私の好きな画家、野又穣の個展を会期終了間近に観てきました。(東京オペラシティアートギャラリー 2023年9月24日まで)
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2023年9月23日土曜日
野又穣 想像の語彙
2023年8月9日水曜日
PHOTOGRAPHIC ART ASIA 2023
九州の西側にいる颱風の影響で、突然雨が降り出すという天候でしたが、半蔵門のJCIIクラブ25で開かれているフォトグラフィック アート アジア 2023 展にお邪魔しました。
会場はいままでの表参道よりすこし小さい印象ですが、かえって参加アーティストの多様な作品が凝縮して観られます。表現の内容や技法は多種多様で、身近な風景のなかで一瞬のきらめきを捉えたもの、広大な風景を緻密に表現したものなど、個性が際立つ展示となっています。写真の技術も多岐にわたっており、サイアノタイプに着色したもの、オイル印画など、ゼラチンシルバープリント以外は何でもある、という印象でした。現代では過去に蓄積された技術の中から、最も自分の表現に適したものを選べるという、かつてない豊かな時代であることを実感します。土居氏のオイル印画は、一度や二度のお話ではとても理解しきれないプロセスでしたが、スマートフォンで撮影したデータから、やや硬質でエッジが立ったプリントをつくるという興味深い作品でした。2023年7月19日水曜日
平塚美術館
平塚美術館*1で「さとびとみやび 失われた理想郷を求めて」展(~9/3)*2 と
「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語」展(~9/10)*3 が開催中です。
*1 平塚美術館はJR平塚駅からバスで数分です。小田急の伊勢原,秦野,本厚木からのバスもあるようです。(平塚以外からだと伊勢原からが便利みたいです。伊勢原から約9Kmです。降りるバス亭は運転手さんに聞いたほうがいいです。)
*2 https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/20162006_00031.html
*3 https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/20162006_00030.html
「さとびとみやび」展では濱谷浩の「裏日本」は7-8点展示されていました。濱谷浩さんは、東京の避暑地として有名だった大磯にお住まいだったんですね。初めて知りました。
藤田昭子の作品は中島先生の写真のほかにミニチュア(といっても大きい)や焼成を撮影したビデオなんかもありました。映像から多人数で焼いていく祭りのようなパワーを感じました。
同時開催の「ダンボール物語」展は巨大なダンボールでつくった生き物のファンタジー的な展示でした。小学生が目を輝かせてみてました。小中学生以下は無料なので、夏休みにお子さん、お孫さんをつれていくといいかも?
作品目録に作家の解説動画のQRコードが印刷してあり、ギャラリートークに参加できないことが多いので便利だとおもいました。
鈴木知之 MonoriuM展
ゾーンシステム研究会の会員でもある鈴木知之氏の個展 MonoriuMがギャラリーE&M西麻布で始まりました。(7月30日まで)
MonoriuMというのは、モノクロームの植物標本(Herbarium)という意味を込めた造語だそうです。
すべて縦位置に統一された、黒バックから浮き出るような植物たちの肖像が並んでいます。作者によれば、ハイコントラストとテクスチャを両立させるために粗粒子の表現を工夫したとか。
粒子の荒れ方は気に入った形になるよう、現像方法の試行錯誤を重ねた苦心の表現です。半世紀前に流行した「アレ・ブレ」などとは全く異なる表現を追求したという研究熱心に頭が下がります。
植物は、実際に生えている場所で黒バックを使い、光線状態を勘案しながら撮影したそうです。ブロスフェルトのように形の面白さを前面に出すだけでなく、生えている環境をも考慮した画面の構成になっているようでした。
2023年7月9日日曜日
写大ギャラリー 形あるもの、形なきもの
7月8日の例会後、有志で写大ギャラリーの「形あるもの、形なきもの」展を見学しました。
東京工芸大学創立百年を記念した、卒業生の作品展示です。中島代表のプリント(Strange of Light)前では、作者による臨時のギャラリートークになりました。また写大ギャラリー専門職員の深尾さんには展示について詳しい説明をしていただき、大へん有意義でした。入り口わきには本城直季による巨大な渋谷の写真(small planet)が掲げられ、会場に入ると田沼武能によってその60年前に撮影されたほぼ同じ場所の写真(渋谷駅前広場 1948年)が出迎えるという仕掛けです。歴史を伝える写真やコマーシャル写真などをぐるっと鑑賞すると、最後は大辻清司による実験的な作品で締めくくられます。
