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2019年12月2日月曜日

雨宮一夫 PLATINUM/PALLADIUM

たびたびお邪魔するモノクロームギャラリーレインで雨宮一夫展。今年の締めくくりは新しい技法で奥行き感を出そうと試みた作品群だそうです。
何気なく見過ごしてしまうようなものにも、具象と抽象のはざまをみるような面白さがうかびあがってきました。

 偶々訪れたときにはクラシックカメラを愛する方もいて、カメラ談義も楽しむことが出来ました。

2019年12月1日日曜日

ギャラリートーク

11月30日は抜けるような快晴。
午後からギャラリートークを行い、静物撮影の得意な人、自然の風景に込めた思い、そして今年のお題である都市の撮影など、それぞれの苦労話、裏話をたのしくかたってもらいました。





2019年11月28日木曜日

オープニングパーティ

11月28日にいよいよ写真展が開幕。夕方にはパーティに多くの方がおいでいただきました。

会員から恒例の差し入れに貴重なお酒をいただき、これはあっというまにカンバイしました。




2019年11月27日水曜日

写真展準備完了

研究会最大のイベント、今年の写真展の展示が完了しました。
いよいよ明日が初日です!
多くのご来場をお待ちしています。

最後の最後まで仕上がりのチェック!


展示順序の確認


水平出しはプロの仕事


入り口の看板もできました。

追記
会場に「撮影・シェアOK」の掲示をしました。
最近のトレンドですね。


2019年11月26日火曜日

浜松町と目黒の写真展

浜松町(竹芝)の東京パブリッシングハウスと目黒のJam Photo Galleryで写真展を観ました。どちらも初めてお邪魔する所です。

北代省三 大型カメラの世界(東京パブリッシングハウス
バブルのころはナイトクラブだった建物をリノベーションしたという広大な空間に、北代省三のヴィンテージプリントがややひっそりと展示してあります。
北代の展覧会は何回か観ましたが、今回は現代カメラ新書『大型カメラの世界』の原稿用に撮られたものだそうです。
アオリの作例に新宿の高層ビル群がありますが、京王プラザ以外には2~3棟しかなく、広大な空き地が広がっています。70年代初期の風景にみとれてしまいました。
お手製の8×10ピンホールカメラも展示してあり、興味は尽きません。



山手線でさきごろ線路をつけかえた高輪ゲートウエイ駅を通り過ぎ、目黒で降りてJam Photo Galleryの 千代田路子「探険記」展へ。知人から「ぜひ見るべき写真」と紹介されたのです。
ハーレーダビッドソンのカスタム工房で撮られた金属や切粉などを見ていると、オイルの焼けたにおいが鼻の奥によみがえってきます。このイメージ喚起力は白黒写真のだいご味でしょう。
ステートメントによれば作者はJ.G.バラードが愛読書だとか。なかにはCrashを思い出させるポートレートもあります。
確かな造形力に裏打ちされた素晴らしい写真でした。

2019年11月21日木曜日

内藤明写真展 there

ギャラリーE&M西麻布の写真展にお邪魔しました。ここで拝見するのは初めてです。
前回からほぼ一年たっています。
いつもながら、光は満ちているのに、闇の中から浮かび上がる光景が魅力的です。

低感度フィルムを使った手持ち撮影で、フィルム現像にも様々なノウハウがつまったという作品群でした。

2019年11月18日月曜日

オルレアカメラ

吉祥寺の喧騒?から少し離れたところに、さいきんフィルムカメラ専門の店がオープンしたと知り、でかけました。ついでに(実はこちらが主目的!)写真展のDMもおかせてもらいました。
アンティークなショーケースにはフィルムカメラが良く似合います。我々にとって少し残念なのは大判カメラの取り扱いはなく、35mmとブローニー専門ですが、聞けば若い人にブローニーの人気が高まってきているそうです。


お店の奥には小ぢんまりしたギャラリーもあり、写真展を楽しむことができました。
 http://orlayacamera.com/

井の頭公園の中をやや歩いて、以前訪ねた「ブックオブスキュラ」にもDMを置かせてもらいました。
https://bookobscura.com/
こちらの店内でも壁面を使った写真展を開催しています。

