夕刊を開いたら、ゾーンシステム研究会の写真展の案内が出ていました。
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2014年12月16日火曜日
2014年12月10日水曜日
江古田から中野坂上へ
新宿から四ツ谷にかけて、甲州街道沿い=地下鉄丸の内線沿いに「写真ギャラリーベルト」ができています。 量ではそれと比較すべくもないのですが、地下鉄大江戸線の新江古田から中野坂上、そして新宿に質の高い写真を観られるギャラリーが点在しています。
江古田 日本大学芸術学部 芸術資料館
「卒業生によるオリジナルプリント展」 ・・・ 12/5終了
篠山紀信、高梨豊、沢渡朔、小川隆之、深瀬昌久・・・ かつてカメラ雑誌でしか見たことのなかっ た「懐かしい」プリントが並んでいます。 写真そのものより、この写真を雑誌などで観たときの、時代の記憶を反芻することになってしまいました。
中野坂上 写大ギャラリー 「肖像 - 対峙する視線」 (12/26迄)
タイトルにあるように、こちらを見つめている「カメラ目線」の肖像写真。
怒りで唇が震えているような梅原龍三郎(このエピソードは六本木の富士フイルムスクエアで開催中の「土門拳 二つの視点」で詳しく紹介されています。)など、おなじみの写真も多いのですが、同じく土門の撮ったイサム・ノグチの大きな瞳が印象的でした。
ついでに、新宿ニコンサロン・・・
金村 修写真展 Ansel Adams Stardust (You are not alone) ・・・ 12/8終了
暗室のごみ箱から拾ってきた印画紙を壁一面に貼り付けたような展示です。 或いは、津波で流されたプリントのようにも見えました。 新宿や渋谷などの繁華街のスナップショットが主題のようです。 色々と文章もたくさん書いてあるのですが、小生の知能ではよく理解できませんでした...
江古田 日本大学芸術学部 芸術資料館
「卒業生によるオリジナルプリント展」 ・・・ 12/5終了
篠山紀信、高梨豊、沢渡朔、小川隆之、深瀬昌久・・・ かつてカメラ雑誌でしか見たことのなかっ た「懐かしい」プリントが並んでいます。 写真そのものより、この写真を雑誌などで観たときの、時代の記憶を反芻することになってしまいました。
中野坂上 写大ギャラリー 「肖像 - 対峙する視線」 (12/26迄)
タイトルにあるように、こちらを見つめている「カメラ目線」の肖像写真。
怒りで唇が震えているような梅原龍三郎(このエピソードは六本木の富士フイルムスクエアで開催中の「土門拳 二つの視点」で詳しく紹介されています。)など、おなじみの写真も多いのですが、同じく土門の撮ったイサム・ノグチの大きな瞳が印象的でした。
ついでに、新宿ニコンサロン・・・
金村 修写真展 Ansel Adams Stardust (You are not alone) ・・・ 12/8終了
暗室のごみ箱から拾ってきた印画紙を壁一面に貼り付けたような展示です。 或いは、津波で流されたプリントのようにも見えました。 新宿や渋谷などの繁華街のスナップショットが主題のようです。 色々と文章もたくさん書いてあるのですが、小生の知能ではよく理解できませんでした...
2014年12月4日木曜日
星より遠い色
地下鉄半蔵門線 水天宮駅近くのミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで「浜口陽三と国際メゾチント展 星より遠い色」を観ました。 (入場料600円 12月23日まで)
http://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20141011-1223/
メゾチントは、銅板の表面に細かい凹凸をつくったうえで、その一部を削り取ってグラデーションを表現する凹版の版画技法です。
漆黒の闇に浮かぶ画像は、写実的な表現も、抽象的なものも、宇宙の光を感じさせるとても魅力的なものです。 デジタルで手軽に鑑賞・複製できるイメージとは異なり、鼻をこすりつけるようにして、質感を味わうことが要求されます。そのために、会場にはマスクが用意されていました。
写真との近親性を感じながら観ていくと、図録の「版画技法発明史略年表」には 1642年のメゾチント技法と並んで、1839年ダゲレオタイプ銀板写真、1879年フォトグラヴュール(腐食凹版)も、しっかり記載されています。
さらに、植田正治氏も魅了されたそうで、12月6日にはトークイベント「植田正治のカメラ的メゾチント表現」も開催されます。(要予約)
http://www.yamasa.com/musee/events/20141206/
伝統的な技法を駆使して新しい表現を追及する姿勢は、我々も見習わなければならないと感じながらじっくりと鑑賞してきました。
http://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20141011-1223/
メゾチントは、銅板の表面に細かい凹凸をつくったうえで、その一部を削り取ってグラデーションを表現する凹版の版画技法です。
漆黒の闇に浮かぶ画像は、写実的な表現も、抽象的なものも、宇宙の光を感じさせるとても魅力的なものです。 デジタルで手軽に鑑賞・複製できるイメージとは異なり、鼻をこすりつけるようにして、質感を味わうことが要求されます。そのために、会場にはマスクが用意されていました。
写真との近親性を感じながら観ていくと、図録の「版画技法発明史略年表」には 1642年のメゾチント技法と並んで、1839年ダゲレオタイプ銀板写真、1879年フォトグラヴュール(腐食凹版)も、しっかり記載されています。
さらに、植田正治氏も魅了されたそうで、12月6日にはトークイベント「植田正治のカメラ的メゾチント表現」も開催されます。(要予約)
http://www.yamasa.com/musee/events/20141206/
伝統的な技法を駆使して新しい表現を追及する姿勢は、我々も見習わなければならないと感じながらじっくりと鑑賞してきました。
2014年11月16日日曜日
この指とまれ6「古谷津さん写真展」 報告
本日、「この指とまれ6」の日でした。
野田市駅で中島先生とお会いし、路地を歩きながら会場に向かいました。
途中、広いお屋敷や、古びた塀、キッコーマンのサイロや等、撮影にに適した対象物で一杯です。
都合がつかず写真展に来られなかった方々も機会があったら一度訪ねてみると良いと思います。
古谷津さんの作品のレベルの高さと、広い人脈で、会場には何人ものお客様が入れ替わり訪れていました。
本日の参加は中島先生、臼井さん、岡崎さん、川北さん、そして金子です。
奥様から美味しいコーヒーとお茶をいただき長居をさせていただきました。
野田市駅で中島先生とお会いし、路地を歩きながら会場に向かいました。
途中、広いお屋敷や、古びた塀、キッコーマンのサイロや等、撮影にに適した対象物で一杯です。
都合がつかず写真展に来られなかった方々も機会があったら一度訪ねてみると良いと思います。
古谷津さんの作品のレベルの高さと、広い人脈で、会場には何人ものお客様が入れ替わり訪れていました。