その後、ギャラリーの収蔵庫も見せてもらうことができました。20℃50%RHに保たれた庫内には入れませんが、無酸性ボックスに保存された膨大なプリントには圧倒されます。その庫内から展示スペースまで、外気にさらすことなく移せるという配慮も、写真プリントの貴重さを改めて認識させられました。2023年6月11日日曜日
古谷津純一写真展 『残像』 - 木々の中の散歩道 -
6月10日の例会が終わってから、有志数人で中野のギャラリー冬青で開催中の 古谷津純一写真展『残像』- 木々の中の散歩道 - にお邪魔しました。関東が梅雨入りしてから間もない時期ですが、幸いなことに雨にはあわないで済みました。
従来、古谷津さんの写真は8×10を使い、きわめて精緻な描写をされてきましたが、今回は一転してコットン ラグベース印画紙を使い、柔らかな雰囲気になっています。一見すると写真の教科書に載っている、スティーグリッツや福原信三などの描写をほうふつとする穏やかで情感に満ちたスナップショット風ですが、そのイメージを仕
上げるためにはまず小型カメラで撮影・現像してから改めて大判で撮るなどの周到な準備を重ねているそうです。タイトルの「残像」にはそんな意味が込めてあるというお話でした。
プリントの仕上げにも、ハイライトとシャドー部には異なった調色剤を使うスプリットトーニングを行うなど、撮影準備から機材選び、プリント作業すべてにご自分のイメージを定着するためのこだわりが詰め込まれています。
こんな写真談義をしていると本当に時を忘れます。
蛇足: 古谷津さんの地元、野田付近で売られている「焼ねぎ千葉味噌」は、ご飯が無限に食べられるという絶品です!2023年6月3日土曜日
Monochrome Film Workshop展、「架空の街」展
未明から午前中は台風の影響で大雨となった土曜日、昼過ぎには天気も回復してきたので、写真展をふたつ観ました。どちらも地下鉄有楽町線の沿線と云える場所です。
Monochrome Film Workshop展
会員であるS氏が講師を務めている暗室ワークショップの終了展で、7名が展示しています。作風も展示方法もひとそれぞれで個性があり楽しめます。形や動き、そして意味などの共通性によって異なるショットをペアにして展示したW.P.さんの作品は、着想とプリント技術がみごとです。
また、海外取材かと思える写真が代官山周辺の旧山手通り沿いで撮ったものと聞き、見慣れた場所に異世界?をみる、写真ならではの表現に感心しました。
初めて訪問したgallery niw は落ち着いた、よい雰囲気の会場でした。
江戸川橋から地下鉄に乗り、有楽町でおりてすこし歩きます。
鈴木彩百写真展 架空の街
たまたま手にしたDMの写真が造形的で興味をそそられたこともあり、足を伸ばしてみました。タイトルも謎めいています。作者のおなまえは「あやも」と読むそうです。
都市のデザインを、主に仰角できっぱりとパースをつけ、コントラスト高目な白黒写真に仕上げてあります。
会場は老舗の画材店 月光荘の地下ですが、狭いのと観客が多いこともあってゆっくりお話をきくことが出来ず残念でした。
2023年5月17日水曜日
「光の系譜」展
受付でキャプションが書かれた冊子を借りて鑑賞する仕組みはユニークで、壁面に作者名やタイトルがないのですっきりした印象です。周囲に人がいなければ、作者やタイトルの当て比べをするのも一興でしょう。
かく云う私も、その冊子を見ずに作者やタイトルを思い出そうとしたのですが、認知機能の衰えに愕然とする羽目になりました。
かつて研究会での講演で、細江英公先生がこんなことを言われたのを思い出しました。「もしクラシック音楽に詳しいと自称する人が、ベートーベンを知らないと言ったらその人は信用できないだろう。同様に、ポール・ストランドを知らない写真の専門家は信用できない。」
工芸大学創立100年記念というだけあって、古今の名作が展示されていて圧巻です。最後がタルボットの「自然の鉛筆」というのも凝った演出です。
作品を見ていると、個々のプリントのクオリティもさることながら、これだけ多くの人々が、それぞれの思いで作品を創ったことにも圧倒されました。
2023年4月12日水曜日
社名変更、創業時のオリエンタル写真工業株式会社へ
サイバーグラフィックス株式会社が、社名を創業時の名称であるオリエンタル写真工業株式会社に変更したそうです。
https://www.cybergraphics.co.jp/pg4813322.html