ひところは量販店の進出でほぼ絶滅してしまったようですが、吉祥寺周辺に写真関係の店が増えるのは大いにありがたいことです。

2019年11月16日土曜日

なぜ脳はアートがわかるのか

こんな題の本を読みました。(カンデル/高橋訳 青土社)

脳の働きから、それがどのように(How)絵画を理解していくのかを興味深く説明してあります。
脳科学の説明だけでなく、とくに近現代の抽象画につながる流れや、画家のエピソードなども豊富に取り上げられていて飽きることがありません。

ルネサンス以後の西洋画家は、三次元の世界を二次元のカンバスに表すことに苦心してきたが、ターナーが活躍した時代に写真術が登場すると、画家は非具象芸術を生みだす必要を感じるようになったと指摘し、「識別可能なフォルムを参照できないために」「鑑賞者の想像力により大きな負荷をかけ」「そこに自己を拡大し超越する経験を見いだせる鑑賞者には価値のある」抽象画が発達したと説明しています。
平たく言えば、なんだかよくわからない抽象画は見る人の想像を刺激するということなのでしょう。
アート全般の解釈というより、抽象画についての説明が重点になっています。

本書のタイトル(邦題)でもある「なぜアートがわかるのか」を探して読んでいくと、ちょっとはぐらかされてしまいましたが、自分は「Why」の答えを期待していたようです。









読み終えてから、本書でもよく触れているマーク・ロスコと杉本博司の「海景」シリーズをとりあげた本があることを知りました。
https://youtu.be/LfiYln3b7-4
画家の職業を奪い、方向性を変えさせた写真と、抽象画の再会とでもいえそうな企画ですね。

2019年11月10日日曜日

坂田峰夫 Photogram

11月10日の夕刻、渋谷の街を歩いていると号外を配っていました。
その青山通りを西へしばらくいったところにあるMonochrome Gallery RAIN の坂田峰夫 PHOTOGRAM 最終日にお邪魔すると、思いもかけずパーティの最中でした。
闇に浮かぶような花の写真、DMにはPhotogram(original method)とあります。初めてお会いする作家に伺うと、なにやら色々と難しい工夫をされたフォトグラムだということです。
たしかにモホイ・ナジやマン・レイ、恩地孝四郎などから思い浮かべる平面的な表現とはずいぶん異なり、まるでレントゲン写真のような妖しい光を放っています。
絵画を学んでから写真を始めたという作家は、いままでにない表現を創ることに大変な研究熱心とお見受けしました。

少しばかりごちそうになり、きれいな月夜を歩いて(近くの駅まで)帰りました。

2019年11月1日金曜日

上野と表参道

東京の11月幕開けは快晴の一日でした。
秋になると写真展などの案内も沢山いただきます。
まず、上野の東京都美術館 国展受賞作家展。

入る前に驚いたのは手荷物検査をやっていること。そういえば上野駅から一番近い通用口は閉まっていました。
展示は写真だけでなく絵画、版画、工芸など膨大なものです。写真もコンベンショナルなものからCG合成のようなものまで様々なバリエーションがあります。
内部の写真は撮れないので、入り口の看板です。

ついで表参道Gallery5610のPhotography Art Asiaへ。
こちらも様々な技法や表現の写真が楽しめます。
春日広隆氏の巨大なプリントは至近距離から見るとその精密な描写に圧倒されます。カラー写真に新境地を開いたということでした。

いろいろお話していて気がついたのですが、写真のもつ重要な要素に空間を感じさせることがあるのです。もちろん、広大な空間そのものを撮ったものに限らず、逆に閉じた空間でも無限の広がりを感じさせる効果があるのでしょう。自分がコンピューターグラフィックス風の作品にあまり魅力を感じないのは、空間の広がりを感じさせるものが少ないせいもあるからでしょう。


Cojuさんの海景は初秋にぴったりの静謐さに満ちています。長時間露光がディテールを消し、時間と空間の広がりを強調するようです。






陽も傾いてきたころ渋谷駅に着きましたが、見慣れたいつもの雰囲気と違っています。スクランブル交差点を見下ろす大窓に紙が貼ってあるのです。どうやら昨夜のハロウィン騒ぎを見えないようにしたのでしょう。これも対策費用という1億円に含まれるのでしょうか?