本日の参加は中島先生、臼井さん、岡崎さん、川北さん、そして金子です。
奥様から美味しいコーヒーとお茶をいただき長居をさせていただきました。
2014年11月11日火曜日
古谷津さん個展
会員の古谷津さんが個展「私風景/野田」を開催されたので、早速お邪魔しました。 会期は16日(日)まで、13日(木)は休館です。
東武野田線 (アーバンパークラインというおしゃれな愛称に変ったそうです)の野田市駅から、かすかに醤油の香りが漂う道を歩くこと数分、昭和初期に建てられたという重厚なつくりの「興風会館」の地下ギャラリーが会場です。
主に数年前から撮りためたという写真は、35mm、645、4×5、5×7、8×10という多彩なフォーマットが駆使され、それぞれの性格にあわせた絵作りがされています。
ご自分の庭のように知り尽くしたホームグラウンドで、水溜りに映った木々や白い枯木などの美しさを発見し、的確に表現する腕前には脱帽します。
異なるフォーマットのフィルムから、これだけ多くのプリントを作る努力も半端ではなかったでしょう。
会場の雰囲気も作品にマッチした落ち着いたものでした。
ついついおしゃべりしていると、奥様から何杯もコーヒーを頂くことに。
秋も深まり始めたこの季節、自分ももっと撮らなくては!と反省しながら家路につきました。
2014年11月3日月曜日
マイケル・ケンナ トークショー
11月2日 渋谷の西武百貨店でマイケル・ケンナのトークショーがありました。 ギャラリーにパイプ椅子を並べた会場は盛況で、ぎりぎり座ることが出来ました。 見知った顔もちらほら。
1時間あまりのトークから、気になった言葉をすこしメモしました。
***
私は隠れたもの、不在のもの(absense)に興味がある。 見えるもの(appearance, presense)を説明することに興味はない。
写真を始めたころは人生からの逃避となる美しいものを撮っていたが、次第に考えが変わってきた。 美しさは対象にではなく、観る人の心に生まれるものだ。 私は人は写さない。 観る人が入り込む創造的な余地(creative space)を造りたい。
同じ場所を何回も訪れて撮影する。 時間の変化を楽しんでいる。
人は必ず死ぬ。 その後どうなるかは誰も知らない。 その疑問は誰でも持つだろうが、自分はいつも考えている。 観る人に問いを投げかけている。
その風景を撮影させてもらえる幸運に感謝しながら撮っている。 撮影中はアシスタントにも声をかけさせない。
***
自作や創作意図について、明快でよどみのない説明が印象的でした。
プレスシャッター用レリーズ
先ごろ手に入れたレンズにはプレスシャッターがついていました。 これはシャッターチャージとレリーズが一回の動作で出来る便利な構造なのですが、副作用としてレリーズのストロークが長くなっています。
はじめての撮影で手持ちのケーブルレリーズを使ったところ、シャッターが押し切れずあわてました。 調べてみると専用のケーブルレリーズもあるようでした。https://www.wista.co.jp/show/acces/acce1.html
手持ちのなかで使えそうなものを探すと、ゴム球を握ってシャッターを切る「エアレリーズ」のストロークがすこし長いことがわかりました。
はじめての撮影で手持ちのケーブルレリーズを使ったところ、シャッターが押し切れずあわてました。 調べてみると専用のケーブルレリーズもあるようでした。https://www.wista.co.jp/show/acces/acce1.html
手持ちのなかで使えそうなものを探すと、ゴム球を握ってシャッターを切る「エアレリーズ」のストロークがすこし長いことがわかりました。
上 ケーブルレリーズ 下 エアレリーズ |
実際に取り付けて試してみると、数秒以上のバルブ撮影も問題ありませんでした。 今まであまり使わなかったアクセサリーですが、意外なところで活躍してくれそうです。
2014年10月26日日曜日
修理のついでに
タチハラ8×10カメラの蛇腹にピンホールが数か所できた。
ワイドレンズで撮影の時は影響は受けないけど、長焦点レンズで蛇腹を伸ばすと
かぶり布をかけても一寸心配。
自分で穴埋めも考えたけど今回は蛇腹を交換することにした。
現在の蛇腹は人工皮革の為、畳んでおくと蛇腹同士がくっいてしまい
広げるときバリバリと嫌な音が出て毎回破れるのではないかと不安させる。
何れ本革製に交換する予定だったので、今回思い切って出費することにしました。
御徒町の新橋イチカメラに依頼した。
8×10蛇腹交換の費用は概算で国産牛革で約64,800円、人工皮革で54,000円
その後、渋谷西武B館8階でマイケル・ケンナ写真展を見る。
本人プリントの写真がブックマットされていて329,400円~販売されていました。
来週2日はトークショーと、販売されている写真集を買うとサインがもらえるそうです。
神宮前まで歩きハービー・山口氏の写真展を見る。
若い人たち(女性)に人気のようで多くの人たちが出入りし
サイン入り本を2~3冊ずつ買っていかれました。
ワイドレンズで撮影の時は影響は受けないけど、長焦点レンズで蛇腹を伸ばすと
かぶり布をかけても一寸心配。
自分で穴埋めも考えたけど今回は蛇腹を交換することにした。
現在の蛇腹は人工皮革の為、畳んでおくと蛇腹同士がくっいてしまい
広げるときバリバリと嫌な音が出て毎回破れるのではないかと不安させる。
何れ本革製に交換する予定だったので、今回思い切って出費することにしました。
御徒町の新橋イチカメラに依頼した。
8×10蛇腹交換の費用は概算で国産牛革で約64,800円、人工皮革で54,000円
その後、渋谷西武B館8階でマイケル・ケンナ写真展を見る。
本人プリントの写真がブックマットされていて329,400円~販売されていました。
来週2日はトークショーと、販売されている写真集を買うとサインがもらえるそうです。
神宮前まで歩きハービー・山口氏の写真展を見る。
若い人たち(女性)に人気のようで多くの人たちが出入りし
サイン入り本を2~3冊ずつ買っていかれました。
2014年10月19日日曜日
海辺の撮影
朝、お天気が良かったので8×10を担いで茨城の海へ行ってきました。
前から気になっていた風力発電機の撮影です。
中々、道路から入っていくところが見つからず一寸大変です。
入りやすいところは私有地で高圧電流の注意書きがあって入れません。
藪をこいて海辺に出て撮影です。
今日は穏やかでプロペラもゆっくり回っています。
前から気になっていた風力発電機の撮影です。
中々、道路から入っていくところが見つからず一寸大変です。
入りやすいところは私有地で高圧電流の注意書きがあって入れません。
藪をこいて海辺に出て撮影です。
今日は穏やかでプロペラもゆっくり回っています。
2014年9月26日金曜日
Jeanloup Sieff写真展 『美の視点』
最近、展示される機会が多いジャンルー・シーフですが、銀座四丁目のアートギャラリーM84にはじめてお邪魔しました。 (9月27日まで) http://artgallery-m84.com/