残念ながらwebショップはいまだ一時休業中ですが、こちらもオリエンタルウェブショップに名称変更のようです。(バナーのORIENTALは昔のロゴです。写真は90年代の印画紙のパッケージですが、同じロゴが使われています。)
ニューシーガル、イーグルといった「ORIENTAL」ブランド商品を大切にしていくという決意を感じしました。イルフォード以外の一般的な多階調用のセーフライトが使える印画紙の選択肢が残るのはありがたいです。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1493047.html
2023年4月8日土曜日
3Dプリンタで作る写真用品
以前紹介したlomograflokのピントグラスが欲しくて、数カ月前3Dプリンタを買いました。
※大きさは35mm専用引き延ばし機と同じくらい。値段は約3万円です。材料は約2000円/kgです。動作中の消費電力は液晶テレビと同等です。動作が長時間になること、放熱ファンが案外うるさい(小型サーバーのファンと同じくらい)&材料によっては悪臭が発生する場合もあるので、我が家では家の隅に位置する台所のガスコンロの近くに置いてます。
実際に3Dプリンタで印刷した写真用品や、印刷してみたい写真用品を紹介します。
(1)ミノルタスポットメーター用ゾーンスケール
URL https://www.thingiverse.com/thing:4949157
pentaxのデジタルスポットメーターのようなダイアルを追加する道具です。
ただし、ゾーンの表記が5,4,3,2,1Λ1,2,3,4,5のような表記になっています。
シールを自作してはりつければよいとおもいます。
ダイアルをなめらかに回すには部品の精度が重要です。
しかし、印刷したままでは組み立てできず、プラスチックは縮むということを学びました。
同じ作者の方が、汎用的なゾーンスケールも公開されています。
印刷時間:3時間くらい
ゾーンシステムのテキストから、ゾーンスケールのシールを作ってみました。
https://drive.google.com/file/d/1SpHrUEEL2BM-W2Tv9uztO3IAjGpVVBMO/view?usp=share_link
(2)lomograflok用のピントグラス
URL https://www.printables.com/model/85070-4x5-ground-glass-frame-for-use-with-a-lomography-i/files
以前、lomograflokは、1カット毎にカメラから割れやすいピントグラスを外す必要がある、とブログに書きました。
これがあれば、カメラのピントグラスは不要になります。
これもピント精度が命なので、調整しているところです。
印刷時間:8時間くらい
(3)lomograflokで正方形インスタントフィルムを使うための部品
URL https://www.printables.com/en/model/276605-lomograflok-instax-square-mod/files
lomograflokで利用できるのはINSTAX WIDEですが、lomograflokの内部部品を置き換えて正方形画面のINSTAX SQUARE「も」使えるようにするアダプタ。
正方形画面もおもしろいので、いつか試してみたい。
(4)4x5フィルム乾燥ラック
URL https://www.thingiverse.com/thing:4903440
湿板を乾燥するための折り畳みラックを模倣したようにみえます。
4x5フィルムを置くには、バランスを微妙にとる必要があり、使い勝手はいまひとつでした。
印刷時間:3時間くらい
(5)EPSONフィルムスキャナ用フィルムホルダー
URL https://www.thingiverse.com/thing:4038305
私の持っているフィルムスキャナは6x6を3駒スキャンできないホルダーしかついてません。
これがあれば6x6を3駒スキャンできるようになります。
3Dプリンタで印刷すると隅の部分が反り上がりやすいということを学びました。
印刷時間:5時間くらい
(6)パターソンタンク(35mm2本用)自動現像アダプタ
URL https://www.instructables.com/Spinmatic-Automated-Film-Development/
これは、現像時の攪拌を自動的に行う道具です。電子工作も必要になります。
まだ作っていないですが、わりあい簡単そうに作れる気がするため作ってみたいです。
(7)イルフォードの4x5ピンホールカメラ用の露出計算盤用のホルダー
