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2018年12月23日日曜日

手作りカメラ

612という横長のフォーマットで広角レンズを使用した写真がすきで、何回か撮影をしてきました。

で、なるべくコンパクトなカメラが欲しくなり、手作りにチャレンジしました。

4×5カメラ用ロールフィルムホルダーやヘリコイド式レンズボードをヤフオクで手に入れてあったのですが、フィルムホルダーが不調だったのを先日修理してもらいました。

発泡スチロールのボードでモックアップを作るなど、構想2ヶ月! (実は三代目なのです)

アオリはライズ(前上げ)15ミリだけに割り切り、レンズボードもネジ止めする(交換は考えない)など、できる限りコンパクトにしました。

乏しい工作力でもなんとかなるように、3ミリ厚のチーク材をカットして張り合わせる構造です。

モックアップ(左奥)とパーツ類。右奥は、ほぼ完成したボディー。
レンズはスーパーアンギュロン58mm。近所の写真館のオヤジさんから譲ってもらったものです。

ようやく形の目処がついてきました。
ファインダーは21mm相当の外付けがあれば良いのですが、意外と高価なので迷っています。ドアにつける魚眼レンズが最もリーズナブルでしょう。100円ショップでスマホ用魚眼アダプターを求めてみたのですが、視角が不足でした!

 
漏光対策やピント調整など、しばらくは楽しめそうです。

直射日光で漏光テスト中!




2018年12月22日土曜日

考えた人すごいわ

「考えた人すごいわ」という奇抜な名前のパンを頂きました。

なんでも朝から行列をして整理券をもらわないと買えないほど人気なのだそうです。たしかに美味しいのですが、ネーミングのよさも人気に貢献しているのでしょうね。

廃墟

渋谷の松涛美術館で開催の「廃墟の美術史」展を観ました。
写真でも「廃墟」はよく取り上げられる題材ですが、西洋美術で流行したのは18~19世紀からだそうです。

日本画の世界ではほとんど取り上げられなかったとか。やはり石造りの建物でないと廃墟も美しくならないのでしょう。
例外はカリフォルニアのボディでしょうか。

2階の展示はその当時の西洋絵画や版画などが主です。




地下の展示はがらりとかわり、マグリット、キリコ、デルボーらシュルレアリスムから現代日本の作品となっています。(こちらは撮影スポットがありません)

細密に描かれた渋谷や国会議事堂の廃墟図もおもしろいのですが、初めて観る 今井憲一「バベルの幻想」には動けなくなりました。空高くそびえる建物はマグリットの影響かもしれませんが、建物の実体と空とが手品のように入れ替わるさまは見飽きることがありませんでした。

 美術館を出て、さっきまで廃墟に描かれていた渋谷の街を歩くのは面白い経験です。
先日までは賑わっていたビルの一角がガランとしたスペースになっているのはプチ廃墟とでもいえるでしょうか。

2018年12月18日火曜日

PVAスポンジ

暗室に雑巾は必需品ですが、水切れの良さから永らく洗車用のPVAスポンジを使ってきました。
百均ショップに行った所、なんとこれも登場していたので思わず購入。
使ってみて、品質も問題なさそうです。(ただし、耐久性は未確認です・・・ べとついたり、ぼろぼろになっては困りますね。)

プリント水洗後の水切りにも使えそうですが、そうなると雑巾とは色分けしたいところ。店頭には黄色しかなかったのが残念です。


ちなみにレンズ研磨の工場でもこれは必需品です。(関係ない? こりゃまた失礼!)

2018年12月7日金曜日

しゃもじ

粉末の薬品を撹拌するには棒状のものより、しゃもじを使ったほうが効率が良いという話を聞いてから、永年愛用してきました。

最近「立つしゃもじ」なる便利グッズがあることを知り、早速求めました。
 薬品で濡れた状態でも気にせず立てておけるので、中々便利です。
しゃもじという、きわめてシンプルなものにも改良の余地があるものだとつくづく感心した次第です。
表面のディンプル加工が撹拌により効果的かどうかはわかりませんが・・・



デザインも優雅で、どこかむかしのパントンチェアを思わせます。

2018年12月6日木曜日

村上友晴展と内藤明展

季節外れの暖かさから、師走相応の気温になってきたようです。

目黒区美術館の村上友晴展最終日。
この画家のことは初めて知りましたが、「描く」というよりは、刻みつけるといった途方もない作業で創られたという作品が並んでいます。https://mmat.jp/media/sites/2/20181013press.pdf

自分が気になったのは「詩篇I」と題された8枚組の小品。
A4ほどの紙の中央、数センチ四方に微細なテクスチャが描かれています。キリスト教の祈りをテーマにしているそうですが、なぜ偶数なのだろうか、などとあらぬことを考えながらしばらく目を凝らしていくうちに、自分の内部にあるものが現れてくるような感じに襲われます。
この作家が自分の作品を「完成した」と判断するのはいったいどのような条件なのでしょうか。