個人的には、かつて「カメラ毎日」誌上で大辻清司氏が解説していた「ジュディー」が最も気に入っています。 今回も会うことが出来ました。
舞台装置は白い壁と木の丸テーブルだけという最小限の設定。 テーブルを挟んで正面に座るジュディーと、一緒にコーヒーを飲んでいるような、そんな気持ちにさせてくれる一枚です。
帰り際、GIPの倉持社長から、10月に目黒のコスモスでコレクション展IIを開催するので、ぜひ来てほしいとDMをいただきました。
10月7日(火)~12日(日)、パーティは初日の18時半ということでした。
個人的には、かつて「カメラ毎日」誌上で大辻清司氏が解説していた「ジュディー」が最も気に入っています。 今回も会うことが出来ました。
舞台装置は白い壁と木の丸テーブルだけという最小限の設定。 テーブルを挟んで正面に座るジュディーと、一緒にコーヒーを飲んでいるような、そんな気持ちにさせてくれる一枚です。
帰り際、GIPの倉持社長から、10月に目黒のコスモスでコレクション展IIを開催するので、ぜひ来てほしいとDMをいただきました。
10月7日(火)~12日(日)、パーティは初日の18時半ということでした。
土居慶司氏 磁器写真展
土居慶司氏が横浜 関内駅近くの吉田町画廊で「磁器写真展」を開催中です。(9月28日(日)まで) http://www.yoshidamachi.net/?cat=5
10x10cmの純白のタイルに、カーボントランスファーという技法で転写された写真は、今までに拝見したイメージもあるのですが、想像以上に階調も豊富で美しいものでした。
お話を聞くと、大変な試行錯誤の上に開発できたプロセスということでした。 高温で焼成されたイメージは有機物を含まない究極のアーカイバルプリントでしょう。 単に保存性だけではなく、そのイメージのクオリティの高さは研究熱心なエンジニアとしての土居氏の面目躍如といったものでした。
つい1時間以上もお話を伺ってしまいました。
2014年9月23日火曜日
Matthew Pillsbury 写真集

ギャラリーの話では「この作家は人気がうなぎのぼり」なのだそうです。
8x10を使い、都会、ホテルの一室、博物館や美術館などで撮られたイメージはどれも長時間露光で、人の姿は幽霊のようにぼやけています。 その反面、モノの存在感は際立っています。
ルーブル美術館のモナ・リザ、博物館の化石や骨格標本など、永遠の命をもつ物質の前で、生身の人間はその存在も不確かなように見えてきます。 室内でパソコンやテレビを見つめるひとも、虚ろで真っ白な画面と同様、希薄な存在に過ぎなくなります。
しかし、ページをめくっていくと、その存在感が薄い人間の活動が文化を築いてきたということに思いがいたります。 イメージの美しさと、そんなことを考えさせる着想が人気の理由なのでしょうか。
作家のホームページを見ると、来日して撮ったカラー写真も多く載っています。 観光名所ばかりでなく、拙宅近くの公園も登場していて、少し驚きました。
みなれた風景を異世界のように撮る、そんな試みもしてみたくなります。
Fujinon W 180mm f5.6
8x10のカメラを手に入れてから、接写を除いて300mmばかり使ってきました。 すこし広角レンズもほしいと思ってネットで調べていると、フジノンW180mm f5.6の旧タイプがぎりぎり8x10をカバーするという情報を見つけました。これなら多少四隅が切れても広角らしい描写が期待できそうです。 新旧タイプの見分け方は、レンズ名などがネーム環(正面から見えるレンズ周りの部分)に書いてあるものが旧タイプ、鏡筒の外周に書いてあるものが新タイプだということでした。
デパートで開催していたクラシックカメラ市で探しても新タイプばかりで、 店員にきいても、「ネットの情報は間違いが多いですよ・・・」と懐疑的なご意見です。
ヤフオクに登録して待つことしばし、ようやくみつけて13,000円ほどで落札できました。(ちょっと高め!)
品物が届いてみると、シャッターの取り付けリングがなく、これも探し回ってワイズクリエイトで入手。
レンズボードは東急ハンズで買ったパドックという赤い材木と真鍮板で自作し、ようやく格好がつきました。
ピントグラスから覗いてみると、確かに四隅はぎりぎりでほとんどライズする余地はなさそうです。 4x10のパノラマでも良いか、と思っているこのごろです。
2014年9月21日日曜日
村越としや写真展
吉祥寺美術館で9月20日から 村越としや写真展 「火の粉は風に舞い上がる」が開催されています。(11月3日まで) http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/
写真家の郷里である福島を撮った白黒の大判プリントが中心の展示です。
「火の粉は・・・」というタイトルから連想される内容とは異なり、所々に雪が残る静かな山村の風景が淡々と捉えられています。 登場する生き物は雄牛だけで、人の姿は殆どありません。
いくぶん迷路のように仕切られた展示室を歩きながら、大きなプリントを見ていると、「大切なものは目に見えない・・・」という言葉をゆっくり思い出します。
ただ、少し残念なのはせっかくのゼラチンシルバープリントの出来にムラがある点でしょうか。
同じ作品をパンフレットで見るほうが、ずっと調子がよいと感じられるものもありました。
10月25日には平間至とのトークショーがあるそうです。(要予約)
入場料は100円。 常設展示・浜口陽三のメゾチントも必見です。
写真家の郷里である福島を撮った白黒の大判プリントが中心の展示です。
「火の粉は・・・」というタイトルから連想される内容とは異なり、所々に雪が残る静かな山村の風景が淡々と捉えられています。 登場する生き物は雄牛だけで、人の姿は殆どありません。
いくぶん迷路のように仕切られた展示室を歩きながら、大きなプリントを見ていると、「大切なものは目に見えない・・・」という言葉をゆっくり思い出します。
ただ、少し残念なのはせっかくのゼラチンシルバープリントの出来にムラがある点でしょうか。
同じ作品をパンフレットで見るほうが、ずっと調子がよいと感じられるものもありました。
10月25日には平間至とのトークショーがあるそうです。(要予約)
入場料は100円。 常設展示・浜口陽三のメゾチントも必見です。
2014年9月14日日曜日
ジョック・スタージス写真展

ジョック・スタージスは8×10で撮った自然のままの人物写真が有名ですが、今回はライカS2という中判デジタルカメラで撮影したものもあるそうです。 展示されているインクジェットプリントではほとんど区別ができませんでした。
スタージスの写真展は中国でも開催されたのですが、韓国では開けなかったそうです。 また、現在では愛知県方面で写真の展示をめぐって明治時代を髣髴とさせる騒ぎが起きているようで、これらのトピックを比較すると、その国の文明開化の度合いと見かけの先進性とは相関しないように思えてきます。
会場ではローライフレックスの「ジョック・スタージスモデル」なる特別版も販売されています。 コレクターズアイテムに最適とのことでした。 ちなみにお値段は83万1600円、ちょっと持ち合わせが足りませんでした...