URL https://www.thingiverse.com/thing:147404
イルフォードの4x5ピンホールカメラには露出計算盤のPDFが提供されています。
https://www.harmantechnology.com/harman-titan-4x5-pinhole-camera
その紙を張り付けるためホルダーです。厚紙でもいいのですが、耐久性がありそうです。
ピンホールカメラ自体を3dプリンタで作っている方は多数いらっしゃいます。参考まで。https://www.thingiverse.com/search?q=pinhole+camera&page=1&type=things&sort=relevant
(8)オートフォーカス調整機
URL https://www.thingiverse.com/thing:4324387
Amazonで似たような道具をみたことがあります。
単純な仕組みのわりには結構な値段です。
lomograflok用のピントグラスの調整のために欲しい気がします。
https://www.amazon.co.jp/JJC-%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%97%E3%83%AD%E7%84%A6%E7%82%B9%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%8C%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AB%E5%AF%BE%E5%BF%9C/dp/B08SH1JWG8/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=14T4GRDS37ITD&keywords=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9+%E8%AA%BF%E6%95%B4&qid=1680915178&sprefix=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9+%E8%AA%BF%E6%95%B4%2Caps%2C362&sr=8-3
(9)4枚羽根イーゼルマスク
URL https://www.printables.com/model/429203-darkroom-easel/files
こんなものも作れるのかと感心しました。
大きな部品を印刷するには大きめな3Dプリンタが必要となり、私の3Dプリンタでは無理でした。
(10)やわらかいレンズキャップ
URL https://www.thingiverse.com/thing:5793382
3Dプリンタでは固いプラスチック以外に、スマホ用のやわらかいケースみたいな材質でも印刷できます。直径も自由自在に変更できます。
Minolta himatic7用のレンズキャップを探していたのですが、レンズキャップだけでは見つからないため助かりました。
印刷時間:30分ぐらい
(11)4x5フィルムの箱
URL https://www.thingiverse.com/thing:4119828
FOMAの4x5フィルムは富士の4x5フィルムと違い印画紙のような箱に入っています。
注意深く扱っていますが若干不安を覚えます。
4x5フィルムの空き箱は売っていないため、富士の4x5フィルムの空き箱がほしい方はこれを使うといいとおもいます。
(12)印画紙乾燥ラック
URL https://www.printables.com/model/78864-darkroom-drying-rack
現在バライタ紙を乾燥するのに洗濯ばさみをつかっており、洗濯ばさみの跡がのこり困ってます。
改善を思案中にみつけたもの。パターソンがRC紙用に似たようなものを売っていたような・・7560円・・微妙な値段。
https://www.inkjet-online.jp/shopdetail/000000002401/
RC専用と書いてあるので、構造的にバライタ紙は無理そうですね。残念。
絵画用の乾燥ラックは腰のないバライタ紙を乾燥するのは無理だし、自作するしかないか・・
(13)4x5フィルム1枚を現像するタンク
URL https://www.thingiverse.com/thing:3662167
150mlで現像できるとのこと。多人数でワークショプするときにいいかも?
個人で使う場合は現像液の節約にはなりますが、現像時間は変わらないため、使うかなぁ?
(14)4x5フィルムホルダー
URL https://www.thingiverse.com/thing:4603056