2019年9月23日月曜日

Kodak PhotoCD

増税前の駆け込みもあってPCをWindows10マシンに更新しました。
そこで少し困ったのが、Kodak PhotoCD※を読み込めるソフトがすくないことです。

いろいろ探したところ、IrfanViewというフリーソフトで開けることがわかりました。(https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/irfanview/)複数の解像度にも対応でき(プラグインが必要)、一括してTiffやJPEGなどに変換するバッチ処理機能も便利です。(CD一枚をまるごと変換するまえに、予めハードディスクなどにコピーしておかないとひどく時間がかかります)

※ PhotoCDといっても、もう知る人も少ないでしょうが、1990年代初期にKodakが発表した画像保存のフォーマットです。
まだデジタルカメラやスキャナーがほとんど普及していなかった時代に、フィルムをスキャンしてCDに保存してくれるというサービスでした。一般用は約600万画素が最大で、一枚のCDには最大100コマ程度が記録できました。
一枚の画像を複数の解像度で記録するという特殊なフォーマットなので、専用のビューワソフトが必要です。Kodakでは今でも公開していますが、とっくにサポート切れで、自己責任で使えとあります。それを改めてWindows10マシンにダウンロードしてもうまく動作しません。(裏技があるのかもしれませんが)
PhotoshopCSの時代にはプラグインがあったのですが、これもとっくになくなってしましました。

100コマを一度に記録すると1万円近くしたと思いますが、ほかに手段がないので思い入れのあるネガやポジを1000コマ近く記録してあります。やはり何とか再利用したいもの。
技術の進歩はありがたいのですが、古い資産が使いにくくなるのはやはり不便ですね。

2019年9月19日木曜日

三木淳 生誕100年写真展

ニコンプラザ新宿で開催中の「生誕100年記念 三木淳写真展」をみてきました。(9月30日まで)
フォトジャーナリズム全盛時代の、まさにアメリカ的な写真群で見ごたえがあります。
撮影年を見て、「この子供たちは自分とほぼ同世代だ・・・」などと感慨にふけることもしばし。
ブラジリアを写したシリーズのなかでも、朝靄にうかぶ景色は印象的です。光を選ぶことにも神経を注いだことがわかります。

自分は一度だけ三木淳氏を見かけたことがありました。ニコンサロンが銀座の松島眼鏡店にあったころ、たまたま入った写真展で自作を解説するギャラリートークを幸運にも拝見できたのです。どのような展示だったかすっかり忘れてしまいましたが、ユーモアを交えた語り口はまだ耳の奥に残っています。

2019年8月15日木曜日

東葛写真研究会 作品展

台風10号が四国に接近し、関東でも雲の流れがはやいなか、アイデムフォトギャラリーシリウスで始まった東葛写真研究会作品展にお邪魔しました。フィルム撮影から暗室のプリントまですべて自力で行うグループの展示です。
5人で40点というかなりハードなノルマで、この暑い季節の暗室作業はさぞ大変だったことでしょう。
それぞれの方が自分のテーマで展示しているので大変まとまりがよく、しかも作者の個性が伺われて見ごたえがあります。


古谷津さんは新宿のビルを造形的に表現したシリーズ。いまも色々なプロジェクトを進めているそうで、アイデアは尽きないようです。

去年までは松戸近辺を中心に展示してきたそうですが、今年からは「中央に進出」するということで、今後の活動も楽しみです。

2019年8月1日木曜日

松方コレクション展

西洋美術館の「松方コレクション」展を観てきました。行列がすごいといううわさもあったので警戒していたのですが、それほどでもなく、比較的すんなりと入れました。ただ、猛暑なので事前にチケットを用意しておいたほうが賢明ですね。夏休みということもあって中は子供たちで混雑しています。入り口の撮影コーナーではデジタル修復されたモネの睡蓮も見ることが出来ます。

100年前にこれほど美術品を爆買いしたことは驚きです。第一次大戦後で、まだヨーロッパ経済が混乱していた時期だったのでしょう。

作品もさることながら、コレクションを撮影したガラス乾板も展示されていて興味を惹かれます。かなり露出オーバーのようでした。

同じチケットで入れる「モダン・ウーマン」展もお勧めです。
19世紀から20世紀にかけてのフィンランド女性画家作品という、あまり馴染みのなかったものが多いのですが、明るく明快な色使いや形がすこし意外で楽しめました。