![]() |
ローライフレックス ジョック・スタージスモデルを手にするみうらじろう氏 |
2014年9月8日月曜日
Ray McSavaney 写真集
ヒルサイドテラス フォトフェア
オサレな代官山で「ヒルサイドテラス フォトフェア」なる催し物が開かれました。 たまたまチケットを頂いたので、最終日の午前中に出かけてみました。 http://hillsideterracephotofair.com/about.html
写真を扱うおなじみのギャラリーや書店、出版社などが出展しています。
見慣れた大家の作品も多く展示されているのですが、思わぬ出会いも楽しいものです。Matthew Pillsbury という作家は始めて知りましたが、シャープに捉えられた都会の夜景と、ぶれた人影がとても美しく魅力的です。
思わずお値段を聞くと、「プラチナプリント6点と写真集のセットで100万円です。」 と、こともなげに教えていただきました。 ちょっと持ち合わせが・・・ 写真集 City Stages はAmazonで6千円強なので、早速注文。 到着が楽しみです。
2014年8月13日水曜日
目黒から恵比寿へ
写真の展示ではないのですが、目黒区美術館の「ジョージ・ネルソン展」と写真美術館の「フィオナ・タン展」をはしごしました。
ジョージ・ネルソンはアメリカのミッドセンチュリーを代表する建築家/デザイナー。
展示の主体は家具やオフィス家具、ディスプレイデザインで、半世紀を経てもコンセプトは少しも古びていません。
所々に映画を上映するスクリーンがあり、みとれてしまいました。
「レクイエム」は、廃棄された自動車のスクラップなどを延々と映し、使い捨てにすることへの批判を表明したもの。 アメリカン・カルチャーの絶頂期にあって、そのあり方に疑問を投げかています。
「カウントダウン」は、街角の表札、交通標識、市場の値札など、様々な「数字」を撮影したスライドでカウントダウンしていくというアイデア。 どうしても最後のゼロまで見てしまいますが、その先に仕掛けが・・・ 同世代のチャールズ・イームズにも通じる、おもしろいものでした。
雨も降りそうなのですこし急ぎ足で恵比寿まで歩き、写真美術館の「フィオナ・タン まなざしの詩学」へ。
何の予備知識もなく入ったところ、写真ではなく動画のみの展示でした。 なかでも楽しめたのは「ディスオリエント」。
大きなスクリーンを寝転がって見上げていると、異世界に踏み込むような気分になります。 作者の意図が那辺にあるのか、ほとんど理解できませんが、仏像や剥製、骨格標本、人形などがうず高く積まれた異国の倉庫を舐めるように見せられていると、この場所を訪れ、8×10で写してみたいという衝動に駆られました。

展示の主体は家具やオフィス家具、ディスプレイデザインで、半世紀を経てもコンセプトは少しも古びていません。
所々に映画を上映するスクリーンがあり、みとれてしまいました。
「レクイエム」は、廃棄された自動車のスクラップなどを延々と映し、使い捨てにすることへの批判を表明したもの。 アメリカン・カルチャーの絶頂期にあって、そのあり方に疑問を投げかています。
「カウントダウン」は、街角の表札、交通標識、市場の値札など、様々な「数字」を撮影したスライドでカウントダウンしていくというアイデア。 どうしても最後のゼロまで見てしまいますが、その先に仕掛けが・・・ 同世代のチャールズ・イームズにも通じる、おもしろいものでした。
雨も降りそうなのですこし急ぎ足で恵比寿まで歩き、写真美術館の「フィオナ・タン まなざしの詩学」へ。
何の予備知識もなく入ったところ、写真ではなく動画のみの展示でした。 なかでも楽しめたのは「ディスオリエント」。
大きなスクリーンを寝転がって見上げていると、異世界に踏み込むような気分になります。 作者の意図が那辺にあるのか、ほとんど理解できませんが、仏像や剥製、骨格標本、人形などがうず高く積まれた異国の倉庫を舐めるように見せられていると、この場所を訪れ、8×10で写してみたいという衝動に駆られました。
2014年8月2日土曜日
三陸鉄道 情熱復活物語
出版社に勤務する会員のKさんが編集を手がけた「三陸鉄道 情熱復活物語」が出版されました。昨年の忘年会で「牡蠣くん」を教えてくれたKさんです。
http://zonesys.blogspot.jp/2013/12/blog-post_3261.html
7月の末、ちょうど本書を読み終えるころにJR山田線を三鉄が引き受けるかどうか、現地調査が行われたというニュースが流れ、すっかりおなじみになった(つもりの)望月社長をテレビで拝見しました。 まさに現在進行中のドキュメンタリーです。
(岩手県知事のコメントは、JRという巨大組織の無責任さを警戒するようにも聞こえましたが、この点は本書ではあまり深くは追求されていません。)
本書は悲惨な津波の被害からの復興を描いたドキュメンタリーですが、その視点はあくまでも暖かく、現実のつらい部分の描写は最低限に抑えられています。 三鉄といえばあまちゃんというイメージも強いのですが、NHKとのコンタクトの裏話も面白おかしく紹介されていて、あまちゃんを観たことがない私も思わず笑ってしまいました。
この物語は、絶望的な状況でも強い意志と希望、そして実行の戦略を持てば克服が可能であるというお手本のような内容です。 お互いを思いやる協力精神をもつことが、我々人類が今まで生き延びてきた戦略であったと再認識させられます。 そして、それがあれば、近い将来、自分がヒサイシャの立場となっても何とかなる・・・という希望を持つことができる、そんな内容です。 一読をお勧めします。
http://zonesys.blogspot.jp/2013/12/blog-post_3261.html
![]() |
http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen4lit_etc/santetu_reb/ |
7月の末、ちょうど本書を読み終えるころにJR山田線を三鉄が引き受けるかどうか、現地調査が行われたというニュースが流れ、すっかりおなじみになった(つもりの)望月社長をテレビで拝見しました。 まさに現在進行中のドキュメンタリーです。
(岩手県知事のコメントは、JRという巨大組織の無責任さを警戒するようにも聞こえましたが、この点は本書ではあまり深くは追求されていません。)
本書は悲惨な津波の被害からの復興を描いたドキュメンタリーですが、その視点はあくまでも暖かく、現実のつらい部分の描写は最低限に抑えられています。 三鉄といえばあまちゃんというイメージも強いのですが、NHKとのコンタクトの裏話も面白おかしく紹介されていて、あまちゃんを観たことがない私も思わず笑ってしまいました。
この物語は、絶望的な状況でも強い意志と希望、そして実行の戦略を持てば克服が可能であるというお手本のような内容です。 お互いを思いやる協力精神をもつことが、我々人類が今まで生き延びてきた戦略であったと再認識させられます。 そして、それがあれば、近い将来、自分がヒサイシャの立場となっても何とかなる・・・という希望を持つことができる、そんな内容です。 一読をお勧めします。
2014年6月22日日曜日
2014年 ゾーンシステム ワークショップ
今年のゾーンシステムワークショップは3月に始まり、6月22日が最終回でした。 少人数ながら熱心な方々が参加し、銀塩白黒写真の奥深さを体験しました。
銀塩写真はいまや完全な古典技法ですが、永年にわたり多くの人々がその表現技術を追求し、開発してきた歴史の重みは簡単に消えてしまうことはないでしょう。 次代につながる若い世代が興味を持ち、学んで行く姿勢は頼もしいものがありました。
中島先生の自作解説など、リラックスしながらも有意義なレクチャーでした。
来年も熱心な人たちの参加を期待したいと思います。
2014年6月15日日曜日
GIPコレクション展
6月14日の例会終了後、研究会有志は地下鉄南北線で目黒に移動し、ギャラリーコスモスのGIPコレクション展にお邪魔しました。 丁度パーティの時間だったので、(というより、その時間に合わせて行ったのですが...)以前からお世話になっているGIPの倉持社長、コスモスの新山社長とも歓談することができました。
コレクターAさんは早速ジャンルー・シーフのプリントをゲット。 私も掘り出し物を探したのですが、あいにく手の出ないものばかりでした。
このように、プリントをコレクションすることも研究会の大切な活動です。
2014年5月27日火曜日
風景とは...