フィルムの感度測定の際に、4x5フィルムが何枚も必要なのに悩んでました。
最近、会報のバックナンバーをみて、多重露出する方法があるのを知りましたが、
3Dプリンタでなんとかならないかと思案中。引き蓋だけ印刷してみました。
既製品のホルダーには入るのですが、引き蓋が薄いため、日光にかざすと透けてしまいます。ちょっと難しそうです。
(説明にも引き蓋は同じ形をアルミで作ってくださいと書いてありました。)
印刷時間(引き蓋のみ):2時間くらい
(15)RittreckView用 5x7back
URL https://www.youtube.com/watch?v=YhO-j6LIKIk
5x7が使える安いカメラというとRittreckViewですが、ヤフオクでみかけるのはほとんど4x5バックがついたものです。
5x7をつかえるようにする部品になります。いやぁ、すごいです。この調子で8x10もお願いしたい(笑)。
5x7や8x10というと、intrepidが安いということを最近知りました。8x10で72600円!でびっくり。
https://intrepidcamera.co.uk/
そこにカメラの製造工程のビデオがあるのですが、蛇腹に普通の紙や革のものは使っておらず、おそらく3Dプリンタで印刷した柔軟なゴム状のプラスチックをつかっています。
大判カメラの中古は蛇腹が痛んでいることが多く悩みの種ですが、3Dプリンタで印刷できるなら助かります。
(ただし、小さく折り畳むのは苦手みたいです。)
(16)polaroid-110/120用の4x5filmアダプター
URL https://film.kolve.org/darkroomdiy/polaroid-110-convert-to-4x5/
polaroid-110/120用のポラロイドフィルムは90年代に製造中止になっている影響で案外安く買えます。
レンズが4x5をカバーできるものなので、4x5フィルムを使えるようにする改造されている人がけっこういます。手持ちで4x5フィルムで撮影できます。
私もやってみようと思いカメラは買ってみたのですが、ハズレを引いてしまい、いろいろ修理が必要で、修理の方法から勉強中です。
2023年2月26日日曜日
鈴木孝史先生講演 「黒白銀塩写真に魅せられて」
日本写真芸術協会が開催する第4回写真プリント研究会を聴講することが出来ました。
鈴木孝史先生「黒白銀塩写真に魅せられて」 2023年2月25日 14~16時 JCIIビル6階会議室
学生時代から銀塩写真に親しんだ鈴木先生の、「写真」への愛情が滲み出た講演をたっぷり2時間聴くことが出来ました。
Tri-X万能の時代、印画紙は月光の3号が標準、ヨドバシカメラの黄色い値段表を穴が開くほど眺めたことなど、一定の年齢のひとにはまさに「あるある」の話題ばかりです。
「写真はプリントで評価されるべき」「良いプリントを制作するためにはハッキリとしたイメージ再現の目標を持つこと」という基本的な考え方にたち、様々なフィルム、印画紙、現像薬品を試した成果も見せていただきました。
その作例を見ると、普段おなじみのフィルムや現像薬品を使っても全くレベルの違うプリントに仕上がっていることに驚かされます。35mmから16×20にプリントした作品を見ても、階調性や粒状性などが、ブローニーかそれ以上のフォーマットで撮ったかのような仕上がりになっています。私たちがいかに素材の性能を使い切っていないのかを思い知らされました。
そのほか、鈴木先生がプリンストン大学でPeter Bunnel教授について現代アメリカ写真を研究した時のエピソード、日本ではなぜ「写真」が芸術として評価されてこないか、などなど興味深い話題が尽きませんでした。
2023年2月25日土曜日
山下誠二写真展
久しぶりに銀座の街を歩くと、少し前には見かけなくなっていた外国からの観光客がずいぶんと増えているように感じます。
その銀座三丁目のNICHE GALLERYで開催された山下誠二写真展の最終日にお邪魔しました。
2023年2月20日月曜日
コンパクトな濃度計 Printalyzer Densitometer (1)
先週の例会で濃度計について紹介させていただきました。ipadで録画されており緊張したせいか?あまり上手に説明できなかったため、ブログでリベンジさせてください(笑)。
例会でいただいた主な質問は以下のとおりです。
1)販売店はどこですか?
2)製造国はどこですか?
3)価格はいくらでしたか?
4)キャリブレーションできますか?
5)反射光も対応しますか?
6)相対的な濃度を測れますか?
7)電源はなんですか?
8)ボディは3Dプリンタ製ですか?