ついで、高田馬場 Alt_Medium 内藤明写真展 once

おりよく先生が在廊でお話を聞くことが出来ました。明るい風景でありながら、漆黒の闇から現れてきたような世界が広がっています。印画紙も最大黒濃度が高いものを選ばれたとか。撮影のスタイルからプリントまで、きわめてつよいこだわりを感じる展示です。
中に数点、拙宅近くの公園で撮影されたものがありました。キャプションを見るまではそれと気づかなかったのですが、見慣れたものも視点を変えることで全く違った世界が描けると、改めて思い知らされた次第。

2018年12月2日日曜日

ブックオブスキュラ

今年もあっという間に師走。どんよりと曇った日曜の午後、落ち葉の積もった公園を撮影しました。

先日TOYOカメラサービスで求めたストロークの長いレリーズを使用。プレスシャッターでも快適に切れます。






公園から少し歩いたところに「ブック オブスキュラ」という写真専門の古書店があり、初めて立ち寄りました。
きけば神保町から移転して一年近くになるとか。

店内では小林紀晴写真展 tokyo nature photo を開催しています。


限定200部サイン入りという作品集もあったので、おもわず購入しました。

2018年11月28日水曜日

プリントコレクション その2

前にも書いたように、研究会ではプリントをコレクションすることも重要な活動としています。そんなわけで拙宅にも少しずつプリントが増えてきました。そうなると保管や展示も悩むことになります。
ブックマットを作って額に入れるのが展示のお約束ですが、写真展の会場と自宅とでは大きさの感じもかなり変わってきます。写真展では当然大きいほうが見ごたえがあるのですが、家に飾るには全紙や半切では大きすぎるようです。
写真左から、「16×20額に入れた11×14プリント」「8×10マットに入れた5×7プリント」「14×17額に入れた8×10プリント」。
写真展では展示用と販売(コレクション)用にサイズ違いを準備するのがよいかもしれません。

2018年11月26日月曜日

富士フィルムギャラリーへ

 今日は富士フィルムのギャラリーをハシゴしました。
丸の内MY  PLAZA 4階で織作峰子さんのスイスアルプスのデジタルで撮影された写真を見学し、在廊されていた織作さんと2ショットの写真を撮っていただきました。
 その後、六本木に移動し1階ギャラリーでアンセルアダムスやウエストンの写真を堪能しました。オリジナルの銀塩写真は美しい。

明日から始まる写真展のハガキ頂いてきました。オイルプリントも数点展示するそうです。
織作さんに許可得ましたので写真添付します。



2018年11月25日日曜日

マルセル・デュシャンと日本美術展

秋晴れの日曜日、上野の国立博物館でデュシャン展へ。


宣伝が行き届いているせいか、難解な?現代アートでありながら随分混雑しているようです。100年近く経っているので、十分市民権は得ているのでしょう、第一次大戦などの大きな社会的背景がどれほど彼の考えに影響したのか、あまり深く考えずに楽しむことが出来ます。


興味深かったのは、デュシャンが自作のミニチュアやメモなどを箱に入れたものを「作品」にしていること。「箱に入れる」ということで、ただの複製も秘密めいた、魅力のあるモノになるような気がします。なかでも「Lumiere et Jougla」という乾板か印画紙と思しき箱は、箱そのものにも惹かれました。

この種の企画展としては珍しく、殆どの作品が写真撮影可となっています。それは良いのですが、会場でひっきりなしにスマホのシャッター音がひびくのは少しうるさい。
逆に「撮影不可」の展示はマン・レイのプリントであることが多いようです。

展示の最後には「遺作」の映像が「堂々と」上映されています。以前、杉本博司の展示で想起したのですが、この遺作も秘密の「箱」のように思えてきました。

観終わってから、隣の「旧博物館動物園駅」の公開に立ち寄ると、なんと「本日の整理券は終了しました」とのこと。それでも、初めてここの扉が開いている様子を見ることが出来ました。

ポラロイドによる作品

11月24日、夕暮れの渋谷から池尻大橋まで歩き、モノクロームギャラリーレインのShu Koumura写真展へ。

初日なので普段はドイツに駐在しているという作者とお話をすることが出来ました。聞けばタイプ55など、はるか昔に製造中止となったピールアパート式のポラロイドフィルムを使って作品作りを続けているそうです。フィルムはオークションなどで出品があり、未開封であればまだ使えるそうです。そのかわり、1パックがン万円もするので、費用は莫大にかかるとか。
(どなたか未開封のタイプ55をお持ちであれば、御本人にコンタクトしてください!)