村越としやという写真家が気になっています。
福島県に生まれ、県内の静かな風景を大判で撮った作品を発表しています。
説明がなければそれとは気づかない写真。 しかし、その眼差しは大きな災厄に見舞われた土地の記憶へと注がれています。
三軒茶屋の世田谷文化生活情報センターで開催中の「写真とことば、記憶の種」(6月8日迄)と、新宿御苑ちかくのプレースMで開かれていた「リフレクション展」(5月25日で終了)を巡って、その奇をてらわないストレートな表現に、写真の本来持つ可能性を再確認できたような気がします。
そして、プレースMの会場のパネルに掲げられていた倉石信乃氏の長文のコメントに「風景とは何よりもまず政治的である。」という一節をみたとき、一瞬にして四十年前にタイムスリップしてしまいました。 そう、大切な物は目に見えない、それを可視化することが優れた写真なのだと。
福島県に生まれ、県内の静かな風景を大判で撮った作品を発表しています。
説明がなければそれとは気づかない写真。 しかし、その眼差しは大きな災厄に見舞われた土地の記憶へと注がれています。
三軒茶屋の世田谷文化生活情報センターで開催中の「写真とことば、記憶の種」(6月8日迄)と、新宿御苑ちかくのプレースMで開かれていた「リフレクション展」(5月25日で終了)を巡って、その奇をてらわないストレートな表現に、写真の本来持つ可能性を再確認できたような気がします。
そして、プレースMの会場のパネルに掲げられていた倉石信乃氏の長文のコメントに「風景とは何よりもまず政治的である。」という一節をみたとき、一瞬にして四十年前にタイムスリップしてしまいました。 そう、大切な物は目に見えない、それを可視化することが優れた写真なのだと。
2014年5月26日月曜日
応接間改造暗室をつくりました。
ゾーンシステムの講習を受け、4×5カメラを購入してから1年が経過しました。ゾーンシステムを続けるには、「フィルム現像」と「引伸ばしプリント」を自分で行なわなければなりません。これまでフィルム現像は深夜の風呂場で行い、学校の暗室にあるLPL 7700でべた焼だけを作っていました。不便なことこの上もありません。
そこで、家じゅうの壁紙を張り替え、フローリングなどのリフォームのついでに、(物置状態だった)8畳の応接間の一画を区切って暗室をつくりました。
この応接間改造暗室は5月12日に完成しました。しかし、出来上がりには全くの不満です。約4畳の暗室は、カーテンレールで仕切っただけですから、天井との間に隙間が生じてしまい、光が盛大に入ってきます。
そんな状態で、ベセラー45MTX、水洗器、暗室時計、イーゼルなどを、研究会とN先生から購入し、車で運び入れました。調整においでいただいたN先生も「これだけ光が漏れると、黒い紙でも貼るしかないね」と言います。水洗は応接間の外に上下水道を引いて済ませました。
とりあえずブローニーと4×5シートフィルムを現像してみました。暗室内でダークボックスを用いて作業しましたので、フィルム現像はなんとかなりました。11×14サイズのバライタでの引伸ばしも雨戸を閉じ切って行ったので、大丈夫みたいです。ネガキャリアはKさんに作り方を教えていただきました。 応接間にはエアコンが付いていたので、真夏・真冬でもなんとかなりそうです。
そこで、家じゅうの壁紙を張り替え、フローリングなどのリフォームのついでに、(物置状態だった)8畳の応接間の一画を区切って暗室をつくりました。
この応接間改造暗室は5月12日に完成しました。しかし、出来上がりには全くの不満です。約4畳の暗室は、カーテンレールで仕切っただけですから、天井との間に隙間が生じてしまい、光が盛大に入ってきます。
そんな状態で、ベセラー45MTX、水洗器、暗室時計、イーゼルなどを、研究会とN先生から購入し、車で運び入れました。調整においでいただいたN先生も「これだけ光が漏れると、黒い紙でも貼るしかないね」と言います。水洗は応接間の外に上下水道を引いて済ませました。
とりあえずブローニーと4×5シートフィルムを現像してみました。暗室内でダークボックスを用いて作業しましたので、フィルム現像はなんとかなりました。11×14サイズのバライタでの引伸ばしも雨戸を閉じ切って行ったので、大丈夫みたいです。ネガキャリアはKさんに作り方を教えていただきました。 応接間にはエアコンが付いていたので、真夏・真冬でもなんとかなりそうです。
2014年5月22日木曜日
佐藤時啓 光 ― 呼吸 展
快晴の朝から一転して昼は雷雨という目まぐるしい木曜日の夕方、写真美術館の佐藤時啓展を観ました。
http://syabi.com/contents/exhibition/index-2238.html
長時間露光の間に鏡やペンライトを持って歩き回るというおなじみのシリーズが、8×10のネガから引き伸ばされた巨大なインクジェットプリントで展示されています。
お忘れの方があるかもしれませんが、今年の研究会のテーマは「光」なので、その参考になるかとも思って出かけた次第です。
何度も観たシリーズですが、巨大なプリントの前に立つと神秘的なイメージと同時に、暗闇の中で一心不乱にペンライトを振り回している作者の様子が思い浮かび、何回もの試行錯誤やリハーサルに費やしたであろう時間とエネルギーに思いを馳せることになります。 まさに光と格闘している姿!
展示の中盤以降は、ピンホール写真によるパノラマ撮影や、巨大なカメラオブスキュラを使った撮影など新たな視点を追求した作品ですが、個人的な好みでは、この作者ならではのユニークさ、美しさ、世界の見え方の魔術的な変革、といったものにはいささか欠ける気がします。 カラー作品が中心なのも影響しているのでしょうか。
入り口と出口にそれぞれ展示してあった、リスフィルムの裏面から光を当てた作品の美しさはまた格別です。
芸術家として一ヶ所にとどまることはできないのでしょうが、新たな視覚的興奮を期待せずにはいられません。
6時過ぎ、空を見上げると最後の残照が雲を輝かせていました。 自分が展示室に居た時間など、写真家が一枚の作品を撮る為に要した時間よりはるかに短かった、などと考えながら恵比寿駅に向かいました。
http://syabi.com/contents/exhibition/index-2238.html
長時間露光の間に鏡やペンライトを持って歩き回るというおなじみのシリーズが、8×10のネガから引き伸ばされた巨大なインクジェットプリントで展示されています。
お忘れの方があるかもしれませんが、今年の研究会のテーマは「光」なので、その参考になるかとも思って出かけた次第です。
何度も観たシリーズですが、巨大なプリントの前に立つと神秘的なイメージと同時に、暗闇の中で一心不乱にペンライトを振り回している作者の様子が思い浮かび、何回もの試行錯誤やリハーサルに費やしたであろう時間とエネルギーに思いを馳せることになります。 まさに光と格闘している姿!