順番に答えていきます。
1)販売箇所はメーカーのwebサイト(https://www.dektronics.com)です。
メーカーによるとその他で扱いはないそうです。
2)メーカーの住所はアメリカです。アメリカ カルフォルニア州で組み立てをやっているようです。組み立ての様子がビデオで公開されています。
3)価格は$299でした。決済手段はPaypalが使えたのでそれを使いました。
(普通のクレジットカードもあったはず・・)
発送はUPS(国際宅配便)かUSPS(郵便)どちらを選択する形でした。
日本への送料はUPSのほうが若干安く$54でした。そのため決済額は$353でした。
$353は現在のレートだと4万5000円程度ですね。(微妙・・)
1週間ほどで、ヤマト運輸が届けてくれました。消費税として2100円徴収されました。
SilverSaltで売っている濃度計は10万を超え使用頻度を考えると非常に高価に感じる価格なので、それとくらべると安価ですが、同じデジタルガジェットであるスマホが数万で買えることを考えると「安い」と感じる値段でもなく微妙な値段ですね。
他の濃度計にない、1)置く場所に困らない、2)モバイルバッテリーがあれば貸し暗室等に持っていくことも可能で「印画紙の号数選択に迷わないでも済む」、というニッチなところに価値を感じるかですね。
4)すでにキャリブレーションされた状態で出荷されています。
キャリブレーション結果はQuickStartGuideにシールが張ってあります。
自分でキャリブレーションを行うことはもちろん可能で、その時に使う反射原稿、透過原稿も付属します。
5)透過光だけでなく反射光も対応します。モードボタンで測定モードを切り換えします。
6)すぬけのネガを0として、相対的な濃度を測ることが可能です。
7)USB-TypeCの端子(入力は5V 150mAでした、ダイソーで売っているUSBコンセントで大丈夫かとおもいます。)がついており、そこから電源供給されます。据え置き型濃度計は家庭用コンセントが必須でしたが、これはモバイルバッテリーがあれば、コンセントは不要です。内蔵バッテリーはないため、単体では使えません。
8)メーカーによるとレンズ部の白いキャップは3Dプリンタ製だそうです。本体のプラスチック部分は3Dプリンタ特有の縞模様はみえません。3Dプリンタは進歩しているので、断言はできないです。
まだ実戦使用はしていないため、あまり詳しい話しはできないのですが、後日アップデートしたいとおもいます。
Webサイトに日本語の説明書はないのですが、メーカーに問い合わせたところ、今のところ翻訳版の提供予定はないそうです。また、ボランティアで日本語に翻訳したマニュアルをブログに掲載することの可否を確認したところ、問題ないという返事だったので、Web提供されていない、QuickStartGuideの翻訳を添付しておきます。(この記事をごらんになった、メーカーの方から、文書のファイルをいただきました(ありがとうございました。)。それをベースに作り直しました。)
2023/3/12更新:詳細マニュアルの翻訳を追加しました。
メーカーのYoutubeで日本語マニュアルが紹介されました。
https://www.youtube.com/watch?v=32Rr_P1dPms
2023年1月15日日曜日
阿部了写真展「ベントーランド」「シリウス」で1月18日まで(日曜休み,最終日は15:00迄)
NHKの「サラメシ」って番組ご存じでしょうか?https://www.nhk.jp/p/salameshi/ts/PVPP6PZNLG/
多彩な職業の人々の様々なランチを徹底的にウォッチする番組です。私は在宅勤務の昼ごはんをたべながらみています。
その番組で「お弁当ハンター」として活躍されているのが阿部了さんです。その阿部了さんの写真展「ベントーランド」を見に行ってきました。
カラー写真のみで、ゾーンシステム研究会的要素はフィルムを使っていることぐらいですが、写っている方が幸せそうに写っており、ほっこりしたので共有します。
ふつうの人のお弁当を撮る仕事は、「サラメシ」の仕事以前に、ANAの機内紙のエッセイ(写真は阿部了さん、文章は奥様の阿部直美さん)としてかなり長くやられているとのことです。ANAの機内紙のエッセイを単行本化したものを、会場で購入(お二人のサインもいただきました)しました。写真もいいですが、文章のほうも丁寧な取材が伝わってくる味わい深いもので、人気なのはうなづけます。ご夫婦でこんなすばらしい仕事をされているなんて、素敵だとおもいます。あと3日しかありませんが、興味がある方はぜひどうぞ。
※市井康延さんが書かれた写真展レポートに阿部了さんへのインタビューも書かれているので併せてご覧になってください。https://dc.watch.impress.co.jp/docs/column/shashinten/1469868.html
2023年1月9日月曜日
LomoGraflok実写結果
LomoGraflokにはinstax wideフィルムを使います。2021年期限切れのモノクロフィルムが格安で手に入ったので、実写してみました。縦位置でとったので、フィルムホルダーがwistaに対してぶかぶかな点は気になりませんでした。
露光せずに現像してみましたが、最大黒濃度が圧倒的に足らない感じです。フィルムの品質劣化のせいか、もともと「そういうもの」なのか?よくわかりません。カメラ店に置いてあるサンプルも最大黒濃度はいま一つだったので、「そういうもの」の可能性が高いです。
