から「ぜひ見るべき写真」と紹介されたのです。
ハーレーダビッドソンのカスタム工房で撮られた金属や切粉などを見ていると、オイルの焼けたにおいが鼻の奥によみがえってきます。このイメージ喚起力は白黒写真のだいご味でしょう。
ステートメントによれば作者はJ.G.バラードが愛読書だとか。なかにはCrashを思い出させるポートレートもあります。
確かな造形力に裏打ちされた素晴らしい写真でした。

2019年11月21日木曜日

内藤明写真展 there

ギャラリーE&M西麻布の写真展にお邪魔しました。ここで拝見するのは初めてです。
前回からほぼ一年たっています。
いつもながら、光は満ちているのに、闇の中から浮かび上がる光景が魅力的です。

低感度フィルムを使った手持ち撮影で、フィルム現像にも様々なノウハウがつまったという作品群でした。

2019年11月18日月曜日

オルレアカメラ

吉祥寺の喧騒?から少し離れたところに、さいきんフィルムカメラ専門の店がオープンしたと知り、でかけました。ついでに(実はこちらが主目的!)写真展のDMもおかせてもらいました。
アンティークなショーケースにはフィルムカメラが良く似合います。我々にとって少し残念なのは大判カメラの取り扱いはなく、35mmとブローニー専門ですが、聞けば若い人にブローニーの人気が高まってきているそうです。


お店の奥には小ぢんまりしたギャラリーもあり、写真展を楽しむことができました。
 http://orlayacamera.com/

井の頭公園の中をやや歩いて、以前訪ねた「ブックオブスキュラ」にもDMを置かせてもらいました。
https://bookobscura.com/
こちらの店内でも壁面を使った写真展を開催しています。

ひところは量販店の進出でほぼ絶滅してしまったようですが、吉祥寺周辺に写真関係の店が増えるのは大いにありがたいことです。

2019年11月16日土曜日

なぜ脳はアートがわかるのか

こんな題の本を読みました。(カンデル/高橋訳 青土社)

脳の働きから、それがどのように(How)絵画を理解していくのかを興味深く説明してあります。
脳科学の説明だけでなく、とくに近現代の抽象画につながる流れや、画家のエピソードなども豊富に取り上げられていて飽きることがありません。

ルネサンス以後の西洋画家は、三次元の世界を二次元のカンバスに表すことに苦心してきたが、ターナーが活躍した時代に写真術が登場すると、画家は非具象芸術を生みだす必要を感じるようになったと指摘し、「識別可能なフォルムを参照できないために」「鑑賞者の想像力により大きな負荷をかけ」「そこに自己を拡大し超越する経験を見いだせる鑑賞者には価値のある」抽象画が発達したと説明しています。
平たく言えば、なんだかよくわからない抽象画は見る人の想像を刺激するということなのでしょう。
アート全般の解釈というより、抽象画についての説明が重点になっています。

本書のタイトル(邦題)でもある「なぜアートがわかるのか」を探して読んでいくと、ちょっとはぐらかされてしまいましたが、自分は「Why」の答えを期待していたようです。









読み終えてから、本書でもよく触れているマーク・ロスコと杉本博司の「海景」シリーズをとりあげた本があることを知りました。
https://youtu.be/LfiYln3b7-4
画家の職業を奪い、方向性を変えさせた写真と、抽象画の再会とでもいえそうな企画ですね。

2019年11月10日日曜日

坂田峰夫 Photogram

11月10日の夕刻、渋谷の街を歩いていると号外を配っていました。
その青山通りを西へしばらくいったところにあるMonochrome Gallery RAIN の坂田峰夫 PHOTOGRAM 最終日にお邪魔すると、思いもかけずパーティの最中でした。
闇に浮かぶような花の写真、DMにはPhotogram(original method)とあります。初めてお会いする作家に伺うと、なにやら色々と難しい工夫をされたフォトグラムだということです。
たしかにモホイ・ナジやマン・レイ、恩地孝四郎などから思い浮かべる平面的な表現とはずいぶん異なり、まるでレントゲン写真のような妖しい光を放っています。
絵画を学んでから写真を始めたという作家は、いままでにない表現を創ることに大変な研究熱心とお見受けしました。

少しばかりごちそうになり、きれいな月夜を歩いて(近くの駅まで)帰りました。

2019年11月1日金曜日

上野と表参道

東京の11月幕開けは快晴の一日でした。
秋になると写真展などの案内も沢山いただきます。
まず、上野の東京都美術館 国展受賞作家展。

入る前に驚いたのは手荷物検査をやっていること。そういえば上野駅から一番近い通用口は閉まっていました。
展示は写真だけでなく絵画、版画、工芸など膨大なものです。写真もコンベンショナルなものからCG合成のようなものまで様々なバリエーションがあります。
内部の写真は撮れないので、入り口の看板です。

ついで表参道Gallery5610のPhotography Art Asiaへ。
こちらも様々な技法や表現の写真が楽しめます。
春日広隆氏の巨大なプリントは至近距離から見るとその精密な描写に圧倒されます。カラー写真に新境地を開いたということでした。

いろいろお話していて気がついたのですが、写真のもつ重要な要素に空間を感じさせることがあるのです。もちろん、広大な空間そのものを撮ったものに限らず、逆に閉じた空間でも無限の広がりを感じさせる効果があるのでしょう。自分がコンピューターグラフィックス風の作品にあまり魅力を感じないのは、空間の広がりを感じさせるものが少ないせいもあるからでしょう。


Cojuさんの海景は初秋にぴったりの静謐さに満ちています。長時間露光がディテールを消し、時間と空間の広がりを強調するようです。






陽も傾いてきたころ渋谷駅に着きましたが、見慣れたいつもの雰囲気と違っています。スクランブル交差点を見下ろす大窓に紙が貼ってあるのです。どうやら昨夜のハロウィン騒ぎを見えないようにしたのでしょう。これも対策費用という1億円に含まれるのでしょうか?