展示の中盤以降は、ピンホール写真によるパノラマ撮影や、巨大なカメラオブスキュラを使った撮影など新たな視点を追求した作品ですが、個人的な好みでは、この作者ならではのユニークさ、美しさ、世界の見え方の魔術的な変革、といったものにはいささか欠ける気がします。 カラー作品が中心なのも影響しているのでしょうか。
入り口と出口にそれぞれ展示してあった、リスフィルムの裏面から光を当てた作品の美しさはまた格別です。
芸術家として一ヶ所にとどまることはできないのでしょうが、新たな視覚的興奮を期待せずにはいられません。
6時過ぎ、空を見上げると最後の残照が雲を輝かせていました。 自分が展示室に居た時間など、写真家が一枚の作品を撮る為に要した時間よりはるかに短かった、などと考えながら恵比寿駅に向かいました。
2014年5月18日日曜日
クリエイティブ フォトグラファー

神田小川町でさる大家の写真展を観た後、久しぶりに古書店街を歩いていると、アンドレアス・ファイニンガーのThe Creative Photographer が目に留まりました。 相当くたびれたハードカバーの洋書ですが1500円なので迷わず購入しました。
40年以上昔の「カメラ毎日」誌に「ファイニンガーの完全なる写真」という連載があり、写真についての明快な解説と印象的な作例写真がいまでも脳裏に残っています。 このThe Creative Photographer は、この元記事とは少し違うようですが、掲載されている写真は多くが重複しており、大変懐かしいものでした。
植草甚一の気分で喫茶店に入り、ぱらぱらとページをめくると、前書きの最後にこんな記述がありました。
「この本は、自動的に有意義な写真を撮れるようになるルール集ではありません。 そんな本は存在しません。(略) なぜなら創造的な心はルールによる制約を嫌うからです。
芸術的ではない人は創造の原則を応用することができませんが、それは極端であって、ほとんどの人はある程度の才能があります。 そのような潜在的な、従って無自覚な才能は刺激的な作例で目覚めさせ、発展させることができます。」
This book is not a collection of rules which automatically leads to the production of meaningful photographs. Such a book does not exist. --- For the creative mind abhors the restriction of rules.
And the inartistic person is incapable of applying creative principles. But this is an extreme. Most people are talented to some degree. Such talents, latent and therefore unrecognized, can be aroused and developed by stimulating examples.
1955年、もう60年も昔の本ですが、作例といい考え方といい、少しも古びていないようです。 すこしばかり元気付けられてスタバをあとにしました。
2014年5月12日月曜日
ギャラリーコスモス写真展案内
先日、ギャラリーコスモスのオーナーから連絡がありました。
以下写真展を開催しているのでぜひ御高覧いただきたいとのことでした。
「新山清と時代を共有した写真家の写真展1」(5/25まで)
内容は、オーナーのお父様新山清氏ゆかりの写真家を展示するようで、大変興味深い写真展のようです。
詳しくは、以下ホームページを御参照ください。
http://gallerycosmos.com/main/?p=658
以下写真展を開催しているのでぜひ御高覧いただきたいとのことでした。
「新山清と時代を共有した写真家の写真展1」(5/25まで)
内容は、オーナーのお父様新山清氏ゆかりの写真家を展示するようで、大変興味深い写真展のようです。
詳しくは、以下ホームページを御参照ください。
http://gallerycosmos.com/main/?p=658
2014年4月26日土曜日
研究会会員の記事
研究会の会員であり写真コレクターのS氏(現在休会中です)が雑誌アートコレクターズ5月号に掲載されました。
本屋にお立ち寄りの際、もし置いてありましたら見てあげてください。「にっぽんの現代写真はおもしろい!」という記事の中の、「コレクターが語る、写真の愉しみ」です。
なお、雑誌の情報は以下ホームページをご参照ください。
http://www.tomosha.com/collectors/LatestContents
本屋にお立ち寄りの際、もし置いてありましたら見てあげてください。「にっぽんの現代写真はおもしろい!」という記事の中の、「コレクターが語る、写真の愉しみ」です。
なお、雑誌の情報は以下ホームページをご参照ください。
http://www.tomosha.com/collectors/LatestContents
2014年4月19日土曜日
コダックとポラロイド
3月から4月にかけて、写真の歴史に関する対照的ともいえる二冊の本を読みました。 コダックとポラロイドという、世界を制覇した巨大企業の物語です。
***
ミース博士が語った写真技術史の研究開発物語
C.E.K.ミース著 是松忍訳 講談社ビジネスパートナーズ
ポラロイド伝説
クリストファー・ボナノス著 千葉敏生訳 実務教育出版
技術者の書いた技術史と、ジャーナリストが書いた企業史という違いはあるが、ある時代を築いた巨大企業のなかで、人々がどのような問題に直面し、それを乗り越えてきたか(そして、ついには乗り越えられなかったか)を垣間見ることが出来て興味深い。
20世紀前半にコダック研究所のトップとして感材の開発をリードしてきたミース博士の本は、技術史として専門用語にあふれてはいるが、翻訳もよくたいへん読みやすい。(年代表記に明らかなミスプリントが散見されるが…)
ゼラチンの原料となる牛のエサの種類によって乾板の感度が大きく変わることがわかり、それがきっかけで増感色素、ひいてはパンクロ乳剤の進歩につながったというエピソードなど、普通の無味乾燥な教科書にはない内容は飽きることがない。
コダック全盛時代に書かれたもので、自信と希望に満ちていると思えるのは気のせいだろうか。
一方のポラロイド。
コダックを相手に特許紛争に全面勝利したこと、その一方でフィルム製造工程をコダックに委託していたことなど、知っていたつもりでも改めて教えられた事柄が多い。
デジタルカメラがポラロイドを滅ぼしたことが事実だったにしても、それは最後の一撃に過ぎなかったこという指摘は考えさえられる。 その前兆は(後から振り返れば)10年以上も前から表れていたという。オンリー・ワンの発明によって成功したベンチャーも、数十年の間には玩具メーカーにすぎなくなって 大衆の好みにふり回されるありきたりの会社になってしまったということだろうか。
娘の素朴な疑問をきっかけに発明されたという伝説が、デジタル化に乗り遅れてフェードアウトしたというもう一つの伝説によって締めくくられてしまった。
二冊を読み終えたころ、雑誌・東洋経済に「本業消失」と題して富士フイルムの変身成功の経緯が特集されていた。
現在のデジタルカメラにもすでに陰りは見えている。 その先には何が待っているのだろうか?