カラーのサンプルはきちんと黒がでているので、instaxはカラーのほうがいいかもしれません。箱に書いてあるISO800で露出計の出た目で撮影したら一絞り半アンダーでした。一絞り半プラスしてなんとかなりましたが、ラチチュードがとても狭いです。なかなかぴったりの露出にきめるのは大変でした。拡大すると、細かい部分まできっちりプリントされています。
このフィルムを何に使うか?という点は悩みますね。普通のフィルムと、1)フランジバック、2)画面サイズ、3)感度・ラチチュード、全部違うので、普通のフィルムの失敗防止のため使うという使い方は無理だと感じました。迅速に結果が見えることを利用して、大判カメラのアオリ操作の習得に使うとかが考えられます。また、アオリ操作で得られるパンフォーカス×インスタントの色の柔らかさ活かした表現のためつかうのもありますね。
気になるのは、必須となるinstax wideフィルムの供給状況ですね。量販店にしかありません。フィルムはカラー(白枠)10枚1600円程度、カラー(黒枠)10枚2000円程度、モノクロ(白枠)10枚2200円程度の3種類ですが、ビックの川崎店ではいずれも売り切れでした。ヨドバシの川崎店では3種類売ってました。キタムラではwideは扱いがありませんでした(miniとスクエアのみ扱い)。3Dプリンタでスクエアフィルムも使えるようにする改造をされている方もいますので、wideの供給状況をみるとやってみる価値があるかもしれません。
https://www.printables.com/en/model/276605-lomograflok-instax-square-mod/files
-備考-
同梱のカードのQRコードを読むとわかりますが、lomograflokの説明書は以下にあります。参考まで。https://downloads.lomography.com/get/nqr09vr0
2023年1月6日金曜日
The Base Point 閉店
イルフォードなどの感材を扱っていた神田の The Base Point が3月5日で閉店するそうです。 直売店として利用していた会員も多かったのですが残念です。
ホームページによれば、サイバーグラフィックス(株)とイギリスのHARMAN technology社との間の日本総代理店契約が解消されたためだそうです。
銀塩写真の環境はさらに厳しくなります...
2022年12月26日月曜日
シャッタースピードテスター
12月の定例会で会員の方にお見せしたシャッタースピードテスターの情報を共有します。動画のやり方をまねして組み立てしただけなので、オリジナル要素は買い物リストだけで恐縮です。かなり明るいライトでないと安定動作しない感じです。買い物リストに書いたライトは作者の方に教えていただだいたものと同じだとおもいます。普通の単三電池でも光りますが、14500の電池のほうがより明るく光ります。シャッタースピードの表示は、xxミリ秒とか1/xxx秒といった中途半端な表示となりますが、「JIS B 7091:1992 カメラ用シャッタ 」の「参考表1 露出時間の許容範囲」と照らし合わせば許容範囲に入っているか判断できます。シャッタースピードテスターの内部プログラムは変更可能なので、許容範囲内か表示するのは難しくないはず。来年挑戦します。
シャッタースピードテスター関連
・作成方法、操作方法
以下の動画を参照してください
https://www.youtube.com/watch?v=BVyJSUThQfs&t=319s
・部品リスト (各1個 全部、秋月で揃えられます)
Seeeduino XIAO https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-16135/
1020円
ミニブレッドボード https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05155/
130円
128x64 I2C OLED ディスプレイ https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/
580円
フォトトランジスタ NJL7502L https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02325/
100円(2個入り)
抵抗 10KΩ https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-25103/
100円(100本入り)
ジャンパーワイヤー https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-02315/
300円
※別途USB-typeCで接続できるACアダプタかモバイルバッテリーが必要です。
ライト関連
・リチウムイオン充電池 規格14500,3.7V 容量750mah 長さ5cm
320円
ヤフオク
■正規大容量 14500 リチウムイオン 充電池 バッテリー 懐中電灯 ハンディライト06
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1072242492
・リチウムイオン充電池の充電器
390円
ヤフオク