都市を撮る

研究会の今年のテーマは「都市を撮る」ですが、都心で35度に迫ろうという猛暑の中、4×5で撮っている人を見かけました。
変貌著しい渋谷の歩道橋です。声をかけようか躊躇しましたが、今回はパス。それにしても三日見ぬまの桜ともいえそうな渋谷には驚くばかりです。


2019年6月11日火曜日

うつくしきゼラチン・シルバー・プリントの世界

6月8日(土)、研究会の例会終了後に有志(出席者のほとんど全員)が写大ギャラリーで開催中の「うつくしきゼラチン・シルバー・プリントの世界」を見学しました。
普段は静かなギャラリーも、この時ばかりは十数人のメンバーで混雑しました。

展示されている写真はエドワード・ウェストン、イモジン・カニンハム、エドワード・スタイケン、ポール・ストランド、ウィン・バロック、マイナー・ホワイト、石元泰博、柴田敏雄、土門拳、中島秀雄、村井修、渡辺義雄、など古今の一流写真家のものばかり。
なにより、研究会の中島代表の作品があり、ご本人の解説で時ならぬギャラリートークが繰り広げられました。気がつけば1時間半ほどがあっという間にたってしまいました。

ポスターの写真は中島代表の Strange of Light
ちょうどこの時、階下のホールでは日本写真芸術学会の年次大会が開かれていたようです。

こんにちはアクロスII

昨年1月にアクロスへの惜別を書いたのですが、6月10日付でアクロスIIの発表がありました。われわれの助命嘆願がほんのわずかでも功を奏したのでは、などと喜んでいます。
5月にはひっそりと予告が出ていて期待していましたが、相反則不軌を気にせずに撮れるフィルムの復活はありがたいものです。
さあ、この上はシートフィルムの復活も働きかけましょう!

2019年5月29日水曜日

空港のX線検査

1週間ばかりの海外旅行から帰国しました。
ブローニーフィルムを十数本持っていったので空港のX線検査が心配でしたが、写真のようにジップロックに包み、セキュリティチェックの前に"Hand check, please."といって差し出せば大抵は目視で検査してくれました。
往復合計4回のチェックのうち、1回だけフランスの地方空港では「オーケー」といいながらそのままX線を通されましたが、まあ大丈夫でしょう。
フィルムカメラなど見たこのない人も多いとは思っていましたが、同様にTMAXの検査を頼んでいる中国人と思しきカメラマンもあり、まだまだ一定の需要はありそうです。

5月28日の夕刻に羽田に戻りましたが、「トランプ大統領が帰ってくれてやれやれだ・・・」という空港職員の会話もきこえてきました。もう少し早く着いたら大変だったかもしれません。
さて、これからの現像も大変です。

追記: ぼちぼち現像を始めました。イルフォードHP5+をEI250設定で使いましたが、X線の影響はなさそうです。

2019年5月20日月曜日

渋谷の変貌と藤田修展

研究会の今年のテーマは「都市の変貌」ですが、渋谷の変貌も激しいものがあります。かつて「エピキュラス・ホール」というレコーディングスタジオがあった辺りから見下ろすと、街の一角が丸ごと取り壊されている様子を眺めることができます。ここで録音された「水野修孝 ジャズ・オーケストラ’75」というLPを聴いたときの驚きはいまだに忘れることができません。(値段から2枚組みと思い込んで買ったら1枚だったこと、録音溝の幅が恐ろしく広いことも!)

そんなことを考えながらR246を下って池尻まで歩き、モノクロームギャラリーレインの「藤田修 KARAZURI」展へ。
届いたDMはほとんど真っ白で、どんな展示かわからずにお邪魔したのですが、この「KARAZURI」というのはフォトポリマーグラビュール技法の応用で、詳しくは6月1日にアーティストトークがあるそうです。https://monochromegalleryrain.com/

ギャラリーでは写真家のD氏と偶然お会いしていろいろお話を聞くことができました。

2019年5月13日月曜日

かいつぶり

近所の公園を歩いていると、池の周りに望遠レンズや双眼鏡をもったひとたちが集まっています。
きけば、カイツブリのヒナが5羽かえったのだそうでそれを撮っていたのですね。(この写真には写りませんでしたが)
何年か前にテレビで放映されてから人気も上昇気味です。

2019年5月11日土曜日