***
ミース博士が語った写真技術史の研究開発物語
C.E.K.ミース著 是松忍訳 講談社ビジネスパートナーズ
ポラロイド伝説
クリストファー・ボナノス著 千葉敏生訳 実務教育出版
技術者の書いた技術史と、ジャーナリストが書いた企業史という違いはあるが、ある時代を築いた巨大企業のなかで、人々がどのような問題に直面し、それを乗り越えてきたか(そして、ついには乗り越えられなかったか)を垣間見ることが出来て興味深い。
20世紀前半にコダック研究所のトップとして感材の開発をリードしてきたミース博士の本は、技術史として専門用語にあふれてはいるが、翻訳もよくたいへん読みやすい。(年代表記に明らかなミスプリントが散見されるが…)
ゼラチンの原料となる牛のエサの種類によって乾板の感度が大きく変わることがわかり、それがきっかけで増感色素、ひいてはパンクロ乳剤の進歩につながったというエピソードなど、普通の無味乾燥な教科書にはない内容は飽きることがない。
コダック全盛時代に書かれたもので、自信と希望に満ちていると思えるのは気のせいだろうか。
一方のポラロイド。
コダックを相手に特許紛争に全面勝利したこと、その一方でフィルム製造工程をコダックに委託していたことなど、知っていたつもりでも改めて教えられた事柄が多い。
デジタルカメラがポラロイドを滅ぼしたことが事実だったにしても、それは最後の一撃に過ぎなかったこという指摘は考えさえられる。 その前兆は(後から振り返れば)10年以上も前から表れていたという。オンリー・ワンの発明によって成功したベンチャーも、数十年の間には玩具メーカーにすぎなくなって 大衆の好みにふり回されるありきたりの会社になってしまったということだろうか。
娘の素朴な疑問をきっかけに発明されたという伝説が、デジタル化に乗り遅れてフェードアウトしたというもう一つの伝説によって締めくくられてしまった。
二冊を読み終えたころ、雑誌・東洋経済に「本業消失」と題して富士フイルムの変身成功の経緯が特集されていた。
現在のデジタルカメラにもすでに陰りは見えている。 その先には何が待っているのだろうか?
2014年4月12日土曜日
めぐたま食堂
恵比寿の写真美術館は、金曜の夜8時まで開いています。
勤め帰りに「蓮杖」展を見た後、このブログで紹介のあっためぐたま食堂に寄りました。
「蓮杖」の名前は知っていたものの、画家として出発し、晩年には再び画家に戻ったことをはじめて知りました。 大変な思いで習得した筈の写真技術をなぜ捨ててしまったのか、想像を超える事情があったのでしょう。
壁沿いの書架にある膨大な写真集からは、川田喜久治の「地図」、奈良原一高の「消滅した時間」(いずれも復刻版で著者の献辞入り)を選んで眺めました。
昭和を代表するこの写真家たちの重い表現をみていると、写真を撮る意味を改めて考えさせます。
これからは写真美術館とセットで楽しめる場所ができたようです。
2014年3月31日月曜日
ワークショップ
我が研究会代表のゾーンシステム・ワークショップがスタートしました。
全7回、6月下旬まで行われる第1回目です。
何かお手伝いできることがあればと思い、ブログ取材をかねて会場に行きました。
皆さん熱心に受講されていて私が行ったときは、
フィルム感度を見つける撮影の準備をはじめていました。
一寸だけ4×5フィルムの装填のお手伝いをさせて頂きました。
全7回、6月下旬まで行われる第1回目です。
何かお手伝いできることがあればと思い、ブログ取材をかねて会場に行きました。
皆さん熱心に受講されていて私が行ったときは、
フィルム感度を見つける撮影の準備をはじめていました。
一寸だけ4×5フィルムの装填のお手伝いをさせて頂きました。
2014年3月30日日曜日
この指とまれ 第一回
都内でも桜の咲き始めた29日の土曜日、Kさんの提案になる「この指とまれ」方式で、有志が銀座から六本木を中心に写真のギャラリーを巡りました。 参加者は4人、丁度よい人数でしょう。
14時、並木通りのギャラリー・ミハラヤで「金井杜道展 ネパール風景」 (当日最終日)
1978年にハッセルのSWで撮影されたネガから最近プリントされたという作品で、イルフォードのウォームトーンを使ったということでした。 数点を除いては超広角レンズを意識させない、ゆったりとしたアングルで撮られた風景と、彼地の人々の表情です。
みなさん疲れ気味なので、お茶を飲んで17時半に解散。
暗室を作りたいというIさんの質問に、いろいろなヒントが出るなど、有意義な午後になりました。
14時、並木通りのギャラリー・ミハラヤで「金井杜道展 ネパール風景」 (当日最終日)
1978年にハッセルのSWで撮影されたネガから最近プリントされたという作品で、イルフォードのウォームトーンを使ったということでした。 数点を除いては超広角レンズを意識させない、ゆったりとしたアングルで撮られた風景と、彼地の人々の表情です。
次はいささか敷居の高いシャネルに行き、「リリアン・バスマンの仕事」展 (4月10日まで)
ハーパーズ バザーなどで活躍したというファッション写真家の回顧展ですが、写真というより写真を素材にしたイラストレーションという趣でした。
地下鉄で六本木に移動。 AXISビル2階のタカ・イシイギャラリーで アービング・ペンの「Cigarett」 (4月19日まで)
タバコの吸殻をクローズアップしたプラチナプリントが並びます。
「1個のケーキを撮ることだってアートになりうる」という作者の言葉に勇気づけられます。
バスマン、ペンともに、1917年生まれでファッション写真分野で活躍した写真家でした。 折に触れ先達の作品を観ることはよい勉強になります。
1階上がって、最近オープンしたIMAコンセプトストア。 森山大道ワークショップが開催中らしく、ご本人の姿も見受けられました。
広いスペースには膨大な写真集やオブジェなどが展示されています。 タンポポの綿毛をアクリルで固めたオブジェは「いったいどうやって作るのだろう?」と、盛り上がりました。
個人的には Janet Russek The Tenuous Stem という写真集が気になりました。 帰宅してから調べると、相当なキャリアの写真家のようです。
みなさん疲れ気味なので、お茶を飲んで17時半に解散。
暗室を作りたいというIさんの質問に、いろいろなヒントが出るなど、有意義な午後になりました。
2014年3月25日火曜日
写真集食堂「めぐたま」誕生
既に、一部のマスコミに取り上げられていて、ご存知の方も多いかと思いますが、一ヶ月程前に、恵比寿から5〜600メートルのところに「写真集食堂・めぐたま」と言う店ができました。 建物もとてもユニークな店で、建築家必見かも。 コーヒーも美味しいし、メシは薬膳が売りのようですが、内容は所謂家庭料理の領分でしょうか。 得に玄米ご飯が美味しい。 ソフトクリームも好評。(夜は、酒も好評のようですが、私には論評出来ません。)
問題は写真集です。 建物の左右両側の壁いっぱいに天井までぎっしりと写真集が並んでいて、お茶を飲み乍ら総ての写真集が見放題。 入口に立つと左側に日本人の写真集、右側に外国人の写真集がほぼ時代順に並んでいて壮観です。
これらは、写真評論家、飯沢耕太郎氏の蔵書で、公称4500冊。 飯沢氏の予想では5000冊近いとのこと。(近々ボランティアが正確な数を数えるらしい。)
皆さん、4500冊の写真集って想像出来ますか? それを知るだけでも一見の価値はあります。 まして、写真好きにはお勧めのスポット、間違いなしです。 嬉しい事に我が家から3〜4分のところなので、私はヒマがあるとちょくちょく出掛けています。