ICR123A 18650 10440 14500 16340 18350 18500 万能充電器 急速充電器 バッテリー 懐中電灯 ヘッドライト 充電池 03
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f1072631183
・ライト
600円(まとめ買いするとさらに安い)
メルカリ
小型LED懐中電灯(CREE社Q5搭載・新品)#1118a
https://jp.mercari.com/item/m14959249111
2022年12月24日土曜日
LomoGraflok Instax wide専用 グラフレックス規格フィルムホルダー
> ※LomoGraflok 公式ページで12/25まで特価販売中。
> 公式ページの説明はさっぱりわからない。以下の動画がわかりやすい。
> https://www.youtube.com/watch?v=UkSsvNTiG2U
> かなり厚みがある様子だが、愛機WISTA45Dでつかえるだろうか?(注文したので年内に届く予定)
12/22発注して、12/24佐川急便で届きました。商品に含まれる部品は、a)本体(ダークスライド含む)、b)フレーミングを確認するためのアダプタ、でした。b)のほうは厚みが23mmあって、ピントグラスをつけたままカメラに滑り込ませることができました。単に画面サイズの穴があるだけで、ピントはカメラのピントグラスを使う形です。一方、a)のほうは厚みが50mmあって、ピントグラスをつけたまま滑り込ませるのは無理そうでした(WISTAの説明書で何mmまでいけるか未確認ですが、壊れそうなのでやめました)。WISTA45Dのピントグラスを外せば(私のカメラはかなり固く外すのが難しい)、a)を取り付けることができます。ただし、組み合わせが緩く、本体に手を添えずダークスライドを引くと、ダークスライドだけでなく本体も動いてしまいます。光線引きも不安なので、工夫する必要がありそうです。
撮影プロセスは、1)bをカメラに入れてフレーミング、ピント等を合わせて、2)(WISTA45Dの場合は)ピントグラスを外す、3)aをカメラに付ける、4)ダークスライドを引いて撮影、という流れです。WISTA45Dの場合は2)が大変なので、大変そうです。
インスタントだけで撮影するならば、グラフロック規格で固定可能で、instax wideのフレーミング/ピントを確認できるものを自作すれば、2)をスキップできるので、なんとかしたい。
フィルムが届いていないため、撮影についての感想は後日追記します。
ワイズクリエイト来春廃業、店舗最終営業は12/27
ゾーンシステム研究会の写真展情報をとりあげていただいたこともある、大中判カメラ専門店「ワイズクリエイト」が来春廃業します。店舗の最終営業日は12/27です。
店舗では出版物、オリジナルグッズ、委託中古品の販売が実施されています。閉店に備え値下げされており、店主の木戸さんによると「だいぶ売れてしまった」そうです。気になる方はお急ぎください。(ネット販売は1月までの模様です)
もともとプロユースが多かった大判カメラの解説書は、玄光社から多く出版されていますが、プロを対象としたものがほとんどでした。そんな状況の中、2008年ワイズクリエイトから「大判カメラマニュアル」が出版されました。35mm/中判からステップアップしたアマチュアにはわかりにくいアオリ操作について、写真を多用した解説がされており「親切」「労作」という形容詞がぴったりの本です。アマチュアの大判カメラユーザには必携の書と言えます。
12/22に店舗を訪れ、店主の木戸さんに「初心者が撮影技術を身につけるため数をこなす必要がある。大判はデジタルと違い現像があがるまでタイムラグがあるので、それが難しい。」という悩みを相談してみました。
木戸さんから「現行のインスタントフィルムinstax wideをグラフレックス規格の大判で使えるフィルムホルダー(LomoGraflok※)があるので、つかってみては?」という悩みがスッキリ解消できる情報を教えていただけました。著作からも感じられる、アマチュアによりそった「親切」な対応で、感激しました。
※LomoGraflok 公式ページで12/25まで特価販売中。公式ページの説明はスペックがさっぱりわからないですね、以下の動画がわかりやすいと思います。かなり厚みがある様子だが、愛機WISTA45Dでつかえるだろうか?(注文したので年内に届く予定)
https://www.youtube.com/watch?v=UkSsvNTiG2U
※2019年出版の「東京下町界隈 カメラ散歩」の訳あり品が特価だったので購入しました(残り2冊だったので、もうないかも?)。こちらも、「これでもか」という分量の写真/説明にくわえ、QRコードによる散歩動画、技術解説動画もあり、下町通になれそうです。オススメします。
2022年9月28日水曜日
内藤明写真展 happend
ギャラリーE&Mの 内藤明写真展 happend にお邪魔しましてきました。
深い闇の中から浮かび上がる光は、より凄みを増しているようです。(前回お邪魔したのは2019年でした)
「水のある景色が多いですね」とうかがうと、「ゴミが写らないようにしている」という、すこし意外なお答え。さらに「日本の写真界では、作品の美しさについて議論することを避けてきたように思える」と、力説されました。わが研究会も11月には同じ会場で写真展を開きます。作品の準備が追い込みに入っていますが・・・




