ブラウンに調色されたプリントで、暗鬱な冬のドイツの森が描かれています。このような表現にポラロイドはあっているようにも思えます。

パーティではドイツ土産という貴腐ワインをごちそうになり、すっかり暮れた池尻を後にしました。

2018年11月22日木曜日

修理完了

先週依頼したロールフィルムホルダーの修理が終わったので受け取りに行きました。
内部のスプリングが1個脱落していたのと、全体的にネジが緩んでいたそうです。外観は比較的キレイなのですが、以前の使用者に酷使されたのかも知れません。この612サイズは建築写真用に使うことが多かったそうです。

巻き上げロックを解除するレバー(中央上部の銀色の部分)も、操作が不十分だと故障の原因になるそうで、こんなことも丁寧に教えていただきました。

その他、ストロークが長く、プレスシャッターでも使えるレリーズも買い求めました。

2018年11月16日金曜日

修理

写真展も終わって一息ついたところで、以前から懸案だったロールフィルムホルダーの修理を頼みにTOYOカメラサービスへ行きました。会員Kさんのご推薦の業者です。
地下鉄九段下から歩くことしばし、地図を見ながら来たのですが、ビルの入口を探して少しウロウロ。
4×5サイズとほぼ同じ6×12のフィルムホルダーはけっこう貴重品で中古の値段も張るのです。ざっと見て「バネが折れているかもしれないが、部品はあるので多分直るだろう」とのことでした。

2018年11月15日木曜日

写真展終了!

メインイベントだった今年の写真展もあっという間に最終日です。
 11月14日は暖かくて良い天気に恵まれました。
私は四ツ谷のポートレートギャラリーを見学。



ここから甲州街道を20分ほど歩くと新宿御苑のフォトギャラリーシリウスに着きます。
















15時に撤収開始。梱包作業は大童、次の展示が控えています。
 Kさんの手さばきは何回見ても真似できない早業、あっという間に終了しました。

2018年11月9日金曜日

写真展 オープニングパーティ

11月8日の写真展初日にはオープニングパーティを行いました。平日にもかかわらず多くのお客様に来ていただき、展示のしがいがあります。

新宿駅方面から来たときの看板です。









ギャラリーのアプローチ。








会場には「撮影・SNS公開OK」と表示しました。最近の展示のトレンド?







オリジナルプリントの展示即売コーナーもあります。
お買い得です!






6時からはパーティです。
例年、会員Tさんの奥様が本格的なオードブルを作っていただくので大感謝。


貴重なお酒の差し入れも例年どおり!

乾杯!




盛会のうちにお開きとなりました。


2018年11月7日水曜日

写真展スタート!

11月7日午後、新宿御苑のアイデムフォトギャラリー シリウスで写真展の展示作業を行いました。今年の作品は45点、かなりの力作がそろっています。
ギャラリースタッフのおかげもあり、作業は2時間ほどで終了しました。明日からのご来場をお待ちしています。




2018年11月4日日曜日

オルタナティブ展示のはしご

文化の日の晴天から一転して泣き出しそうな11月4日に二つの展示をはしごしました。

宝槻稔展「道具の力」 https://www.interart7.com/ 11日まで

日本橋三越から少し歩いてspace2*3というギャラリーに初めて行きました。地図を頼りに少し迷うと、駐車場の中に立つ細いビルの一階でした。

サイアノタイプ、プラチナ、インクジェットなどの技法を組みあせて、使い込まれた大工道具などを表現した作品群です。
 この作者のプラチナプリントは、他では見られない豊かな階調が表現されています。とくに刃物のぎらりとしたシャープな光沢は印象的で、これを短くなるまで研いで使った職人の心持ちまで感じ取れるようです。



地下鉄で池尻大橋まで移動し、モノクロームギャラリーレインのJeffery M Graves & Lloyd A Greene 展へ。(本日が最終日)

それぞれポリマーフォトグラビュール、プラチナ・パラジウムプリントによる二人の展示です。アメリカのオハイオやコロラドという自然豊かな
?地方の風景ですが、どこか日本のしっとりした風景を思わせる描写でした。

池尻大橋から少し歩いて駒場東大前へ。
駅のすぐそばにあるLe Ressort (ル・ルソール)というパン屋さんのクロワッサンが美味しいのです。

2018年10月25日木曜日

安全光

写真展を控えて、会員の暗室作業も佳境に入っている頃です。

先日拙宅の暗室(階段下の三角形の押し入れですが・・・)で始めようとしたところ、なにかおかしい。気がつくと安全光が灯いていないのです!
 幸いなことに予備を買ってあったので事なきを得ましたが、買った日付が1995年6月、23年も前でした。

予備はあっても、また何時切れるとも知れないので、LEDに交換しました。元の電球は100V20Wなので、100~200ルーメン程度かと思います。LEDは「電球色」とはいえ、青成分もあるかも知れず、控えめに40ルーメンを選びました。約700円です。
 見た目にもかなり暗くなったので、テストはしないでも大丈夫かと思っています。

この先20年も暗室を続けられるかどうかはわかりませんが、安心代ということでしょうか。