住所は、山種美術館の近くで、
渋谷区東3−2−7 (tel: 03−6805−1838) 写真集食堂『めぐたま」
是非、一度行ってみて下さい。 ついでに、店内の床一面に白いペイントで絵が描かれていますが、これも飯沢耕太郎氏の作品の由。
問題は写真集です。 建物の左右両側の壁いっぱいに天井までぎっしりと写真集が並んでいて、お茶を飲み乍ら総ての写真集が見放題。 入口に立つと左側に日本人の写真集、右側に外国人の写真集がほぼ時代順に並んでいて壮観です。
これらは、写真評論家、飯沢耕太郎氏の蔵書で、公称4500冊。 飯沢氏の予想では5000冊近いとのこと。(近々ボランティアが正確な数を数えるらしい。)
皆さん、4500冊の写真集って想像出来ますか? それを知るだけでも一見の価値はあります。 まして、写真好きにはお勧めのスポット、間違いなしです。 嬉しい事に我が家から3〜4分のところなので、私はヒマがあるとちょくちょく出掛けています。
住所は、山種美術館の近くで、
渋谷区東3−2−7 (tel: 03−6805−1838) 写真集食堂『めぐたま」
是非、一度行ってみて下さい。 ついでに、店内の床一面に白いペイントで絵が描かれていますが、これも飯沢耕太郎氏の作品の由。
2014年3月23日日曜日
土門拳写真展 手
工芸大学 写大ギャラリーの土門拳写真展「手」に行きました。(28日(金)まで)
ほとんどがおなじみの作品ですが、昭和16年に撮影された「文楽」に改めて驚きました。 その描写の美しさ、凝視の激しさは、それが撮影された時代を感じさせないものです。 というより、その時代にあっても自分の表現を追及したことに驚かされました。
帰り道、新宿のフランスパン屋に立ち寄ると、「先日のテレビで人気が出たのでクロワッサンは一人三個まで」と貼紙がありました。 すぐ近くのドーナッツ屋では、数年前の開店当初にとんでもなく長い行列ができてびっくりしたのですが、何事も「付加された物語」に、人は群がるようです。
で、私も3個買って帰りました。
2014年3月14日金曜日
「日本写真史 上・下」 鳥原学著 中央公論新社
昨年暮れに、首記の本が出版されてます。
既に読まれた方も多いかと思いますが、新書判でもありなかなか読み易くて優れた本と思います。
写真史は、これまでも何冊か出てますが、私のような写真知識の浅い者には入り易く、要領よく纏められていると思います。
現代社会で、注目されている写真と、自分が指向しようとしている写真とのギャップは何なのかを考え乍ら読んでみると、なかなか説得力が有ると感じました。
ベテランの方はともかく、これから突っ込んで写真をやろうと思う方にお勧めです。
消費税が上がる前にご一読あれ。
既に読まれた方も多いかと思いますが、新書判でもありなかなか読み易くて優れた本と思います。
写真史は、これまでも何冊か出てますが、私のような写真知識の浅い者には入り易く、要領よく纏められていると思います。
現代社会で、注目されている写真と、自分が指向しようとしている写真とのギャップは何なのかを考え乍ら読んでみると、なかなか説得力が有ると感じました。
ベテランの方はともかく、これから突っ込んで写真をやろうと思う方にお勧めです。
消費税が上がる前にご一読あれ。
2014年3月2日日曜日
ホームギャラリー
カルティエ=ブレッソンとシュルレアリスム
今朝、3月2日の日経朝刊に「カルティエ=ブレッソンの眼」と題した特集があります。
シュルレアリスムとはあまり関係がなさそうにも思われた写真家ですが、ブルトンたちと深い交流があったとは初めて知りました。
伝統的な美意識を破壊することが20年代当時の先端的な思想だったのでしょうか。
シュルレアリスムとはあまり関係がなさそうにも思われた写真家ですが、ブルトンたちと深い交流があったとは初めて知りました。
伝統的な美意識を破壊することが20年代当時の先端的な思想だったのでしょうか。
2014年2月27日木曜日
ディアドルフ写真展
御茶ノ水のギャラリーバウハウスでは「ディアドルフ写真展」が開かれています。
http://www.gallery-bauhaus.com/top.html
入場料600円 3月15日まで
http://www.gallery-bauhaus.com/top.html
入場料600円 3月15日まで
ギャラリーの入り口では巨大なディアドルフが来場者を睥睨しています。 展示もごく一部を除いては、すばらしい白黒プリントを味わうことができます。
贋ディアドルフ愛用者としては教えられることばかり。 買ったばかりで手をつけていないフィルムを装てんしなければ...
BGMに流れていたMorgan Fisher のアルバム Peace In The Heart Of The City も落ち着きます。
2月28日にはギャラリートークがあるそうですが、すでに満員とのことでした。 残念。
2014年2月23日日曜日
再びスッカン沢
今週後半から暖かくなる予報が出ていたので寒い内に再チャレンジ
2週にわたって降った雪が残っていて行き2時間半、帰り3時間半の雪山歩き
氷瀑は融け始めていた。
寒波が2~3週続き、雪があまりない時期に入ることをお勧めします。
帰りの登りで足が上がらないほどの筋肉痛になりやっと駐車場迄戻ってきました。
しばらくは行かなくても良いかなー。。。。。。。。。
2週にわたって降った雪が残っていて行き2時間半、帰り3時間半の雪山歩き
氷瀑は融け始めていた。
寒波が2~3週続き、雪があまりない時期に入ることをお勧めします。
帰りの登りで足が上がらないほどの筋肉痛になりやっと駐車場迄戻ってきました。
しばらくは行かなくても良いかなー。。。。。。。。。
2014年2月20日木曜日
イルフォード HP5+
ネットで調べると在庫があるようなので、新宿のヨドバシに行ってHP5+の8×10を買いました。
電話確認などはしなかったのですが、店頭で聞くと最後のひと箱だったようです。 数か月に一度、数箱程度入荷するということで、滑り込みセーフでした。
私がHP5+を愛用する理由は、表面が粗面なのでニュートンリングが殆ど出ないことにあります。 これはほかに代えがたいメリットです。
電話確認などはしなかったのですが、店頭で聞くと最後のひと箱だったようです。 数か月に一度、数箱程度入荷するということで、滑り込みセーフでした。
私がHP5+を愛用する理由は、表面が粗面なのでニュートンリングが殆ど出ないことにあります。 これはほかに代えがたいメリットです。
2014年2月17日月曜日
CP+にて
CP+で銀塩関係の情報は期待できないのですが、たまたまもらったパンフレットの中に興味を惹かれるものがいくつかありましたので紹介します。
1 「ミース博士が語った写真技術史の研究開発物語」という長い題名の本が最近出版されたということです。 これは顔見知りのKさんがいつも一人でがんばっている「日本写真学会」のブースでもらった学会誌に載っていたものです。 8千円もする高価な本なので、おいそれとは手に入れられそうにないのですが、コダックの研究開発の中心的人物の書いた技術史ということで、いつかは読んでみたいものです。
2 用品年鑑ではサイバーグラフィックのページに4×5フィルムの新しい現像タンク MOD54 が出ていました。 同社のホームページでは見つからないようで、値段も不明なのですが、この分野で新製品が出ること自体、うれしくなりました。
http://www.mod54.com/about.php
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